▼今月の本3
◎橋本進吉『國語音韻の研究(橋本進吉博士著作集第四冊)』岩波書店(昭和二十五年八月)
國語に於ける鼻母音
國語史研究史料としての聲明
「盛者必衰」
波行子音の變遷について
駒のいななき
國語音韻の變遷
古代國語の音韻について
國語の音節構造と母音の特性
國語の音節構造の特質について
國語音韻變化の一傾向
附録
解説(龜井孝)
橋本博士没後に編纂された全集(十二冊)の第四冊です。
『卑彌呼と日本書紀』を書くために甲類乙類に興味を持ってから、あれこれ勉強したのですが、その元祖の論文を読んだことがなかったので、これを買ってみたのです。
じつに判りやすく、想像を排して論理的に書かれています。
最初からこの大元の本を読めば良かったです。
解説から先に読むのは素人の悲しさです。
また、「駒のいななき」などは、最近テレビでよく喋っている学者の人の話の元がこの橋本先生の著作だと判る内容です。
派手さのない、文字通りの碩学だったと感じました。
全集が没後になったのも、橋本博士の地味なご性格によるようです。
最近の古書では収穫と言える一冊でした。
▼書影
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