2009/1/16

ひざの痛み・症状  変形性膝関節症

■膝の痛みにもいろいろな症状がある
膝の痛みを一般に訴えますが、具体的な内容はさまざまです。
歩くと痛い人、走ると痛い人、他に階段の上り下りのときに痛い人、膝を曲げると痛く正座できない、座って安静にしていても痛い人など、さまざまな状況で痛みが起こっています。
痛みの種類


■歩くと痛い・走ると痛い
歩くと痛い人もいれば、走ると痛い人もいます。
歩くことと走ることの違いは、ひざにかかる負担の大きさです。
膝が受ける衝撃は、歩いているときよりも走っているときのほうが数倍強いです。
膝の故障の程度が軽いときは、走ると痛いけど、歩くなら痛みがないという症状が起こります。
痛みの状態


変形性膝関節症は、過大な荷重がひざにかかることで関節軟骨が徐々に傷み、ひざの関節が変形することから始まります。
関節軟骨が破壊される原因は、まだ解明されていませんが、変形性膝関節症になりやすい人、進行・悪化しやすい人の傾向をまとめています。
変形性膝関節症を治す
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変形性膝関節症とは  変形性膝関節症

■関節軟骨や靭帯などが膝関節を安定させる
膝の関節は、膝の上にある大腿骨と、膝の下にある脛骨が接する部分をいいます。
大腿骨の前面には膝蓋骨(ひざのお皿)があり、脛骨の外側には腓骨があります。
大腿骨と脛骨が接する部分は、硬い骨どうしが直接ぶつからないように、関節軟骨というなめらかで弾力のある組織で覆われています。
変形性膝関節症とは


■大腿四頭筋の筋力が低下すると歩けなくなる
骨と筋肉は腱によって強くつながっていて、筋肉が収縮したり弛緩することで、関節が動くしくみになっています。
そのため、筋力が低下すると、関節を自由に動かすことができなくなります。
大腿四頭筋の働き


■軟骨を誤解していませんか
膝関節の中で、軟骨は最も誤解されやすい部分です。
変形性膝関節症の患者さんは、軟骨が突出して膝が変形した、鶏の軟骨を食べたり、コラーゲンを摂ると膝の軟骨が再生しますかなどといわれます。
変形性膝関節症における軟骨の重要性


■潤滑液の働きをする関節液
関節液(滑液)は関節包の内部にある透明で粘り気のある液体で、ヒアルロン酸とたんぱくを含んでいます。
ヒアルロン酸とたんぱくの複合体が関節軟骨の表面を覆って、関節がスムーズに動けるように潤滑液の働きをしています。
変形性膝関節症における関節液の重要性


■変形性膝関節症
変形性膝関節症という病名は、症状が進むにしたがって、膝の骨や関節が変形することからつけられたものです。
最初は関節軟骨の目に見えないほどの小さな傷から始まり、何年もかけて徐々に進行します。
変形性膝関節症の進行度


■前期・初期は、はっきりした強い痛み
変形性膝関節症で起きる痛みの特徴は、体重をかけたときや歩くとき、イスに腰掛けるときや正座するとき、立ち上がるとき、階段を上り下りするときなどに痛みが起こります。
安静にしていると、痛みは徐々に引いていきます。
変形性膝関節症で起きる痛みの特徴


■原因は年齢ではない
一般に変形性膝関節症は老化現象の1つと思われがちですが、そうではありません。
変形性膝関節症は若い人より中高年者に多いです。
また、スポールをよくする人の中には若いころから発症する人もいます。
変形性膝関節症は、老化現象のように1度発症すると徐々に進行していきます。
変形性膝関節症は老化現象なのか


■股関節や足関節との違いは剪断力のかかり方
膝は脛骨の上に大腿骨が乗った構造になっています。
そして立っているときは、体重による垂直方向の圧縮力だけが関節軟骨にかかります。
膝に大きな負担がかかる


