イスラエル軍のガザ攻撃、アッバス議長が和平交渉を一時停止
2008年03月03日 02:02 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区
2008年3月2日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)上空で信号弾を発射するイスラエル軍ヘリコプター。(c)AFP/MENAHEM KAHANA
【3月3日 AFP】イスラエル軍は2日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃を継続。パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長はこの攻撃継続を受け、イスラエルとの公式な接触をすべて停止することを決めた。
一方、イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は閣議で、「テロ組織に対する攻撃を一瞬たりともやめる意思はないことは当然だ」と述べ、地上作戦と空爆の継続を明言した。イスラエル軍による攻撃で、これまでに子どもを含む70人が死亡している。
イスラエルとパレスチナは、前年11月の米国での会議で和平交渉を再開したが、それ以降進展はみられていなかった。和平交渉の進展を促すため、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官が今週にも、同地区を訪れる予定になっている。(c)AFP/Sakher Abu El Oun
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2358886/2697225
ガザ攻撃 「即時停止を」 安保理が声明
3月3日8時0分配信産経新聞
【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は1日夜、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃をめぐる緊急会合を開いた。3月の安保理議長を務めるロシアのチュルキン国連大使が、多くの市民の命が失われたことを深く憂慮し、両当事者に戦闘行為即時停止の必要性を強調した声明を読み上げた。
緊急会合はパレスチナ自治政府のアッバス議長の要請を受けた非常任理事国のリビアが呼びかけた。リビアは「市民の殺害」という表現でイスラエルを非難、戦闘行為停止を呼びかける決議案を準備しており、安保理は2日以降も協議を行うが、決議案が採択される可能性は低い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080303-00000037-san-int
<パレスチナ>イスラエル軍のガザ攻撃に抗議デモ相次ぐ
3月3日9時47分配信毎日新聞
【エルサレム前田英司】ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区などで2日、イスラエル軍のガザ攻撃に抗議するパレスチナ人のデモが相次いだ。ヘブロンでは参加者が投石する事態に発展し、14歳の少年がイスラエル軍に撃たれて死亡した。
イスラエル放送などによると、ヘブロンのデモにはガザを実効支配するハマスの支持者約2000人が参加した。死亡した少年は西岸とイスラエル領を隔てる「分離壁」を破ろうとして撃たれたという。西岸の主要都市ラマラや東エルサレムでも抗議デモがあった。
イスラエルのオルメルト首相は2日の閣議で「一分たりとも戦いをやめる考えはない」と強調、パレスチナ武装勢力によるロケット弾発射の阻止を掲げるガザ攻撃を正当化した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080303-00000008-mai-int
イスラエル軍のガザ攻撃に国際社会の非難高まる
2008年03月03日 14:19 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区
2008年3月2日、レバノン南部のシドン(Sidon)の難民キャンプで、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)のバンダナを巻いてイスラエル軍のガザ地区攻撃に対する抗議デモに参加する子どもたち。(c)AFP/MAHMOUD ZAYAT
【3月3日 AFP】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ(Gaza)地区に激しい武力攻撃を続けていることに対し、国際社会の非難が高まっている。
イスラエル軍は3日も空と海からガザへの攻撃を続行し、活動家5人を殺害した。1日以降、イスラエル軍の攻撃によるガザ地区での死者は78人に上っている。
■「行き過ぎた武力行使」に各国から懸念
米国家安全保障会議(National Security Council、NSC)は2日、テキサス(Texas)州のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の別荘で緊急会合を開き、「すべての暴力の即時停止と和平会談の再開を求める」との声明を発表した。
