先日、日本のジャズトロンボーンの第一人者である、向井滋春さんの還暦を祝うスペシャルコンサートに出演させていただきました!
中路英明さんが実行委員長となり、向井滋春Super 4 Trombones、三塚知貴さん率いるBone-Tenが出演、中路さんによる今回のためだけのアレンジで、14人+リズムセクションの演奏、そして過去の向井さんのお宝映像を挟んでいくという内容で、出演者としてだけではなく、お客さんとしても大変楽しませていただきました!
アンコールでは村田陽一さんも飛び入りされ、最大トロンボーン15人での演奏は圧巻でした。
向井さん、実は僕の師匠でして、高校卒業間近にジャズをやる!と宣言して音大受験を止めて以来、何年間かお世話になっていました。
渋谷にあるヤマハの教室で習っていたのですが、それだけでなく、ライブにはほぼ全て足を運んでいたし、当時リリースされたCDは全て買っていたと思います。僕があまりにお金を使っているのを見かねて、
「藤井はもうチャージ払わなくていいから、リハから来てそのまま見て行きなさい!」
と言ってくれたり(これでだいぶ生活が楽になりました…笑)。
当時の向井さんの所属事務所の社長さんが、僕が毎回ライブにいて、そこそこ身の回りのお手伝いなんかで動けそうなのを見て、「向井さんのマネージャーをやらないか?」という話になった事もあったのですが、
「藤井は将来有望なんだから、オレの世話なんかで練習時間を奪うな!」
と社長に一喝してくれたり、いろんな事が思い出されます。向井さんのこういった愛情があったから、今の自分があるんだろうなと…
こんなエピソードもありました。
名古屋出身の向井さんは、大の中日ドラゴンズファンで、優勝がかかった日のライブでは、試合の結果が気が気ではなく、終始テレビかラジオで情報をチェックしていました。
休憩中、突然向井さんがいなくなってみんな心配していたのですが、2部が始まると、くすだまのように飛び出す
「中日ドラゴンズ、優勝おめでとう!」
の垂れ幕がトロンボーンのベルにぶら下がっていました。笑
休憩中、どこかで一生懸命作ってたんですね…
こんなお茶目な所もあり、本当に誰からも愛される人なんです。
演奏においても圧倒的な存在感、個性を放ち、トロンボーン、作編曲の全てにおいて聴衆を魅了する向井さんは昔も今もあこがれです。
後にも先にも、一人のアーティストのライブに全て足を運び、CDを買い続けたのは、向井さんが最初で最後だと思います(職業がら、どうしても広く浅く聴いてしまいがちなのですが…)。
向井さんという、日本のジャズトロンボーンの歴史を築いた方がいて、それに影響された中路さん、村田さん達がいて、さらに次の世代で影響された自分がそのステージに立てた事は本当に幸せです!
その反面、先輩方があまりにも偉大すぎて、どうやってそこに続いて行ったら良いのか、、、
そんな事を考えていたらあっという間に数日立っていました。

答えが出た訳じゃないけれど、とにかく日々頑張るしかないですね。歳も向井さんの約半分、今の自分に出来る事をコツコツやって行きたいと思います!
実行委員長の中路さん、Bone-Tenのメンバーとして呼んで下さった三塚さんを始め、関係者の皆様に心から感謝致します。
SHIGEHARU MUKAI The 60th Anniversary
〜日本のジャズシーンにおける功績を讃えて〜
向井滋春4トロンボーンズ(向井滋春・佐藤春樹・中路英明(TB)、堂本雅樹(BTB) 、今泉正明(P)、山下弘治(B)、安藤正則(Dr)
Bone-Ten(三塚知貴・五十嵐誠・石戸谷斉・榎本裕介・川原聖仁・高橋英樹・
中雅志・藤井裕樹(TB)、朝里勝久・佐々木匡史(BTB)、小川もこ(司会)
スペシャルゲスト:村田陽一(TB)

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