■膝は曲げ伸ばしのときが一番痛い
関節軟骨が傷ついたり擦り減ったりすると、膝を動かすたびに痛みを感じるようになります。
とくに完全伸展のときや、完全屈曲のときです。
もともと膝は、完全伸展のときの角度を0度とすると、20〜45度くらいに曲げているのが最も楽なようにできています。
膝を自由に動かせなくなる


■バランスが崩れて水がたまる
関節液は通常、滑膜で分泌・吸収され、関節内にある関節液の量は一定に保たれています。
関節軟骨に傷がついたり擦り減ったりすると、壊れた軟骨の微少なかけらなどの有害な刺激物が滑膜を刺激して炎症を引き起こし、関節液の分泌を促します。
変形性膝関節症の初期に水がたまる


■関節炎と関節症
炎症が起きるとその部分が赤く腫れたり、熱や痛みをもったりします。
次の症状が強くはっきり出ているときを関節炎といいます。
変形性膝関節症と関節炎


■原因は不明、さまざまな悪化要因
変形性膝関節症は、過大な荷重が膝にかかることで関節軟骨が徐々に傷み、構造が破壊されることから始まります。
しかし、関節軟骨が破壊される原因は、まだ解明されていません。
変形性膝関節症の原因と悪化要因


■疾患が治るとはどういうことなのか
病気が治るとは、疾患の種類や症状などによって、治り方は4つに区別できます。
変形性膝関節症はどのように治るのか
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2009/1/16

ひざの痛みを自分で治す  変形性膝関節症

■怪我による痛みか、疲労による痛みか
膝の痛みは、怪我(外傷)による痛みと、変形性膝関節症のように、スポーツなどのしすぎで膝に繰り返し負担をかけたために起こる疲労による痛みの2つに大別できます。
この2つを区別するには、いつ、どのようにして痛みが始まったのか、どのようなときに痛みが繰り返されるのか、といった情報が重要になります。
変形性膝関節症による痛みか確かめる


■治療目標を確認する
変形性膝関節症の人の最大の悩みは、膝の痛みがあるので、歩く、座る、走る、階段を上り下りするなどの膝を使う動作ができないことです。
痛みだけを取り除くのでは、不十分です。
膝を使いやすいように、膝の痛みを治していくことが大切です。
変形性膝関節症治療の基本の運動療法


■薬は炎症を抑え、骨の破壊を防ぐ働きがある
変形性膝関節症の一番の問題は、関節軟骨が破壊されることです。
現在、薬で関節軟骨の傷を治したり、骨の変形を治すことはできません。
変形性膝関節症の治療で用いるのは消炎剤で、痛みや炎症を抑える効果があります。
薬(消炎剤)は、たいへん有効な補助療法


■関節水症や炎症による悪循環を断ち切る
膝に水がたまる関節水症は、関節の内側を覆っている滑膜がなんらかの刺激を受けて、吸収する以上に多量の関節液を排出して起こります。
一度膝に水がたまると、水がたまっていること自体が滑膜を刺激するので、さらに関節液が増え、痛みや熱感などの炎症症状を悪化させます。
膝の水を抜いて薬剤を注入する関節注射


■症状によって、温めるときと冷やす場合がある
物理療法とは、光や熱、電気などの物理的な作用を利用する治療法です。
患部を温める温熱療法と患部を冷やす寒冷療法があります。
温熱療法は、患部の血行を促して膝の痛みをやわらげる効果があります。
慢性的な痛みや慢性炎症全般に用います。
痛みや炎症を抑える物理療法


変形性膝関節症が進行して脚がO脚に変形すると、膝の内側に体重がかかり、内側の関節軟骨の破壊はさらに進行します。
この悪循環を断ち切るには、O脚変形を矯正する必要があります。
矯正する装具は、足底板や膝装具です。
O脚変形があるときに用いる足底板と膝装具


■高位脛骨骨切り術
高位脛骨骨切り術とは、O脚に変形した脚の脛骨を切ってまっすぐにつなげ直して、正常な膝や脚の形に近づける手術です。
手術によって膝がまっすぐになると、関節軟骨骨全体で体重を支えることができるようになるので、傷んでいる内側の関節軟骨の負担が減り、膝の痛みがやわらいで、膝もよく動くようになります。
変形性膝関節症の2つの主な手術法
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ひざの痛みを運動療法で治す  変形性膝関節症

