◆今月の本4
◎明治天皇御集委員會(編)『新輯 明治天皇御集(上下)』明治神宮(昭和三十九年十一月)
明治天皇の御製の総数は93032首で、この数は日本和歌史上の最高記録だそうです。
(毎日何首つくらねばこの数にならないか、計算してみてください!)
明治天皇の御製のすべてを納めたものは『御全集』と呼ばれ、全162冊で、宮内庁に保管されているそうです。
すべて御歌所の職員や側近の方々によって墨書されたもので、読むだけでも大変な存在らしいです。
有名な佐佐木信綱などが委員となって、この中から1687首を謹撰して活字化して大正末に公刊されたのが『明治天皇御集』です。
和紙に印刷されたこの御集は私も古書で入手して、ときどき拝読しています。
しかしこの数は、全御集にくらべて、五十五分の一(2パーセント以下)にすぎません。
そこで戦後になって明治神宮では、もっと大部の御集を謹製したいという希望を宮内庁に伝え、佐佐木信綱らの方々を委員として、十数年の歳月を費やして謹撰し、ついに公刊されたのがこの本です。
収められた御製は8936首におよんでいます。
これは『御全集』の9.6パーセント、ほぼ十分の一にあたります。
大正期の『明治天皇御集』の五倍以上になります。
その後さらに大部な御集が編纂されたのかどうか存じませんが、明治神宮や伊勢神宮で眼にする明治天皇御製は、たぶん、この御集からとられていると思います。
明治天皇はまさに天才であられたと思います。
◆というわけで、我が家の宝物です。
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