
やってしまった!
私の勤める田舎の勤務先からの帰宅はJRなのだが、これはこれで読書タイムとなり、わりと好きな時間となっている。今日もいつものように脚を組んで本を読んでいたのだが、これがいけなかった!
「切れのいいところまで読んでしまおう!」と少々スピードをあげて読んでいたのだけれど、読み終わったのは札幌駅についてドアが開くのとほぼ同時。あわてて立ち上がり一歩を踏み出したとたんに事件が!
「グキッ!」「あらら?」「なに?」 何がおこったのかわからない。
左足首が痺れていて立ち上がったとたん、崩れるようにバランスを失う。
「やばい!何とか起て直さなければ。」
みんなもそうだと思うけれど、人前でコケルのは恥ずかしいと思い込んでいるのだ。
感覚のまったく無い左脚を軸に右脚を出したのだが、力の入らない左脚で立てるはずもなく、妙な角度で足首をひねってしまったまま右脚を出し、左脚を出し、右脚・・・。立ち止まることも出来ずに、つんのめる様にホームに降りた。
だんだんと脚の感覚が戻ってくると、痛い!
これから地下鉄南北線〜東西線〜じょうてつバスと乗り継ぐのだが、乗り換えのたびに階段を登ったり、降ったり、歩いたりがまっている。それなのにカッコつけしぃの私は、背筋をぴ〜んと伸ばし、颯爽と人ごみを流れるように歩きたいのだ。
「とりあえず痛いけれど普通に歩ける。」いつもと同じスピードで、同じように地下鉄、バスと乗り継ぎ、家に着いたときには脚を引きずるようにしか歩けなくなっていた。
「明日は会社にいけるかな〜?」
「いやいや、日曜日の赤岩は登れるかなぁ?」
いい歳こいたおじさんがカッコつけたってどうなるわけもなく、痛かったらそろそろと歩けば良いのだ。
「あ〜ぁ、カッコつけしぃはこれだから嫌だ!」
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