また欧州連合(EU)は、「行き過ぎた軍事力の行使」としてイスラエル政府を非難。国連安全保障理事会(UN Security Council)の緊急会議は、イスラエル・パレスチナ側の双方に暴力停止を求める決議を採択した。
デービッド・ミリバンド(David Miliband)英外相は、パレスチナ武装勢力によるイスラエル領内へのロケット弾攻撃を非難する一方で、イスラエルに「国際法にならい、人民の苦痛を最小限に抑える一方で和平交渉再開のめどがたつような」対応を求めた。
■アラブ諸国では「ホロコーストと同じ」の非難も
アラブ諸国もイスラエル政府への批判を強めている。
イスラム諸国会議機構(Organisation of the Islamic Conference、OIC)のエクメレディン・イフサンオウル(Ekmeleddin Ihsanoglu)事務局長は、イスラエル軍の攻撃を「凶悪な戦争犯罪」と非難。ヨルダンはイスラエルが国際法に違反していると指摘した。
イランのマハムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領とサウジアラビアの高官は、イスラエルの攻撃をナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)になぞらえて非難している。
イスラエルとの国交があるモーリタニアは「深い憂慮」を示し、トルコの首相も「多くの命を奪う非人道的行為を認めるわけにはいかない」と遺憾の意を示している。
■イスラエルは攻撃続行の姿勢崩さず
パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は2日、「パレスチナ人民を公然と殺りくしている」とイスラエル政府を非難し、和平交渉の一時停止を発表した。
こうした国際社会の動きに対しイスラエルは3日、武装組織への攻撃を続行する意志を改めて示している。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2359072/2697885
パレスチナ イスラエル攻撃で死者百人超す ガザ地区ルポ
3月3日16時41分配信毎日新聞
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イスラエル軍の攻撃で崩壊したイスラム原理主義組織ハマスの関連施設=ガザ市近郊で、前田英司撮影
【ガザ地区(パレスチナ自治区)前田英司】「私は(イスラム原理主義組織)ハマスでも何でもない。なぜ、こんな目に遭わなければならないのか」−−。先月27日以降、イスラエル軍の攻撃にさらされるパレスチナ自治区ガザ地区。パレスチナ人死者数は2日、100人を超えた。墓地では犠牲者増を見越して新しい墓穴が準備されている。
ナセル・アルボライさん(29)は2日、ガザ市の自宅で、生後6カ月で逝った長男ムハンマドちゃんの写真を見つめていた。先月27日に写真スタジオで撮影したばかり。
撮影から帰宅後間もなく、自宅前のハマス「内務省」が空爆された。がれきが寝室の天井を突き破り、ムハンマドちゃんが下敷きになった。「この写真が遺影になるとは……」。アルボライさんが怒りに肩を震わせる。
ガザ北部ジャバリヤに住むアヘド・ハッサンさん(46)は「今朝、妻が流産した」と明かす。妊娠3カ月。「精神状態が不安定だったに違いない」
1日午後8時半ごろ、イスラエル軍から自宅を空爆すると電話で警告された。ハマス系大学で食堂を経営しているが、狙われる覚えはない。退去を拒否すると「残る人生は数分だ」と告げられた。
脅える妻と8人の子供たち。親類や近所の人が駆けつけ、「人間の鎖」を作って抗議した。結局、攻撃は免れた。「これもガザに生きる運命だ」。ハッサンさんは自分に言い聞かせるように語る。
イスラエル軍が侵攻しているジャバリヤ東部。軍ヘリが機銃掃射を繰り返し、戦車の移動音が響き渡る。地元住民によると、付近はパレスチナ武装勢力がイスラエル領内に撃ち込むロケット弾の発射拠点という。ある男性(47)は「イスラエル軍に報復されてロケット弾攻撃の代償を払うのは武装勢力ではなく、我々だ」と憤りを口にした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080303-00000010-maip-int
<パレスチナ>攻撃停止求め駐日代表らが日本政府に要請
3月3日19時40分配信毎日新聞
イスラエル軍による攻撃で、パレスチナ自治区ガザ地区で多数の犠牲者が出たことを受け、パレスチナ自治政府のシアム駐日代表とアラブ4カ国の駐日大使が3日、外務省で奥田紀宏・同省中東アフリカ局長と面会し、日本政府がイスラエルに対し攻撃の即時停止を求めるよう要請した。
シアム代表は毎日新聞に対し「多くの犠牲者は無関係な女性や子どもたちだ」と攻撃を非難した。【鵜塚健】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080303-00000085-mai-int
イスラエル軍がガザ地区から撤収、死者110人以上
2008年03月03日 20:25 発信地:ガザ市/パレスチナ自治区
2008年3月3日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部のジャバリア(Jabaliya)難民キャンプで、イスラエル軍による壊滅的な攻撃の後、破壊された家の中で持ち物などを探すパレスチナ人。(c)AFP/MOHAMMED ABED
