2007/12/31
『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』レビュー ドラえもん
かれこれ一ヶ月も更新が滞ってしまいました。なかなか更新できずすみません。てか、もう年末ですよ。
さて、放送から何週間も経過してしまいましたが、今日は先週放送の『王子を守れ!伝説のドラミ三剣士』について書かせてもらいます。相変わらず、うちのブログってレビューサイトのくせに放送に付いていってないよな……
『王子を守れ!伝説のドラミ三剣士』
備考
・特定の原作は無し
・タイトルは『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』が元?
・一時間枠で放送された準長編
いつもの通り、備考として本作の特徴をまとめてみました。アニメオリジナル作品で、大長編を意識しているフシがあり、特番で放送される準長編。それが、本作の特徴というわけです。さて、一部の方は既に気がついているのではないでしょうか。これと同じような特徴を持った作品が過去にもありましたよね。
まずは、今年の二月十六日と二十三日の二週間の合計一時間をかけて放送された『大長編 命をかけた宝探し 地底の国探検』。これは物語の導入部こそ、同じ題を冠した短編の『地底の国探検』(五巻収録)と同じですが、中盤からは全く違った、どちらかと言えば『ドラえもん のび太の太陽王伝説』を劣化コピーしたような物語の展開を見せました。
もう一つが今年六月に一時間枠で放送された『海賊大決戦〜南海のラブロマンス〜』です。こちらは45巻収録の短編『南海の大冒険』と同巻収録の『ボトルシップ大海戦』に近い要素を持ちつつ、やはり物語の本筋ではアニメオリジナルの展開を見せました。また、『南海の大冒険』を原作とした大長編『南海大冒険』が存在していることを考えれば、やはりこの作品も件の「同じような特徴を持った作品」と言えるでしょう。
さて、形式的・表面的には以上のような共通点を持った三作ですが、私には内容的にも同じ問題点を抱えているように思えてなりません。どういうことか。
『ミニドラ三剣士』を含めたこの三作は、準長編ということもあり日常を飛び出した特殊な、半ばファンタジー的要素を持った事件が発生する物語です。それが『ミニドラ三剣士』では中世ヨーロッパの小国の王子の戦いであり、『海賊大決戦』では海賊それも義賊達の戦いであり、『地底の国探検』では古代文明の部族紛争だった、と言えます。
しかし、その作中で起きる事件の描き方が、あまりにもお粗末過ぎる。
例えば、今回の『ドラミ三剣士』では、怪しげな魔法を使う敵国の剣士が登場するのですが、そもそも何者なのでしょうか。どうして秘密道具すらも通じないのでしょうか。それこそ、過去の大長編でも使われたネタですが「実は未来人だった」など、いくらでも設定を作れるはずです。その辺りの世界観、設定がお粗末すぎではないでしょうか。
お粗末なのはストーリーにとどまりません。作画もしかりです。
公式サイトを見ると「次回予告」の欄に「大国の敵軍とドラミたちが戦う場面は、迫力たっぷり!! 」と書かれていますが、嘘八百です。まだ普段、のび太がジャイアンに追い回されている場面の方が迫力があるくらいです。
というよりも、迫力うんぬんと言う以前に、あの描写は迫力を狙ったものとは思えません。どちらかと言えばギャグ路線、それも大山版末期に良く見られた意味不明のおかしな動きで笑わせるという類のギャグ路線です。のび太がいきなり絵描き歌を歌いだしたり、見ている方が恥ずかしくなってしまうような場面もしばしば、でした。
さて、以上のことから何がわかるか。
まず、あまりに粗末なストーリー構成は、シナリオ執筆の腐敗を示しています。ライターの腐敗と言わなかったのは、制作サイド全体の方針として、ストーリー展開などどうでも良いという考えをしている可能性を考慮したからです。どちらにせよ、現ドラえもん製作陣にはろくな一時間枠のシナリオが書けない、あるいは書く気が無い。
また、現アニメ製作陣には準長編などにおいて戦闘シーンや臨場感あるシーンを作る能力が無い。おそらくは予算が足りないのでしょう。
こうなると、はたして一時間枠を確保してまで、今回のような特番を放送する意味があるのか疑問を感じてしまいます。
もっとも、このような特番が必要だというのも理解できます。年末の数ヶ月にかけて、アニメ『ドラえもん』は野球中継や他の特番に圧迫されて、毎週三十分の放送が断続的になる状態が続きました。だからこそ、放送できる日には特番を流したいというのも分かります。
かと言って、一時間あるから一時間完結の準長編を流さねばならないわけではない筈です。普段の三十分二部構成で放送される短編は、リニューアルから堅実なクオリティを維持しているのですから、一時間四作の短編集のような構成にした方がよほど良いのではないでしょうか。
せっかくの一時間枠、今回のような準長編で浪費する必要があるのか、実に疑問です。
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さて、放送から何週間も経過してしまいましたが、今日は先週放送の『王子を守れ!伝説のドラミ三剣士』について書かせてもらいます。相変わらず、うちのブログってレビューサイトのくせに放送に付いていってないよな……
『王子を守れ!伝説のドラミ三剣士』
備考
・特定の原作は無し
・タイトルは『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』が元?
