「人を動かす」D・カーネギー著という書籍を本屋の棚に見つけた。
まだまだ、「日本も捨てたものでは無いな」と思った。
私がこの本を購入したのは、20年以上前のことである。
20年以上経っても改訂を繰り返し、こうして本屋の棚に列ぶのを見ると、名著というのはこういうものなのだと思い至らされる。
この本の素晴らしさを理解出来る日本人がまだまだ数多くいるという証拠であろう。
そして、「この本は私が読んで感動したものです。君たちも是非読んでみなさい」と、この本を紹介してくれた私の大学時代の恩師の見識の高さに改めて思い至るのである。
その教授は既に他界されていて、生前は何かと物議を醸す考えを世に問われ、何かと誤解されることも多かった方であった。
私なんかも現場に実習に行った時に、「あの先生は現場のことを何もわかっていない」と言われたのを思い出す。
しかし、その教授が提唱された考えは、今日の現場を見ると当たり前のように実践されているんだよね。
私が大学を出て間もないころ、教室を訪ね日頃疑問に思っていることを質問すると、貴重な時間を割いて私の疑問に真摯に向き合ってくれた姿が今も忘れられない。
多分、権威ある人物であろうが、浅学の徒であろうが、表裏なく同じように接することに何らの疑問も感じていなかったのであろう・・・自分も斯く在りたいものだ。
自らの保身のことは何一つ考えないで、学問の進展に一身を捧げたその姿を思うとき、自分の不甲斐なさが嘆かわしい。
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