以前の記事にも書いたように、Rosa moschata については、その形状がさまざまあり、
「何をもってモスカータとするのかもわからない。」
http://star.ap.teacup.com/applet/rosasolis/msgcate15/archive
(コンテンツ、「バラの調べもの」)
と、専門家がおっしゃったことにはいささかショックを感じずにはいられなかったが、
先日話を伺うと、さらに驚くような発言があった。曰く、
「園芸品種なのに原種のように学名がついている。」と!
どういうことかというと、Rosa moschataはRosa brunonii が基になっていて、
それの選抜品種だというのである。(という考え方が現在主流になっている。)
大場秀明氏「バラの誕生」(1997年発行)では
Rosa moschataとRosa brunoniiの関係は特に重要であるとし(P.160),
これを同種とする見解もあるが、1988年にアメリカのデラウェア州立大学で
植物資源学にたずさわっているアーサー・タッカーの論文を読んだところ、
ローザ・ブルノニイとローザ・モスカータは両者の変異性がじゅうぶんに研究されて
ないので、最終決定は出来ないが同種ではないというものだった。と記している。
「バラの誕生」から十数年経過していることもあり、その間研究者の間でも進歩があったのだろう。
* Rosa brunonii とはどんなバラか?
英名:Himalayan Musk Roseヒマラヤン・ムスク・ローズ
また、Rosa moschata nepalensis ロサ・モスカータ・ネパレンシスの別名もあり。
その名が示すようにカシミールからヒマラヤを経て、中国西南部、ミャンマーに分布する。
頑丈なつるバラで、ノイバラ節に分類される。
枝先に総状花序を出し、多数の花を開く。白の一重の花。
葉は5〜7枚の小葉からなる。小葉は楕円形、長楕円形から披針形で細かい鋸歯を持つ。
brunonii はスコットランド野植物学者、Robert Brown(1773〜1858)を記念してつけられた名前。
Nepalensisは「ネパールの」の意味
余談だが、ポールズ・ヒマラヤン・ムスクは野生種のハイブリッドだが、
(Rosa brunonii× Hybrid brunonii)ブルノニイを交配親にしているところから、
名は体を表すといったところである。)
Rosa moschata の葉と花
ところが、Rosa brunonii の画像がありません。。。
それで、brunoniiの実生かという説もある ’La Mortola' (R.brunonii ’La Mortola')
秋の草ぶえの丘より
このバラ、ハイブリッド・ムスクに分類されていますが、先日専門家(M女史)の話では、
ハイブリッド・ムルティフローラだとおっしゃっていました。