※ 写真は登山前日に於鬼頭トンネル付近より撮影。
明け方、テントの外を見ても満月が出ている。今日は「曇りのち雨」の予報なのに、明け方まで天候は崩れる気配はない。
「このまま雨など降らないのじゃないか?」
今日は年に一度、藪山愛好家が集まる祭りの最終日!
みんなが楽しみにしている祭りを〆めくくる登山はいい天気で終わらせたい。
天気はいい方にズレたのか? 快晴とはいわないまでもまずまずの天気で朝を迎えた。
今回のルート、天塩川のcnt.450mあたりに流れ込む無名沢沿いの林道を使い、於鬼頭岳の西面からピークを狙うというルート、さてさてどんなものが隠れているのかな?
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10/24

06:53 cnt.460m 沢沿いの林道ゲートから歩き出す。
けっこう立派な道は落ち葉が敷きつめられ、歩くたびに「カサカサ」といい音がする。
*****ちょっとお勉強*****
林道をしばらく行くと面白いものを発見した。地形図の青破線は何なのだろう?と思ってはいたのだが、送電線か?くらいにしか考えていなかった。そうしたらこの林道脇にドアのあるトンネルがあるじゃない。

これはポンテシオダムからポンテシオ発電所に水を送る水路の監理施設だった。破線を伝っていくと発電所の地図記号がはっきりと表示されているではないか。
地下鉄、トンネル、徒歩道、特定地区界、補助曲線、白黒コピーの地形図なら殆ど見分けがつかないし、使いたい場所だけを持って歩く身としては、辿った先の発電所は図の外にある。でもそれは言い訳でしかない! 疑問に思ったらすぐに調べてみないとダメなのだと思い知らされる。
*****ちょっとお勉強、おわり*****
630mの二股は繋ぎ目の見えない滑滝として合流していた。地形図の表示どうりこのあたりで林道は無くなり、道の広さはそのままに若木の生えた林道跡という感じとなってくる。
藪山を想定していただけに、この歩き易さはちょっと拍子抜けしてしまった。そしてやたらとゆっくりペースなのは、大人数での登山を想定した先頭の配慮だったのだろうか?

07:40 cnt.720m 小休止とした。ここから道は無くなり、ようやく藪山登山っぽくなってくるようだ。
寒い事を覚悟しての身づくろいは汗を出させ、服を脱がなければならない感じだが、空からは冷たそうな風の音が聞こえてくる。どこかで雨具を着なきゃ寒くなるのだろうが汗っかきの私はそのまま歩く事にした。

08:00 780mの二股を左に進んだ頃には完全に藪山登山の様相となってくるが、季節が季節だけに藪は薄い。あと一ヶ月もはやければ、笹以外の草も多く、蜘蛛の巣だらけで嫌になるルートなのかもしれないが、沢形が斜面に吸い込まれてしまうまでは比較的に歩きやいルートだった。
08:20 行く手の急斜面に、この沢唯一と言っていい滝が現れた。一昨年の尖峰で現れた唯一の滝と同じような滝だ!

みんな左岸を登っていくが、何となく滝を見ると登りたくなってしまうもので、濡れるのを覚悟で右上するバンド伝いに登っていく。登るからにはバンドの途中から正面突破するのがカッコいいのだろうが、そこまでして登る価値のある滝でもない。
それでも私のように、滝と見ると登りたくなる人が何人かはいたが、スパイク長靴で濡れながら正面突破するほどのバカはいなかった。
滝を登りきるとすぐに900m二股となった。見た目には右股の方がスッキリしているが、下見をしてくれていたoginoさんは迷わず左股を選んで進む。

沢形は狭くなり、笹薮は濃くなっていく。cnt.1000m〜cnt.1050mあたりが藪のピークと予想して登っていくと、背丈を越える笹竹の隙間から岩峰がちらほらと見えてきた。
先頭を歩いていれば、猛烈な藪なのだろうが、私の前には10人以上の人が歩いていて、まったく藪漕ぎの悲壮感を感じない。ちょっとこれにはあっけなさも感じるが、今年は根曲がりの藪漕ぎで、スズメ蜂に襲撃されたり、眼鏡を紛失したりとアクシデント続きなのでこれはこれでよしとする。
「稜線にでたら藪は終わる!」

09:25 稜線上のcnt.1100mに出た。ここからは何個かの岩峰を越えながら細尾根を登っていくことになる。雪のある季節ならちょっとビビッてしまうような細さで、大袈裟に言うと、右足と左足で尾根の南北を跨ぎながら歩くって感じだ!
「ここを越えれば頂上だ!」って岩の途中で、先頭集団が溜まっている。「どうしたんだ?」と思っていたら、しきりとsakagさんを呼んでいる。一番最初に三角点を踏まさせてあげようとの魂胆のようだ。なんといってもsakagさんは先日500山目を登頂したばかりで、この山が501山目の記念すべき一山となるのだった。


