■ディストーション 屍鬼の女王/作:岡田圭介/絵:森沢晴行/電撃文庫
タイトルに惹かれて買ってみました。
まあ、先はある程度読めるんですけどね、結構こわいというか、2度3度ピンチが襲ってくるのでおもしろいです。
最初の理美さんの事件から半年ほど期間をあけるのはよかったと思います。
警察が一馬の言うことを真に受けなかった(錯乱して現実と妄想というか映画の中の出来事)あたりも現実的でよいです。
そのために自分一人で事件を解決(理美さんと真咲を奪い返す)しないといけないというのもわかります。
ほぼ恋愛なしで話が進んでいくのは、このジャンル(ラノベ)にはめずらしいかも。電撃ではそうじゃないのかな。
もちろん(理美=大事な人)、(真咲=好き)というのはあるんですけどね。
たとえば真咲役が男子の親友でも姉でも話は成り立つんですよ。
そこがいいかな。
まあ、のろいというかケッキョク金の目、銀の目がなんなのかはわからずですが、そこはたいしたことじゃないのでいいです。
というかですね。
イラストの方向性が間違えてると思います。
あれでは、どう見ても良人が主役に見えてしまいます。
それはいかんと思うのですよ。
ということで、多少グロテスクなところはあれですが、一馬・良人・真咲・理美・犬のそれぞれの行動にわくわくしたし、意表をつかれるところもあり、最後の戦いのシーンもよかったです。
後日談もよかったのですが、真咲と一馬の関係にもふれてほしかったですね。
で、やっと本題(!)ですが。
ディストーション。歪み。
普段は使うことない言葉ですけどね、エレキギターの音を強制的に割るやつですね。
ジャーンとか、ギュィーンとかにすること、またはその状態、もしくはその役割をになう装置のことです。
この物語では、時空の歪みに金の目や銀の目あるいはそれに操られているものが現れるとか、そういうことらしいですが。
まあ、こじつけですね。
歪みというよりは、実際にそのままの世界で目の前で起こっているような感じだし。
宇宙からの生命体、あるいは地球に昔からいた原生物の突然変異とかっていう見方をしたほうがすっきりいく感じです。
とはいえ、そのあたりの細かい設定もあまり重要ではないんですけどね。
なんにしてもギターとかHM/HRとか、そういうのが出るのってうれしいなあ、ということです。個人的に。
(H21.10.20)

0