【3月3日 AFP】イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃を数日間にわたり継続していたイスラエル軍は3日、同地区から撤収した。今回の攻撃でのパレスチナ側の死者は116人に上り、再開したばかりの中東和平交渉にとって大きな打撃となった。
イスラエル軍の戦車や地上部隊が撤退すると、ガザ地区北部のパレスチナ住民は危険に身構えながら慎重に住居の外へ出て、がれきの中を動き始めた。今回の攻撃は、ガザ地区に対する作戦のなかで近年最大だった。
イスラエル軍報道官はAFPに対し、「作戦は終わりに近づいている。わが軍部隊の大半は既にイスラエルに帰還した」と述べた。
多数のパレスチナ人を殺害したイスラエルに対し、国際社会からは過剰な武力行使との非難が沸き起こっていた。
イスラエルとパレスチナは、前年11月の米国での会議で和平交渉を再開したが、それ以降進展はみられていない。和平交渉の進展を促すためにコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官がパレスチナ入りする直前、穏健派のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)パレスチナ自治政府議長でさえ、事態を受けてイスラエルとの接触を断つ状況に発展していた。
ガザ地区からのほぼ連日のロケット弾攻撃を阻止するためとして、イスラエル軍の攻撃は前月27日から激しさを増していた。自治政府保健省によると、パレスチナ側では子ども22人と武装勢力数十人を含む少なくとも116人が死亡、350人以上が負傷した。イスラエル側は兵士2人が死亡したほか、ガザの武装勢力が発射したロケット弾により民間人1人が死亡している。
イスラエル軍はさらに1日、イスラエルの破壊を誓うハマスが支配するガザ地区で、武装勢力の掃討作戦を開始していた。(c)AFP/Adel Zaanoun
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2359247/2699300
イスラエル首相、ガザから軍撤退も軍事作戦は継続
2008年03月04日 01:55 発信地:エルサレム/イスラエル
2008年3月3日、イスラエル南部スデロト(Sderot)近郊で、戦車のメンテナンスを行うイスラエル軍兵士。(c)AFP/JACK GUEZ
【3月4日 AFP】イスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は3日、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)からイスラエル軍を撤退させたものの、同地区での軍事作戦は継続していく方針を示した。
オルメルト首相が党首を務める政党カディマ(Kadima)の会合に出席した同首相は、「寛大な措置を施す時期ではない。(パレスチナへの)応戦を続けるが、応戦は具体的な作戦や日時に限ったものではない」と強調した。
さらに同首相は「軍事作戦は目標を達成するまで続ける」と明言。武装勢力によるイスラエルへのロケット弾攻撃をやめさせることを第1目標に掲げた。
中東和平交渉については、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸(West Bank)で同様の事態が起こるのを防ぐために、交渉を続けるべきだとの見解を示した。
一方、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は2日、イスラエル軍のガザ地区攻撃を受け、イスラエルとの和平交渉を一時停止、公式な接触をすべて停止した。ガザ地区内外で5日間にわたって行われた攻撃では、パレスチナ人116人が死亡した。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2359343/2699659
パレスチナ イスラエル軍が部隊撤退、侵攻作戦終了
3月4日10時2分配信毎日新聞
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イスラエル軍の空爆の影響でめちゃめちゃに破壊された民家の内部=ガザ市で2008年3月2日、前田英司撮影
【エルサレム前田英司】イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザ地区北部に攻勢をかけていた地上部隊を撤退させ、1日未明からの侵攻作戦を終了した。軍は、イスラエル領にロケット弾を撃ち込むパレスチナ武装勢力の基盤に打撃を与えたと「成果」を強調した。これに対し、ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは「勝利」を宣言し、ロケット弾攻撃の継続を警告した。
イスラエル軍による今回の侵攻は限定的で、4日のライス米国務長官訪問を控え「一時休止」のため撤退したとの見方もある。
