2005/5/15
歌姫。今回はターイ オラタイ。言わずと知れた、現在のルークトゥン界に可憐ながら大きく花開いた女性歌手です。これまで、歌姫シリーズはマーシャ、キスティーナ、トーンとポップス畑からのみでしたが、満を持してルークトゥン界からのこの歌姫の紹介です。
と、おおみえを切りましたが、例によってたいした情報は持ち合わせていません。手元にあるCD,VCDカラオケが3種類だけ。最新のもの(ベスト・アルバム的なリプロもの?)が出回っているようですが未だ手に入れてません。まぁ、必須のこの3枚があれば充分でしょう。
最初にターイ オラタイの事を知ったのはタイの深夜のTVで1枚目のCDの宣伝を毎日のように流していて、それで知った訳です。随分長い事。。。3,4ヶ月くらいやっていたんじゃ無かったっけ?曲は『トー ハー ネ ドー』。確か、2003年の初頭の事だった筈。きれいな娘だけど、なんでこんなに暗いイメージのビデオを作ったんだろう?というのが第一印象かな。薄暗い部屋の中でひとりで歌う姿にそう思ったんですが、良く聴いていくうちに、この娘スゲェ歌巧いじゃないと、なった訳です。前にも言ったと思いますが、私、歌の巧いのに弱いんで、コレ1発で虜になりましたね。まぁ、ルークトゥン歌手ってかなりの歌唱力が無いと駄目な訳で、巧くて当然ですが、それでも他とはチト違うわいと思わせましたね。その、何時も何時も流れていたTVでのプロモーションは、ヒットに中々火が付かないからなのかな?何なんだろうと、ずっーと思っていました。新人歌手なんていうのは大体そんなものかも知れませんが。。。
この1枚目にはもう1曲、この後シリーズ化する『ドーク ヤー ナイ パー プーン』という非常に良く出来た曲が入っていて、こっちがヒットに火が付き始めたという感じだったと思います。シリーズ化して行くという訳で、これは企画力の勝利とも言えるかもしれませんね。日本人が見てもよーく解る内容で、と言ってもVCDの映像の事を言っているんですが、歌詞がタイ語初心者でも大体解るという事もあったんでしょう、イサーンからクルンテープへ出てくる女子大生という役柄をターイ オラタイは非常に巧く演じました。
フワ ジャイ ティッ ディン
スワム ガンゲーン イーンズ ガウガウ
サイ スワ トア ローイ ガウガウ
ゴート クラッパオ バイ ディアオ ティット ガーイ
ビデオの撮影現場が、知る人には直ぐ分かるクルンテープのとある場所で(アヌサワリー チャイとラマ4とシーロムの交差点)、田舎から出てきたばかりで、右も左も解らない娘は、膝に穴のあいた古いジーンズに199バーツで買ったシャツを着、かばんひとつを体にぴったり付けて抱いている。。。信号の無いところを、腰がひけながらも小走りに渡り。。。その後、親類のおじさんの所を尋ねて行き、貧乏そうな、しかし優しいおじさんの家で居候を始めながら、タイループ パリンヤー(大学卒業)を目指して、働きながら勉学に勤しむというストーリーになっています。
キー ワードは2つ。歌詞の最初に出てくる“フワ ジャイ ティッ ディン”コレ直訳すれば、”地面に触れている心”となるんでしょうが、ここは“純朴な心”とでもして置きましょう。
そして、タイトルの『ドーク ヤー ナイ パー プーン』・・“コンクリート壁の草花”となり、これはクルンテープをコンクリート壁にこの女子大生を名も無い草花という比喩にしたんでしょう。映像の中に女子大生役のターイ オラタイ(ノー メイク)が狭い裏のソイで屋台の皿洗いをしているシーンが出てきますが、ふと目をやった壁から草が生えていて(ドーク ヤー ナイ パー プーン)、ビニール ストローで水をやるんですね。『頑張らなくちゃね!』と自分に言い聞かせる訳です。うー、泣かせる。
この1枚目、『ドーク ヤー ナイ パー プーン』と『トー ハー ネ ドー』以外の曲も彼女の歌自体は素晴らしいんですが、ヒットはしなかったんだと思います。でも、そんな事どうでもいいんです。『ドーク ヤー ナイ パー プーン』この1曲が全てと言っても構わないでしょう。しかし、この完成度は新人歌手としては驚異的な出来ではないでしょうか。この先、先生とか師匠とかと、直々に稽古を重ねて行くんでしょうから、こりゃ凄い歌手に成長するんではないかと思わずには居られませんでした。
それと、この事、書いておかなければ。。。ルークトゥン歌手としてはコレがデビューですが、それ以前にポップ歌手として、デビューしていたという経歴があるんですね。彼女。その録音物、私は聞いた事無いんですが、聞きたいような、やめといた方がいいような。。。うーん、複雑。まぁ、売れなかったんでしょう。再デビューをルークトゥンでという事になり、先生に付いてもう特訓した事でしょう。
その先生/師匠になるサラー クンヌウットとの絡みに付いても書かなければと思いますが、話が長くなるので、また日を改めて書きます。、もちろん2枚目、3枚目とつづく遍歴も書きます。
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