GMOインターネットがオリエント信販を買収しましたが、その資金調達の手法はMSCB(Moving Strike Convertible Bond)というライブドアがニッポン放送をM&Aした際にリーマンブラザースから資金調達の手法として使ったものと同じような方法です。
MSCBの特徴は、本来株式への転換価格は常に一定で事前に決まっていることが一般的だったのを、転換価格をその時の株価に応じて変更できる点です。転換価格は転換する際の株価より低い価格を設定するのが通常ですから、リーマンや野村證券のような投資家は時価よりも低い価格で株式を購入することができます。
今回GMOが野村證券に対して発行したMSCBは、野村證券ではMPO(Multiple Private Offering)と商標をつけて、公開企業に販売しているようです。
詳しくは、
http://www.nomura.co.jp/wholesale/finance/about.htmlを参照下さい。
MSCBという資金調達手法のイメージがライブドアのニッポン放送買収劇でとても悪いイメージになってしまったため、野村證券ではMPOという名称をあえてつけることでMSCBとは違うものという販売戦略をとっているようです。
それにしても310億円ものMSCBを発行したGMOですが、ライブドアのようにホリエモンこと堀江社長がマスコミに何度も登場しそのたびに株価が上がるような会社であればリスクも減るでしょうが、本業で勝負をかけるGMOにとっては今後の事業活動による会社価値増大が必須条件となります。
ネット業界の金融事業バトルはどこが勝者となるのか、興味のあるところです。