イスラエル軍は先月27日、イランやシリアで軍事訓練を受けてきたと疑うハマスのメンバー5人を空爆して殺害。これにハマスが大量のロケット弾を発射して報復し、イスラエルの市民1人が死亡したことで紛争は一気に過熱した。住民多数を含む100人以上のパレスチナ人が犠牲になったほか、、イスラエル兵2人も死亡した。
イスラエル国内では、連日撃ち込まれるロケット弾を阻止できない政府への不満がくすぶり続けていた。さらに、イランから密輸したとされる飛距離の長いロケット弾を武装勢力が使用し、イスラエル南部の主要都市アシュケロンに着弾するケースが増えたことで、地上部隊侵攻の必要性にも迫られた。
政府は大規模侵攻の可能性も示唆しているが、軍、パレスチナ双方に多大な犠牲を強いるのは必至のため、国内外の反発を警戒し見送られてきた。
一方、パレスチナ和平交渉の前途には暗雲が垂れ込めている。ハマスと対立するアッバス・パレスチナ自治政府議長も、パレスチナの「代表」としてガザ情勢を看過できない。議長は今回、交渉の中断通告にとどめ、再開の意思をにじませた。しかし、イスラエル軍が大規模侵攻に出れば、議長の穏健路線への不満が内部から噴出する可能性もある。
ライス米国務長官は4日、オルメルト・イスラエル首相、アッバス議長と個別に会談し事態収拾を目指す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080304-00000003-maip-int
<米国務長官>和平交渉の再開求める アッバス議長と会談
3月4日20時14分配信毎日新聞
【エルサレム前田英司、カイロ高橋宗男】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区侵攻を巡り、ライス米国務長官は4日、ヨルダン川西岸の自治区ラマラでアッバス自治政府議長と会談し、中断しているイスラエルとの和平交渉の早期再開を求めた。
議長はガザ、西岸での完全停戦の必要性を強調、イスラエルに交渉機運を阻害する侵攻をやめるよう求めた。交渉再開の見通しには言及しなかった。
自治政府はガザで多数の死者が出たことに抗議して2日以降、交渉を中断している。
ライス長官はこれに先立ち、カイロでムバラク・エジプト大統領らとも会談。パレスチナ武装勢力のロケット弾攻撃に対するイスラエルの自衛権に理解を示す一方、ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスが「部分的にイランによって武装されているのは明らか」と指摘。ガザ情勢悪化の原因がハマスにあると強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080304-00000117-mai-int
<イスラエル>ガザに一時侵攻 乳児が交戦の巻き添え死
3月5日18時53分配信毎日新聞
【エルサレム前田英司】パレスチナ自治区ガザ地区からの情報によると、イスラエル軍は4日夜、ガザ地区南部に一時侵攻し、イスラム原理主義組織イスラム聖戦の幹部を殺害した。病院関係者の話では、生後間もない女児が交戦の巻き添えになって死亡した。
イスラエル軍は1日未明に始めたガザ北部侵攻を3日に終了させたが、パレスチナ武装勢力はイスラエル領へのロケット弾攻撃を継続し、イスラエル軍も空爆などで対抗している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080305-00000076-mai-int
<中東和平>ハマスが交渉再開の障害 ライス長官が強調
3月6日9時43分配信毎日新聞
【カイロ高橋宗男】イスラエルとパレスチナ自治区を訪問中のライス米国務長官は5日、イスラエルのリブニ外相と共同記者会見し、「イスラエルとパレスチナ双方が和平交渉再開を意図している」と述べた。パレスチナ自治政府のアッバス議長も「交渉再開の意思がある」との声明を発表したが、時期は示しておらず、早期再開に結びつくかどうかは不透明だ。
アッバス議長は長官との4日の会談で、和平交渉再開に向けた「完全停戦の必要性」を強調している。これに対し、長官は5日の会見で「(停戦は交渉再開の)条件ではない」と説明。さらに「(イスラム原理主義組織)ハマスは平和の敵」「ガザを人質としている」と述べ、ハマスが交渉再開の障害になっているとの見解を強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080306-00000018-mai-int
<中東情勢>和平交渉、双方が再開意図…米国務長官
3月6日23時12分配信毎日新聞
【カイロ高橋宗男】イスラエルとパレスチナ自治区を訪問中のライス米国務長官は5日、イスラエルのリブニ外相と共同会見し、「イスラエルとパレスチナ双方が和平交渉再開を意図している」と述べた。パレスチナ自治政府のアッバス議長も「交渉再開の意思がある」との声明を発表したが、時期は明示しておらず、早期再開に結びつくかどうかは不透明だ。
アッバス議長はライス長官との4日の会談で、和平交渉再開に向けた「完全停戦の必要性」を強調した。これに対し、長官は5日の会見で「(停戦は交渉再開の)条件ではない」と説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080306-00000175-mai-int
エルサレムのユダヤ教神学校で乱射、学生8人死亡
2008年03月07日 07:06 発信地:エルサレム/イスラエル
