仁部黎さんの工房に寄ってきた。
札幌で個展があるときには、何度か顔を出させてもらっていて「山の帰りには工房によってください。」と言われていたのだ。そこに今回はじめて寄ることが出来た。
この工房、名前を「オンネヌプリ」という。
個展のときと同じように、作品を見るのはそっちのけで、斜里岳の話で盛上がる。だが今回は思ってもみなかった不思議なつながりが発覚した。仁部さんは、私の亡くなった父とも接点があったのだ。
私はインターネットで「オンネヌプリ」という検索ワードから仁部さんを知り、個展を訪ねたが、斜里岳好きの父は新聞で仁部さんを知り、工房を訪ねていって絵を買ったらしい。
私も仁部さんも時間差をもっての父との繋がりにビックリ。
仁部さんによると、父は絵を買った後そんなにたたずに亡くなったらしいという話だったが、その日、実家に帰り、父の買った絵をじっくりと見て理解した。
母の話で、父は「夕日に染まる斜里岳から昇る月」の写真を撮りに行った帰りになくなったと聞いていたが、その絵はまさしく「夕日に染まる斜里岳から昇る月」なのだ。
自宅から見て「今だ!」って、山に向かって車を走らせた父が、撮影ポイントに着いた時には、赤い色はすでになく、亡くなる何分か前に撮った写真はたんに夕暮れの斜里岳から昇る月の写真となった。だが父が撮りたかったのは違う、この絵の世界だったのだ!と確信した。
そんなタイミングの時に斜里岳の麓にいられることが出来るかどうかはわからないけれど、いつか
私が「夕日に染まる斜里岳から昇る月」を撮ってあげよう。
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