■自分の膝と上手につきあう
変形性膝関節症では、すでに起こってしまった関節軟骨の傷や劣化、軟骨下骨の変形や硬化、膝の変形などを元通りにはできません。
関節軟骨に目で見えないほどの小さな傷であっても、元の状態には戻せません。
元の状態に戻らないと知ってがっかりする人もいると思いますが、膝に傷や変形があっても、不都合を感じないようになれば、治ったと考えればよいのです。
自分の膝と上手につきあう


■四頭訓練で必ずよくなる
大腿四頭筋を鍛えるトレーニングを四頭筋訓練といいます。
膝を動かしているのは、主に太ももの前にある大腿四頭筋と太ももの裏にある筋肉です。
変形性膝関節症の場合の四頭筋訓練の仕方


■ストレッチングを続けると膝の可動域は広がる
膝が曲げられないと正座ができず、日常生活に支障が生じてきます。
また、膝がまっすぐ伸びないと、立っているときに膝が不安定で、膝の関節軟骨にかかる負担が大きくなって、軟骨の傷みを悪化させ、痛みも増します。
膝が曲らない、膝がまっすぐ伸びないという症状は、痛いからとあまり膝を使わなくなった結果です。
変形性膝関節症の悪化防止にストレッチング


■適度な活動がなぜ必要なのか
以前は仕事や家事をすることで筋肉は十分に鍛えられていました。
現在は、自動車でも移動や家事の機械化などで、日常生活での活動量は減る一方です。
その結果、活動不足になり、筋力不足や肥満が問題になるようになりました。
それでも普通に日常生活を送るだけなら、それほど問題はありません。
変形性膝関節症を悪化させないために運動強度を知る


■基本的活動のウォークング
歩くことは最も基本的な活動であり、誰にでもできる簡便で安全な治療法といえます。
痛みなしに歩くという変形性膝関節症の治療での最大の目的に即したウォーキングは、最も適している活動といえます。
変形性膝関節症の最適な活動 ウォーキング


■杖は痛みの緩和と病気の進行も防ぐ
歩くと膝に痛みがあるときは、杖をつくと痛みが軽くなります。
現在、杖を利用している人はまだまだ少ないようです。
老けて見られる、年寄りくさいなど杖を使いたくない心理はいろいろあるようです。
無理して歩くと痛みが増すだけでなく、歩き方もギクシャクし、左右対称でなくなります。
変形性膝関節症の悪化防止に杖や手すりの利用
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変形性膝関節症以外のひざの病気  変形性膝関節症

■上半身の小さな関節から始まる進行性の病気
慢性関節リウマチは、体中のいくつもの関節が同時に痛んだり変形したりする多発性の慢性関節炎で、左右対称に起きやすいという特徴があります。
変形性膝関節症と同様に、関節のこわばり感や動かしにくいなどの症状から始まります。
慢性関節リウマチ


■突然激しい痛みが起こる、男性に多い病気
痛風は、風が吹いても痛い、悪魔がかみついたように痛いと形容されるほど激痛が起こる病気です。
ある日突然、足の親指の付け根に起こることが多いです。
体中の関節に起こる可能性もあります。
痛風


■痛風発作や慢性関節リウマチの痛みの区別が大切
痛風・高尿酸血症や慢性関節リウマチのかかっている人が偽痛風の発作を起こしたとき、痛風の発作や慢性関節リウマチの痛みと勘違いする場合があります。
痛風の発作時に使うコルヒチンや慢性関節リウマチの激しい炎症を抑えるステロイド剤は、偽痛風には効果がありません。
偽痛風


■半月板損傷
膝の怪我で多いのが、半月板が裂けたり割れたりするものです。
半月板損傷が起こるのは膝に急に大きな力がかかったときで、スポーツなどでジャンプするときや着地したとき、急に停止したときやふんばったとき、座った状態から急に立ち上がったとき、しゃがみながら体をひねったときなどが多いようです。
関節の疲労で起こる膝の痛み


