政府も各省庁も全く考えていないようなので
代わりに色々心配してあげる。
まず放射能汚染瓦礫。
これは国際的にも発生現場から動かさないと言う常識がある。
しかし残念ながら既に東京などが受け入れ、焼却している。
今までの「産廃政策」そのままに、
放射性物質で汚染された瓦礫を引き取り、補助金を貰い、
通常のゴミ焼き釜で焼いて、
焼却灰も今まで通りコンクリートの材料にしたり、
埋める場合はフレコンに突っ込んで適当に埋めている。
放射能ゴミなのに、やってることは産廃政策そのままだから、
やっぱり今までと同じく産廃引き受けに積極的な自治体が手を挙げ、
今迄の有害物質汚染に放射能汚染も加えようとやっきになっている。
「国は100bq/kg以下は問題無いといっているので、
これは放射性物質ではないのです」
と、必死になって住民を説得するのは黒岩神奈川恥事。
例えkg当たり100bq以下であっても、数十万トンも受け入れたら、
その総数はどうなるか?
最高学府を卒業なさったのにこんな簡単な計算も苦手らしい。
もっとも首都圏は既に相当の汚染だし、
実際、相模原の処理場で焼かれた一般ゴミが143bq/kgだって言うから、
むしろ「放射能汚染瓦礫」の受け入れ基準の方が低いのだから、
受け入れても問題なかんべや〜、って言う感じなのかね。
ま、いずれにしても、燃やせば放射性物質は再拡散。
汚染は累積するから、既に汚れている所はもっと汚れます。
沢山降って沢山舞うから沢山吸い込み、内部被曝は更に深刻化。
きれいだった土地は無駄に汚され、
後になって「風評被害」と騒ぎ出すアホな姿が見えます。
次に、海の汚染。
今はダダ漏れ状態の原発立地から太平洋に広がって、
北は道東沿岸から西は大阪湾まで広がり、
3月にはハワイを包み込む勢い。
汚染が今のところ太平洋側で留まっているから、
我々は日本海側や瀬戸内、九州辺りの魚を選べてはいる。
が、分水嶺に降り積もった放射能や、
日本海側で汚染瓦礫を燃やして撒き散らされ、落ちた放射能は、
春の雪解けとともに川から海へ。
春以降は日本海側の魚も危なくなりそうだ。
西日本や九州でも同じ様に瓦礫が燃やされたら、
あっち側の魚も食えなくなって、
北海道も日本海側、オホーツク海側のどこかが瓦礫を受け入れて、
そいつを燃やすなんて事をしたら、もうアウトです。
海洋王国日本で、魚介類は海外産の物しか食えなくなる。
ところで、世界中こんなに人口が増えてて、
果たして世界の国々が今まで通り日本に魚を送ってくれるのかな?
次。畑。
例えば北海道で考える。
北海道は春に作付をするためには早いとこ雪を融かす必要がある。
そのためには融雪剤ってものを使う。
これは元々があまりよろしくないものが入っていたりするのだが
(例えばそれこそ産廃を焼いた灰とか下水の乾燥汚泥など)
今年からはそこに更に放射性物質が加わる可能性が大である。
灰や汚泥の他に、木炭粉も入ってる場合があるんだよね。
で、この木炭は福島辺りの東北産の炭を粉にしたものが多く使われていて、
実際友人の農園も、直接東北の業者から東北の木炭粉のみの融雪剤を仕入れていた。
今年からは当然使えないので、現在どうするか思案中。
で、慣行農業の人達は、この友人みたいに危機感を持っていないだろうと、
今日、北海道庁、JA、生協に卸している数件の農家に電話して聞いてみた。
そしたら案の定、俺に言われて初めて気付いた様子。
中には「なんでそんな心配するの?」みたいな反応もあった。
融雪剤について聞いたついでに肥料についても尋ねたが、
道庁、JAは「国の基準にしたがって…」に終始。
つまり400bq/kg以下であれば、汚染もみ殻や糠、牛フン堆肥は
肥料として畑に撒いてもお咎め無しということ。
原発事故による降下物がほとんどなく、
まだ汚染瓦礫焼却による放射能再拡散も無いというのに、
融雪剤と肥料で汚れてゆく畑。
道産米だから、道産野菜だから「安全」は、神話となる。
細かいとこで、煙草。
上でも書いたけれど、汚染瓦礫の基準は100bq/kg。
それ以下だと放射性物質ではないらしい。
で、煙草の葉として使っていいものの基準値はというと…
無い!!
取り締まる法律が無いのだ。
そこでJTは、自ら基準値を決めた。
500bq/kg以下はOKと。
はい、愛煙家の方、
あなたは放射性物質として燃やしてはいけないものを燃やし、
その煙を肺いっぱいに吸い込むのです。
そして周囲の人々にも放射性物質を吸わせることになる。
その覚悟はできていますか?
(俺は2010年11月4日をもって煙草をやめましたが、
それまで沢山の人に要らぬ有害物質を吸わせてしまいました。
ここに深くお詫びいたします)
そして全国の喫煙所は、
放射線管理区域並みに汚染されていく。
さて、最後、汚染地域や首都圏の一般ゴミ。
これも上でチラッと書いたけど、
汚染された場所に住んでいると、出るゴミも汚れている。
首都圏では一般家庭の掃除機パックの埃から、
かなり高濃度のセシウムが検出されたという報道もあった。
普通に捨てている紙くずやパック類、布…
そんなのがみんな少しずつ汚染されていて、
首都圏だとそれらは半端じゃない量となり、
それが集められて今まで通り焼却されるわけだ、フツーの炉で。
これでまた放射能が拡散。
雨である程度流されては
処理場の煙突から放出されて積もり…、の繰り返し。
除染なんかしていないから、線量率だけ見ても半年前と変わらない。
で、雨で流れた放射能は汚泥となり、これまた焼却・再拡散…。
都市濃縮。
大量に発生した高濃度汚染の放射能灰は
行き場を失いフツーの倉庫に保管中。
全量そうだったらまだいいが、
既に建材の材料等になって流通したものもある。
この他にも汚染飼料で家畜がベクれそれが流通し、
ベクれた野菜その他の食品が全国に流れ、
廃棄部分は燃やされるかしてまたまた放射能再拡散。
汚染中古車や部品の流通による汚染拡散。
被災地復興に一役買ったダンプが汚れたまま各地に帰って行って拡散…
政府、各省庁が全くまともな対策をしてこなかったし、
これからもするつもりがないようだから、
懸念だらけになってしまったじゃねぇか!!
しかし、こんなのはまだ序の口よ。
このまま手を打たなかったら、事態はますます悪化。
汚染は樹が枝葉をのばす様に、様々な方向に広がって行くのだ。
ねぇ、だれか、この他に「懸念」していることがあったら教えて。
最近それが見つかると嬉しくなるようになってきたのです。
ヤバいです。

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