ドラえもん・特撮ファンサイトとして出発しましたが、現在は世間のこと、身の回りのことなど徒然なるままに書き綴るブログに転換中しつつあります。ドラえもん・特撮関係についても、機会があれば書いていきたいと思っています。 近頃、twitterなんかもはじめてみました(Iseyan93)。アニメと特撮の感想など呟いています。

2011/9/20

『儒教とは何か』を読んだ  読書録

前回の更新に拍手をいただきました。ありがとうございました。

今日は夏休みに課題で読んだ『儒教とは何か』について更新を。この本のせいで、二週間くらい「儒教思想的には」とか「日本は儒教文化圏だから」とか言ってカッコつけるのがマイブームでした。

できれば読書感想だけじゃなく、いつか独自の考察も更新したいなーと思ったり。


・レビュー
『儒教とは何か』
(加地伸行 中公新書)


文字通り「儒教とは何か」について、コンパクトにしかし深くまとめた本です。宗教に興味がある人ならと言わず、日本人なら読んでおいて損はない一冊でした。

儒教の成立から現代中国・日本に至るまでを分かりやすく解説すると同時に、儒教とはどのような思想に基づいて誕生したのか、現代中国にまで生きる儒教的発想とはどのようなものか、そしていかに現代日本が儒教の影響を受けた「儒教社会」なのかを鮮やかに説明してくれます。


中でも特に興味深いのは、この本が「儒教の宗教性」を強調し、と共に現代社会さらには将来に渡る課題に対しても儒教的解答の試みを行っているところ。



この本の中でも何度か指摘されていることですが、私たちは「教」とはいいながら、あまり儒教を宗教とは思っていません。日本の場合なら仏教寺院、神道の神社はあっても儒教寺院はないし、海外に目を向けても「観光客や見学者が訪れる有名儒教寺院」もない。教科書的にも、むしろ哲学や政治思想として扱われています。

しかしそれは一面的理解でしかない、と本書は断じます。そしてただぶち上げるだけでなく、身近な例をあげて、いかに日本が「儒教という宗教の上に成り立っているか」を明かしていきます。例えば位牌に先祖の霊が宿るという考え、これは本来輪廻転生を解く仏教からすればありえない。このルーツが、実は儒教であるといった具合に。

専門知識を全く必要としない、しかし鋭くしかも身近な例をとった解説には、呻るというより「おお本当だ!!」と手品の種明かしのような面白みがあり、かなりお堅い話題なですが疲れません。


そして、これは終盤で語られるのですが、儒教で現代社会の課題を読み解くという試みが面白いのですが、特に興味深いのが臓器移植の例。

最近では比較的市民権を得ていますが、臓器移植のドナー登録は日本では今一つ進んでいまないのは、誰もが何となく感じるところでしょう。事情は「儒教文化圏」に属する中国、韓国その他東南アジアでも同じだと言います。

その原因を私たちは何となくは感じていても、今一つ理論化できていません。欧米に「アジア人は論理的思考ができない、遅れてるなwww」と言われても、「そうじゃないんだけど……」と言葉に詰まる人が大半でしょう。

そこに本書は、それまでの章で解説してきた儒教知識に基づいて、かなり説得させる解答を提示してみせるのですが、そこは読んでると「おおっ!!」と楽しめる所なので、ネタバレは自重しておきます。


・まとめ
冒頭にも述べた通り、儒教がすきな人もきらいな人も、宗教に興味がある人に限らず、漠然と「日本の思想」みたいなものに興味がある人なら、かなり楽しめる本です。有名書で図書館にもあったりするようなので、前書きだけでも読むことをお勧したい一冊でした。

続き読みたくなりますから(笑)
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テーマ: 読書
タグ: 儒教



2011/10/2  15:49

投稿者:いせやん

こちらこそ、お久しぶりです。ドラミューで書きかけの論考が遅れて申し訳ありません。そのうち完成させます(オイ

そういえば、じおすさんって演劇部でしたよね。今年の演劇部門は、確か県外開催だったと思います。香川だったでしょうか。他にマーチングなどは開催中止、書道は作品審査のみになっていました。

本当にぎりぎりのところで開催になったらしく、周囲の空気は「諦めモード」でした。今思い返しても、よくやったものだと思います。写真部門は会津若松ということもあり何事もなかったかのような開催だったのですが、あそこでも窓ガラスが割れたり、ものが倒れたりはあったでしょうに……

大会にいけたのは本当にぎりぎりのところで、今日で引退という日の県総合文化祭で入選しました。他にも通ってもおかしくない作品はいくらでもあったのですが、最後の最後で縁があったようです。

「儒教とは何か」は、中公の中でもロングセラーみたいです。じおすさんはもう大学生ですからあまり関係ありませんが、これで大まかにでもつかんでいるとセンター漢文を知識という裏技で解けるという、ちょっとした実利もあるのですが(笑)

2011/9/24  22:09

投稿者:jiosu

ここでは、お久しぶりです。

ブログ、一気に読ませていただきましたが、全総文に行ってたんですね。
文化部だった私としては、あこがれの大会でした。まあ、写真でなく自分は演劇だったんですがね。
しかし今年の開催地が福島とは、因果を感じさせますね…。

「大会当日に、参加者が努力できることがない」部門もあるんですね……。考えたこともありませんでした。

 あと交流会の箇所を読みましたが、確かにそれが全国大会の大事なところだろうと思いますね。地方大会の時も、正直楽しみだったのは交流会です(演技が嫌だというわけではありませんが)。
 とにかく、全文総、羨ましい限りです。


「儒教とは何か」、学校の図書館にあったのに読んでませんでした。ちょっと、町の図書館行ってきます(オイ) 

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