「グラントリノ」観ました。
@シネスイッチ銀座。金曜は女性900円ですよ!
素晴らしい映画館だ。
映画評はイーストウッドの最高傑作とのこと。
また、友人Sちゃんも「私らのような仕事してる人間は
見た方がいいっ!」と背中を押される一言をもらい、
雨模様の銀座をとっとことっとこ映画館へ向かいました。
またノックアウトされたとです。
「ミリオンダラーベイビー」もガツンと来る映画でした。
「グラントリノ」もボディブロー連打でかまされます。
78歳のクリントさん。枯れるどころか、このところすごい
作品を監督し続けてますね。未見ですが「硫黄島からの手紙」
もそうですし。やっぱ、生涯現役って尊敬です。
この「グラントリノ」はいろんなテーマが散りばめられて
います。大きな軸は「罪と贖罪」かな。
主人公ウォルトは朝鮮戦争の従軍時に人を殺した罪悪感から
二人の息子や孫らとまともな関係を築けず、会えば毒舌。
当然ながら孫たちにとっては「ムカツクじじい」
息子たちも妻を亡くしたウォルトを厄介者扱いして
引き取る気はまるで無し。孤高の老人だが、そこは
元は「ハリー・キャラハン」である。
お前らの世話になるほど落ちぶれちゃーいない、ってとこだ。
主人公ウォルトの住む町は車産業でかつて栄えた町。
今は白人はほとんど去り、アジア系の移民だらけ。
隣に越してきたのはラオス・タイあたりの民族、モン族。
ねたばれになるので詳しくは書かないが、このモン族の
男の子の成長を助ける導師みたいな役割を、ウォルトが
果たすことになる・・・
この映画はいろんな見方ができると思います。
モン族という民族が何故アメリカへ渡ったのかも
劇中でチラリと説明されます。この人達、感謝を
表すのにめったやたらと料理を作って届ける。
モン族の文化の紹介(祈祷師が出てきたりね♪)
は楽しいシーンです。
白人のアメリカの終焉、アメリカの斜陽産業となった
車業界。オバマ大統領の登場とフォード、GMの現状を
見るにこの映画のテーマはとてもタイムリー。
ちなみにタイトルの「グラントリノ」はフォードの
’72年型のモデルで、主人公ウォルトが大切にしている
車。古き良きアメリカの富める時代の象徴。
少年の成長物語として見ると、子供にはロールモデルが
必要なのだと痛感させられます。それは必ずしも
親でなくていい。身近にそういう大人がいることが大事。
大人と名乗るからにはどう振舞うべきか、何をすべきか、
そんなことを考えさせられる。
また、人生の幕引き、落とし前のつけ方を学ぶという
見方もあり。帳尻あわせて気持ちよくあちらの世界へ
還るには、何をなすべきか・・・などということ。
おやたはこの映画で茫々と涙を流しましたが
ラストは救済だと感じたので、気分は重くなりませんよ〜。
エンドロールで流れる「グラントリノ」、頭の部分を
イーストウッドが枯れ切った声で歌ってます。しみじみです。
後半を歌うジェイミー・カラムという歌手の声も
おやたは好きです。
未見の方は是非、是非!
若き日のイーストウッド。
きめ台詞は”Go Ahead. Make My Day"
「上等じゃねえか。やれるもんならやってみな」ってな
とこでしょうか?で、マグナムぶっ放す。
ダーティーハリー・シリーズ、秘かに好きでした♪


1