2008年3月6日、襲撃を受けたエルサレム(Jerusalem)のユダヤ教神学校に急行する救急隊員ら。(c)AFP/MENAHEM KAHANA
【3月7日 AFP】(一部更新、写真追加)イスラエル・西エルサレム(Jerusalem)のユダヤ教神学校で6日夜、パレスチナ人の男が銃を乱射し、学生8人が死亡、9人が負傷した。暴力の応酬の激化で、和平交渉への影響が懸念される。
事件が起きたのはユダヤ人居住区にある神学校で、警察発表によると、東エルサレム出身のパレスチナ人が学校内に侵入し、小包のようなものから銃を出し発砲した。犯人は警官に射殺された。
レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラ(Hezbollah)系テレビ局は、攻撃を実行したのは前月殺害されたヒズボラ指揮官のイマド・ムグニエ(Imad Mughnieh)容疑者の支持者とパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の殉教者で構成された、「Phalange of Free Men of Galilee(ガリラヤ自由民のファランヘ)」というグループだとするテロップを流した。このグループはこれまで知られていない。
ヒズボラ高官は、AFPの取材に対しコメントを避けた。
ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は、攻撃を「歴史的偉業」と称賛。同地区では数百人のパレスチナ人が通りに出て喜ぶ姿が見られた。(c)AFP/Michael Blum
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2360806/2709709
<イスラエル>ユダヤ教神学校でテロ 8人死亡
3月7日11時9分配信毎日新聞
【アンカラ前田英司】6日午後8時半(日本時間7日午前3時半)ごろ、エルサレムのユダヤ教神学校に男が侵入、自動小銃を乱射した。警察によると8人が射殺され、約10人が負傷した。男はイスラエル治安当局者に射殺された。東エルサレムに住むパレスチナ人とみられる。事件の背後は不明だが、パレスチナ自治区ガザ地区では先月下旬以降、イスラエル軍の攻撃で120人以上が死亡したばかり。今回の乱射事件でイスラエル・パレスチナ関係が一層険悪化する恐れが出てきた。
ロイター通信などによると、男は段ボール箱に自動小銃を隠して神学校に侵入し、学生ら約80人がいた図書館で乱射した。同校は寄宿制で、18歳から30歳ぐらいまでの数百人が生活している。
エルサレムでは04年2月に8人の犠牲者を出した自爆テロ以降、大きなテロ事件は起きていなかった。イスラエル国内としては06年4月にテルアビブで11人の死者を出した自爆テロ以降で最大規模となる。同国外務省は「我々は『テロとの戦い』の最前線にいる。市民を守り続ける」とのコメントを発表した。
この神学校はイスラエル占領地でユダヤ人入植活動を進める指導者らと近い関係にあり、イスラエルの右派がパレスチナへの反発を一層強める可能性がある。現場には学生の安否を心配する家族らが集まり、「アラブ人に死を」などと叫んで怒りをぶちまけた。
一方、パレスチナ武装勢力のロケット弾攻撃に対するイスラエル軍の報復で多数の犠牲者を出したガザ地区では、武装勢力のメンバーが上空に銃を撃つなどして今回の事件を「歓迎」。ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの報道官は「虐殺に対する自然な反応だ」と語った。
パレスチナ自治政府のアッバス議長は事件を非難する声明を出したが、昨年11月にブッシュ米政権の主導で再開が確認されていた和平交渉への悪影響は避けられない見通しだ。
レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの系列テレビによると、「ガリリー自由団−イマド・ムグニヤとガザの殉教者」と名乗る未知のグループが犯行声明を出した。ヒズボラ軍事部門のムグニヤ幹部が先月12日にシリアの首都ダマスカスで暗殺された後、ヒズボラ指導者ナスララ師はイスラエルの仕業だとして報復を示唆していた。同グループとヒズボラの関係や犯行声明の真偽は不明。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000024-mai-int
<ブッシュ米大統領>エルサレムのテロを非難
3月7日11時9分配信毎日新聞
【ワシントン笠原敏彦】ブッシュ米大統領は6日、エルサレムの乱射事件を受け「最大限の表現でテロ攻撃を非難する」との声明を発表した。大統領はオルメルト・イスラエル首相に電話で弔意も伝達。迅速な行動の背景には、衝撃的な事件がイスラエルの過度の報復攻撃につながり、パレスチナ和平プロセスに重大な打撃を与えることへの懸念が強い。
7年ぶりに再開した和平交渉をめぐっては、ライス米国務長官が今週初めに現地を訪れ、中断の長期化を回避したばかり。「中断騒動」の発端になったイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ地区侵攻も、ロケット弾攻撃への報復だっだ。
