年末のある夜、新橋のとある建物の前で、ちびぺたがケツを振っていました。
実は、トミカシステムで巨大なレイアウトを作るという話が持ち上がり、そのテストにやってきたのです。
トミカシステムはプラレールと同様に規格化されたおもちゃで、デフォルトが坂になっていることで無動力のトミカを転がして遊ぶことができます。
さらには、分岐、合流も可能、プラレールの橋脚と重ねることで、プラレールの資産を流用もできる、プラレールと規格が同じ単位が使われているので、計算することでプラレールと混在できる、という、かなり楽しいおもちゃです
さらには、カーブが90度になっているために、45度でカーブを切ってしまうと無理数の世界に突入してしまうプラレールと違い、無理数の世界に突入することもなく、そのため完全なグリッド化されていて橋脚が絶対に干渉しないという仕組みをもっているため、プラレールにくらべて子供がレイアウトを組みやすい、というすばらしい特徴があります。
ぺたぞうとしては、一度トミカシステムだけで巨大なレイアウトを作ってみたい、という気持ちは強くありました。しかし、トミカシステムの知名度がまだいまひとつなのと、どうしてもプラレールが優先されるために、果たせずにいました。
そこに、連絡が入ったのは秋の初め。あるエージェントさんからです。
エージェント:「とある目的のために、トミカシステムと作っていただきたい。」
ぺたぞう:「…トミカシステムですか?プラレールじゃなくて?」
エージェント:「そうです。われわれは、トミカシステムを求めています。プラレールではありません。」
ようやくトミカシステムオンリーのレイアウトが作れる…ということで、「極秘」といわれたこのプロジェクトに参加することにしたぺたぞう。
さて、打ち合わせの日。このプロジェクトの目的が明らかにされました。
このプロジェクトは、実は、トヨタの新車「C-HR」のCM製作プロジェクトでした。タカラトミーの協力の下、未発売のトミカC-HRと大量のトミカシステムを使い、高さ3mのトミカシステムマウンテンを作って走らせるという映像を作るのです!
そのために、大道具さん、カメラさん、監督さん、照明さん、美術さんなど、テレビ番組を作るプロの皆さんが集合します。
そして、打ち合わせに次ぐ打ち合わせ。それぞれ、おのおのの作業領域では間違いの無いプロですが、トミカシステムを題材にするのは初めて。さらにはプロジェクトの規模が大きすぎて、完成するものが想像がつかない。
そこで、その一部を模したものを作ることで、トミカシステムとは何なのか、そしてそれを使うとどういうようなものが作られるのか。それを試してみよう、ということになったのでした。
そして決まったテスト日、集まったのは、割とベストメンバー。
ぺたぞう、ちびぺたのほかにたくぱぱさん、たっくん、寅さん、さわさん、そーなん。
これだけ居れば作れないものはない、というメンバーでテストに臨みます。
本番は、プラレールの橋脚を代替で使うことはせず、オンリートミカシステム橋脚だけ、ということで、今回も茶色の橋脚に統一して製作します。
おおよそ2時間で、このぐらいのテストレイアウトが完成。
直線でどれぐらいのスピードが出るのか、並走させたらどうなるのか。立体交差はどのような距離感になるのか。回転を並べたあと、ぴったり止めることはできるのか…。
カメラは入るのか。照明をつけるならどういう角度か。
上から走っている様子をカメラで取るには、橋脚の森にならないようにしなければならない。ということは、定期的に床を作ることで、できるだけ道路が常に最上段を走っているように考えなくてはいけない。そのための土台の、理想的な寸法はどのようなものなのか…。
ほかの職種の人たちがこのレイアウトを参考に、ああしよう、こうしようと相談をします。
そして、本番は翌週、川崎のとあるスタジオで行われることに決まったのでした。

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