人気グループ嵐が5日、東京、台北、ソウル、上海を回るアジアツアーを東京・国立競技場でスタートした。
日本最大級の会場で単独公演を行った国内アーティストはSMAP、DREAMS COME TRUEに続き3組目。
7万人を動員したステージは11トントラック270台分の機材を搬入するスケールで、ツアー全体には10億円の製作費がかけられた。
デビュー10年目。
大きな嵐になった。
大詰めを迎えたステージで櫻井翔が『
幸せだね…。幸せな時間でした』とつぶやいた。
嵐が誇る知性派の感極まった言葉に、リーダー大野智ら4人の目が潤んだ。
松本潤は7万人に呼び掛けた。
『
このタイミングで、こんなに大きな会場で、こんなにたくさんの人たちと楽しいコンサートができて、本当に感謝しています。最高に楽しかった!』。
聖火台に向かってリフトが伸び、ステージで噴水が上がり、花火で締めくくる派手なコンサートだった。
大掛かりなセットが完成したのはこの日昼すぎだった。
多忙なメンバーが全員で本格的な打ち合わせを始めたのは、8月31日に日本テレビ【24時間テレビ】を終えてから。
櫻井はその直前まで五輪取材で滞在した北京で『
振り付け、大丈夫かな』とこぼしていた。
結局、通しリハーサルは1回だけ。
公演直前の会見をキャンセルし、ギリギリまで準備を続けた。
公演は3時間。
途中、会場に語り掛けたのは1回だけで、花道を駆け回り、相葉雅紀がプールに飛び込む演出もあった。
ハプニングもあった。
相葉のズボンの尻の部分が裂け『
ズボンがパッカパッカで』。
二宮和也はバック宙で尻もちをつき『
先輩の東山紀之さんが来てるから、成長を見てほしいと思って』と、笑い飛ばした。
KAT−TUNなどデビュー直後に東京ドーム公演を行う後輩たちが相次ぐ中で、嵐が同所に初めて立ったのは昨年だった。
決して順調ではなかった道のり。
それが【24時間テレビ】でも紹介されたように、4年前、相葉がメンバーに語り掛けた【必ずトップになろうよ】の言葉を胸に秘め、奮闘してきた。
誓い通り【One Love】と新曲【truth】はともに50万枚を突破して、08年のシングルNO・1、2の売上数だ。
アジアツアーも4都市9公演で22万人を動員する。
絶頂の中、迎えた巨大ステージでラストソング【One Love】を歌うと5万個の白い風船が上がった。
華々しいフィナーレ。
けれど、終わらない。松本が『
もう1曲いっちゃおっか!』と叫ぶと、アンコールは6曲。
嵐はやまなかった。