米国はイスラエルへのテロ攻撃への報復を「自衛権」と擁護しているため、報復行為が行き過ぎると国際的に厳しい立場に置かれるという事情もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000025-mai-int
国連安保理緊急会合、エルサレム銃乱射事件への非難決議採択できず
2008年03月07日 16:30 発信地:ニューヨーク/米国
2008年3月6日、イスラエルのエルサレム(Jerusalem)にある銃乱射事件の起きた学校で、犯人の使用したカラシニコフAK-47銃とマガジン8つ、拳銃2丁にこびりついた犠牲者の血痕を拭き取るユダヤ教系正統派系のボランティア組織「ザカ(Zaka)」のレスキュー隊員。(c)AFP/ZAKA/Shimon Meshi
【3月7日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は6日、緊急協議を開催し、学生8人が死亡したエルサレム(Jerusalem)のユダヤ教神学校での銃乱射事件について非難する決議案を協議したが、リビアなど3か国が反対を表明し、リビアとイスラエルが非難と侮辱を応酬する結果となった。
ザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)米国連大使は、「合意に達することができなかった。リビアほか2か国が、自らの行為に対する非難を避けるため反対にまわったからだ」と、15か国による緊急協議の最後に記者団に述べた。
米代表団は、エルサレムでの流血事件に対して「極めて強い表現の」非難声明を全会一致で採決することを目指していたが、アラブ圏からの唯一の理事国であるリビアと、それに同調するほか2か国が「(この事件を)ほかの問題と関連させようとした」と、同大使は述べた。
リビア代表団は先週、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で「子どもを含む無実の民間人を殺害している」としてイスラエルを非難する決議案を提出していた。きょうの緊急会議では、同非難決議案も協議されるべきであると会議前に述べていた。
イスラエルのダン・ギラーマン(Dan Gillerman)国連大使は、安保理での非難決議が暗礁に乗りあげたことに怒りを示し、過去に「ロッカビー事件」を引き起こした「テロリスト国家」としてリビアを非難した。
ロッカビー事件は、1988年に英ヒースロー(Heathrow)空港を離陸したパンアメリカン航空機がスコットランドのロッカビー(Lockerbie)村の上空で爆破された事件で、リビア政府が関与したテロ事件として国際問題になった。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2361080/2710544
<イスラエル>乱射犯はパレスチナ人 市街の警戒態勢強化
3月7日20時40分配信毎日新聞
【カイロ高橋宗男】イスラエル警察は7日、エルサレムのユダヤ教神学校で6日夜に銃を乱射した末に射殺された男は東エルサレムに住むパレスチナ人だったと確認した。パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスはロイター通信に犯行を認める声明を出した。ハマスの関与が事実とすれば、イスラエル側の報復を招く可能性もあり、米政府の外交圧力で再開に動き始めた和平交渉の行方に影響を与えそうだ。
イスラエル当局は7日、エルサレムの警戒態勢を強化し、ヨルダン川西岸を封鎖した。ロイター通信によると、イスラエル警察当局は数千人をエルサレム市内に配置、イスラム教の金曜礼拝に多くのパレスチナ人が集まる旧市街の「アルアクサ・モスク(イスラム礼拝堂)」で入場制限措置を取った。
AP通信によると、銃を乱射したのはアラ・アブデイム容疑者(25)。AP通信が家族の話として伝えたところによると、イスラエル軍の攻撃にさらされたパレスチナ自治区ガザ地区の窮状に心を痛め、「眠れない」ともらしていたという。神学校の元運転手との情報もある。
アラ・アブデイム容疑者宅前に設営された追悼テントにはハマス、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの旗が掲げられた。だが、家族によると、同容疑者は武装組織メンバーではないという。
パレスチナ自治政府のアッバス議長は事件を非難したが、イスラエル首相府のレゲブ報道官は「非難するだけでなく、過激派対策を講じなければならない」と自治政府に対し、武装組織の取り締まり強化を迫った。
イスラエルと自治政府は昨年11月に米アナポリスで開催された中東国際会議で「08年末までの和平条約締結」を目指す和平交渉の再開に合意した。だが、ガザ地区からイスラエル領へのロケット弾攻撃に対する報復としてイスラエル軍が2月末、ガザ攻撃を開始。多数のパレスチナ人死傷者が出た事態に抗議して自治政府は交渉を中断していた。
ライス米国務長官はこう着状態の打開を目指して現地入りし、5日にアッバス議長、オルメルト・イスラエル首相から交渉再開の言質を取り付けたと発表したばかりだった。だが、両首脳とも政治基盤が弱く、大胆な行動は取りにくい。事件で交渉の早期再開は困難になった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080307-00000118-mai-int