・一時間枠で放送された準長編
いつもの通り、備考として本作の特徴をまとめてみました。アニメオリジナル作品で、大長編を意識しているフシがあり、特番で放送される準長編。それが、本作の特徴というわけです。さて、一部の方は既に気がついているのではないでしょうか。これと同じような特徴を持った作品が過去にもありましたよね。
まずは、今年の二月十六日と二十三日の二週間の合計一時間をかけて放送された『大長編 命をかけた宝探し 地底の国探検』。これは物語の導入部こそ、同じ題を冠した短編の『地底の国探検』(五巻収録)と同じですが、中盤からは全く違った、どちらかと言えば『ドラえもん のび太の太陽王伝説』を劣化コピーしたような物語の展開を見せました。
もう一つが今年六月に一時間枠で放送された『海賊大決戦〜南海のラブロマンス〜』です。こちらは45巻収録の短編『南海の大冒険』と同巻収録の『ボトルシップ大海戦』に近い要素を持ちつつ、やはり物語の本筋ではアニメオリジナルの展開を見せました。また、『南海の大冒険』を原作とした大長編『南海大冒険』が存在していることを考えれば、やはりこの作品も件の「同じような特徴を持った作品」と言えるでしょう。
さて、形式的・表面的には以上のような共通点を持った三作ですが、私には内容的にも同じ問題点を抱えているように思えてなりません。どういうことか。
『ミニドラ三剣士』を含めたこの三作は、準長編ということもあり日常を飛び出した特殊な、半ばファンタジー的要素を持った事件が発生する物語です。それが『ミニドラ三剣士』では中世ヨーロッパの小国の王子の戦いであり、『海賊大決戦』では海賊それも義賊達の戦いであり、『地底の国探検』では古代文明の部族紛争だった、と言えます。
しかし、その作中で起きる事件の描き方が、あまりにもお粗末過ぎる。
例えば、今回の『ドラミ三剣士』では、怪しげな魔法を使う敵国の剣士が登場するのですが、そもそも何者なのでしょうか。どうして秘密道具すらも通じないのでしょうか。それこそ、過去の大長編でも使われたネタですが「実は未来人だった」など、いくらでも設定を作れるはずです。その辺りの世界観、設定がお粗末すぎではないでしょうか。
お粗末なのはストーリーにとどまりません。作画もしかりです。
公式サイトを見ると「次回予告」の欄に「大国の敵軍とドラミたちが戦う場面は、迫力たっぷり!! 」と書かれていますが、嘘八百です。まだ普段、のび太がジャイアンに追い回されている場面の方が迫力があるくらいです。
というよりも、迫力うんぬんと言う以前に、あの描写は迫力を狙ったものとは思えません。どちらかと言えばギャグ路線、それも大山版末期に良く見られた意味不明のおかしな動きで笑わせるという類のギャグ路線です。のび太がいきなり絵描き歌を歌いだしたり、見ている方が恥ずかしくなってしまうような場面もしばしば、でした。
さて、以上のことから何がわかるか。
まず、あまりに粗末なストーリー構成は、シナリオ執筆の腐敗を示しています。ライターの腐敗と言わなかったのは、制作サイド全体の方針として、ストーリー展開などどうでも良いという考えをしている可能性を考慮したからです。どちらにせよ、現ドラえもん製作陣にはろくな一時間枠のシナリオが書けない、あるいは書く気が無い。
また、現アニメ製作陣には準長編などにおいて戦闘シーンや臨場感あるシーンを作る能力が無い。おそらくは予算が足りないのでしょう。
こうなると、はたして一時間枠を確保してまで、今回のような特番を放送する意味があるのか疑問を感じてしまいます。
もっとも、このような特番が必要だというのも理解できます。年末の数ヶ月にかけて、アニメ『ドラえもん』は野球中継や他の特番に圧迫されて、毎週三十分の放送が断続的になる状態が続きました。だからこそ、放送できる日には特番を流したいというのも分かります。
かと言って、一時間あるから一時間完結の準長編を流さねばならないわけではない筈です。普段の三十分二部構成で放送される短編は、リニューアルから堅実なクオリティを維持しているのですから、一時間四作の短編集のような構成にした方がよほど良いのではないでしょうか。
せっかくの一時間枠、今回のような準長編で浪費する必要があるのか、実に疑問です。
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タグ: ドラえもん
2008/1/5 23:19
投稿者:いせやん
2008/1/1 6:32
投稿者:じおす
いやあ、驚きました。確かに、のび太の絵描き歌のところは、目を覆いました。
ストーリーも、まったく意味不明orz
ストーリーも、まったく意味不明orz
今回は抽象論に徹したので言及しませんでしたが、確かにひどかった…… その点、今度の大晦日特番は中々でしたね。いつも、あおのクオリティを見せてくれれば良いのですが。