09:35 みんなが見守る中、sakagさんが、於鬼頭岳(おけとだけ 1176m)二等三角点「点名:雄鬼頭」に到達した。
あとはつながるように三角点にみんなが向かう。
頂上の上空には黒っぽい雲があるものの、急激な天候の変化はなさそう。でも頂上の南側は冷たい風が吹いているものだから、休むのは北斜面を転げ落ちないように腰をおろす事となる。
いつもの事だが、頂上ではいくら風が吹いていても、何人かのザックからはビールが出てくる。私もサッポロクラッシックを取り出し「プッシュ!」
「私は運転がないのだ!」こころおきなく1本のビールを飲ませてもらった。
当初雨の予定だった天気もいい方にズレ、雲はあるものの高曇りの為に展望はいい。 展望に拘るyosidaさんも納得の一山となったみたい。
みんなで一番高い岩に集まって記念写真を撮る。こんな狭い岩の上に28人もの人間が上がる事など、今までも、そしてこれからもないだろう。道がないというだけで、すぐ隣の天塩岳なんかとは達成感や満足感が格段に違う。
みんな満足の山って事は、この写真をみただけでわかるよね!
10:10 満足の山頂もそろそろ下山の時間です。

下山は西斜面の藪を漕ぎ、登りでわかれた900m右股に向かうことにする。この斜面は歩き出してすぐに濃密な根曲がりの藪となります。
けっこう太く立派な根曲がり竹は、シーズンともなるといい筍が取れるのだろうが、だれもこんな藪を上がってなど来ないだろう。我々だって山の降りだからこの藪を通る気になるが、筍を取るために逆にのぼるだなんて事はだれも考えない。
後ろでは、若葉がキャーキャー言いながら降ってくる。彼女にはこんな根曲がりも楽しいのだろう。でもこれは大人数だから悲壮感がないだけで、2〜3人でこの藪を越えていくのは大変なことなのだ。それは来年経験させてあげる事によう。

30分ほどで藪は終わり、沢形がハッキリしてくるとどんどん歩きやすくなってくる。
10:50 900m二股に合流した。
唯一の滝を降りてからは、一度歩いた道だし何も考えずに一気に下山です。
でも足元はグチョグチョ!「この人数が歩いているんだからなぁ!」
降りるにつれ空は青空にかわってくる。やはり朝と同じように枯葉はカサカサと気持ちのいい音を立てている。

「こんなに長かったかなぁ」 気持ち的に山行はすでに終わっているためか、下山の林道はいつも長く感じる。嫌々歩いているわけじゃないが、登山口に近づけば近づくほど「こんなに長かったか?」という気持ちがつのる。
12:10 林道ゲートに到着した。今年もいい藪山祭りが出来てよかった。
あちこちから「ありがとうございます。」「ご苦労様!」が聞こえてくる。
寂しいけど、今年の藪山祭りが終わってしまった。
みんな、一年後の再会を誓って各地に散っていく。私もまた来年参加するぞ〜!
***山を降りて***

さてさて、来年は会場をどこにしたらいいのだろう?
去年(道東地区が幹事)も今年(道北地区が幹事)も天気にも恵まれ、展望のいい藪山に登らせてもらったのだが、来年は我らが道央地区が幹事となり場所を決めるのだ。
今年の幹事のoginoさん、EIZIさんは、会場選定に一年の期間をフルに使って探し、下見までしてきたのだ。来年の会場がチンケだと「道央組は何をやっていたんだぁ?」って事になりかねない。
「これから長いようで短い一年が始まる。」
saijyoさん、よろしくね!
***一緒に登った仲間***
・旭川からoginoさん
・
「山の時計」のEIZIさん
・
「地図がガイドの山歩き」のsaijyoさん、チロロ2さん、チロロ3さん
・「K山岳会」のyosidaさん、kirikiさん
・
「一人歩きの北海道山紀行 」のsakagさん
・「新版:ガイドブックにない北海道の山々」の八谷夫妻
・
「秘境日高三股へようこそ!」のtakayanagiさん
・
「がんばれ、私。」のluckyさん
・いつかアルバムを見せてもらいたいKo玉さん(登山口でお見送り)
・キノコ博士のキンチャヤマイグチさん
・fujimoto@低山大好きさん
・北野からsugawara夫妻
・北見枝幸の食糧庫kituiさん
・札幌からNakayamaさん
・
「北の山に遊ぶ 僕の山遊記」の山遊人さん
・
「ゆっくり歩きで低山を楽しむ」のyamauchiさん
・
「北色の山と風景」の宮王さん
・札幌からyoshioさん
・札幌から千田卍さん
・札幌からkitayamaさん
・千葉県からogawaさん
・
「空に向かって ひとりごと・・・」の若葉マークさん
・釧路からmohohofu
・そして私「大好き!Mt.Onne」のmarbo
※ 順不同で29名です。抜けている人がいたらごめんなさい。
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