11月に訪問したインドネシアで、邪悪なスルタンに我が内臓に取りつかれました。これはその戦いのレポートです。内容の性質上、食事前・食事中・食事後はこの先を読むことをお控えください。
なお、気分を害されても、筆者は責任を負いかねます。
邪悪なスルタンとの戦いの火ぶたが切られたのは、日付が11月27日に変わった直後の事でした。場所はソロのノボテルの1室。そろそろ寝ようかというところで、急に便意を催し、しかも一瞬にして後先ならない差し迫った状況に陥り、トイレに座った途端、お尻の方から液体が、しかも大量に迸りました。
腹痛とか、音が鳴るとか、いわゆる腹下しの事前兆候は一切なく、また出てきたものも、水溶とかではなく液体物そのものでした。
これまでこんな状況になった経験はなく、なんだか大変なことが起きたと感じられたのですが、これがそんなに長い戦いになるとは想像もしていませんでした。
ただ、これまでの腹下しと違うのは、頻度が少ない(夜中に何度もトイレへ行くということはない)、薬である程度止まる、尿も出る(私の場合、お腹を壊すとすべての水分が後ろから出ていくことが多いです)という点でした。
但し、体力の消耗はいかんともしがたく、食欲も減衰しました。ただインドネシアは11月といえども暑く、水分は欲してしまい、これがかえって症状を長引かせたのかもしれません。
最初の体調の悪化は11月28日午後にやってきました。アンバラワという街をウロウロした後、スマランまでタクシーで走ったのですが、アンバラワで熱中症気味になり、スマランに着いた時にはフラフラしていました。この日、夕方のフライトでジャカルタへ戻ったのですが、夕食を摂る気力もなく、友人宅で寝ていました。
翌日は昼過ぎのフライトでジャカルタを発ったのですが、空港で水溶便が出たものの、薬の影響か、ピタッと止まりました。バンコクで現地駐在の知人と居酒屋へ行き、普通に食事して夜行便で羽田へ帰ってきました。この時点で完治したと思っていたのですが、8時半ごろに自宅へいったん戻ると、盛大に水分が噴出しました。
そのまま、北海道へ旅したのですが、初めて固形物が出たのが木曜日の夜、症状が出て5日目でした。ただしその後も水のみに逆戻りをしたり、を繰り返しました。何より困ったことは、間隔が不定期になってしまったことで、これはおそらく薬の影響もあるかと思います。
完治したのは、症状が出て10日後の12月6日に100%水分の便が出たのが最後でした。症状を見る限り、素人判断ですが、赤痢や腸チフスといった伝染病ではなく、あくまでも細菌性の腹下しと思われます。ほぼ完治したものの、お通じの規則性がなかなか戻らず、変な時間に便意を感じたりしています。
同行した2人の友人には症状が出なかったことから、疑わしいのは11月26日にジョクジャカルタの空港ターミナル前の喫茶で飲んだコーラの氷か、スターフルーツのジュースが怪しいと思われます。フルーツジュースは水で割っている可能性があり、その水はたぶん生水のハズです。同行の友人はビールを呑んでいたので、彼らとの違いがあるとすれば飲み物です。
オランダの植民地で圧政を受け、日本軍に解放されたものの第二次大戦後の内戦で滅ぼされたスルタンは、呪いとなって外国からやってきた訪問者の胃腸に取りつくようです。くれぐれもご用心を。