現在、世間で流布しているタロットの種類は、1000を超えるといわれますが、その中でも「カモワンタロット」は少々異彩を放つ存在です。
現存する最も古いタロットは、北イタリアのミラノで作成された「ヴィスコンティ・スフォルツァ版(1420〜1450年頃)」です。やがてタロットの作成がフランスへと移っていきますが、17世紀から19世紀にかけて、フランスのマルセイユでいわゆる「マルセイユ版」が多数の版元によって作成され、ヨーロッパ中に広がっていき、現在のスタンダードなデッキの元となりました。
また、これが19世紀に魔術と結びつき、魔術結社「黄金の夜明け」の中で研究された結果、「ウェイト版」が誕生しています。これは現在世界で最も広く使用されているタロットで、その後多くの人たちがこれをヒントにした、多数の個性あるタロットを作成しています。
カモワンタロットはマルセイユ版の一種ですが、マルセイユ版と一括りにしましても、デザインの細部は版元ごとにかなりの相違があります。カモワンタロットとは、1760年のニコラ・コンヴェル版のマルセイユタロットを元に、さらにマルセイユ版の起源まで遡るべく、フィリップ・カモワン氏(マルセイユ最後のタロットメーカーの後継者)とアレハンドロ・ホドロフスキー氏(「エル・トポ」「ホーリーマウンテン」で知られるカルト映画の巨匠)の5年にわたる協同研究の末、1998年に復元されたものです。
実際に実物をご覧になれば、お分かりいただけますが、このタロットは一見したところ、稚拙な木版画のように見えます。しかしその構図、その象徴、その色彩、その数、その視線の中に実に緻密で精緻な象徴体系が隠されています。そしてこの象徴体系は、古代から現代へと連綿と続く心の元型を表すものであり、リーダーとクライアントが、カードに表される象徴に真摯に向き合うことによって、問題解決の鍵を提供することが出来るようになるのです。
より詳しくカモワンタロットについてお知りになりたい方は、日本にカモワンタロットを紹介された大沼忠弘先生とフィリップ・カモワン氏の共著「秘伝カモワンタロット」(学研)をお読み下さい。
【タロット占いとは】
さて、なぜタロットがその人の状況を表したり、未来を指し示すことが出来るのでしょうか?。カモワンタロットの説明にも書きましたが、このタロットは古代から連綿と続く心の元型を象徴として表現しています。すなわちタロットをシャッフルするという行為は、そのまま自分の無意識層に働きかけることを意味し、そしてシャッフルされたカードを法則に従って展開するという行為は、そのまま混沌とした自我の再構築に繋がるのです。
「あなたの迷いを決意に変える」というフレーズをブース等に出演するときに使用していますが、これは故なき宣伝の一文ではなく、クライアントの無意識層まで到達しうる力をタロットが持っていることを表現したい、と考えたフレーズです。一見稚拙に見えるタロットの図像は、深層意識に到達するための精緻な構造を持っています。
【鑑定について】
不定期ですが、各種イベントやすぴこん等で鑑定しています。出演する日程はこちらのブログでお知らせ致しますので、宜しくお願い致します。