■鵞足炎(がそくえん)
太ももの後ろにある膝屈筋群の一部は、膝の内側で脛骨とつながっています。
その部分がガチョウの足のような形なので鵞足(がそく)といいます。
鵞足炎は、膝の曲げ伸ばしの過度な繰り返しによって鵞足に炎症が起こるものです。
膝の内側が痛みます。
膝周辺の疾患が膝の痛みを招く


■腰部の異常が膝の痛みを招くこともある
腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離・すべり症、腰部脊柱管狭窄症などの腰の異常が、膝の痛みを招くこともあります。
脚は大腿神経と坐骨神経という神経に支配されています。
膝の痛みの原因が膝以外の場合
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病院での診察・診断・検査  変形性膝関節症

■痛みを説明するときの3つのポイント
膝の痛みを説明するときのポイントは次の3つです。
膝の痛みの説明の仕方


■現病歴は、最も重要な問診のポイント
自分の症状についてくわしく説明することが必要ですが、うまく説明できなくても心配する必要はありません。
今の膝の痛みはいつから、どのように始まったのか、最初に膝の痛みを感じたのはいつごろか、今の痛みと同じようなものか、そのあとはどうなのか、膝以外に痛いところはあるかなど必要なことは、医師が質問するので、答えられる範囲で具体的に伝えることが大切です。
最も重要な問診


■問診をもとに、膝の硬さや曲がり具合を調べる
問診が済んだら、膝や脚を実際に見たり触れたりしながら調べます。
ベッドに仰向けに寝て、自分で膝を伸ばします。
スッと伸ばせないと、痛みがあるか、膝が固まっているかです。
問診後に触診


■レントゲン写真は補助的診断法
整形外科の診断では、レントゲン写真(X線写真)を利用します。
レンドゲン写真で区別できるのは骨と骨以外のものと空気です。
骨のうち、表面を覆っている皮質骨は白っぽく緻密に写ります。
その中にある海綿骨は細かい網目模様で灰色に写ります。
レントゲンやMRIでわかること


■水がたまっているときは、その水も調べる
関節水症のために。痛みが強かったり、関節液がたまっていることが刺激になって関節炎をさらに悪化させていると思われるときは、膝にたまった関節液を注射器で抜いて調べることがあります。
関節貯留液の検査や血液検査


■関節鏡検査
関節鏡検査とは、膝の内視鏡検査で、先端にレンズと光源がついた直径5mmくらいの細い筒を関節内に差込み、関節内の様子をテレビモニターに写しだして観察する検査法です。
レントゲン写真やMRIでもわからないので、現在、関節軟骨や半月板の状態を最も詳細に調べられるのがこの方法です。
診断と治療が同時にできる関節鏡
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2009/1/16


骨粗鬆症とは、骨からカルシウムが溶け出すことによって、骨量が少なくなる病気です。
骨の内部の網目構造が弱くなって、消えてなくなり、強度が落ちるため、ちょっとのことでも骨折しやすくなります。
変形性膝関節症は、関節軟骨が擦り減って、それを補おうとして、骨はむしろ増殖します。
変形性膝関節症と骨粗鬆症の関係は?


変形性膝関節症になって、膝に水がたまったり、拘縮が起きていたりすると、正座ができなかったり、痛みで正座が長く続けられなくなったりします。
正座をしようと脚を曲げたり、正座から立ち上がろうとして膝に力をかけたりすると痛いので、正座ができなることもあります。
変形性膝関節症に正座は良くない?


変形性膝関節症を治す効果のある栄養補助剤として、最近、グリコミサンやコンドロイチンが注目されています。
関節軟骨の重要な成分は、コラーゲン線維と糖たんぱく複合体のプテオグリカンです。
グリコサミンやコンドロイチンは、軟骨細胞でプテオグリカンが合成されるときの材料になります。
グリコミサンやコンドロイチンの効果は?


半月板は軟骨の一種で、膝にかかる力を分散・吸収する大切な役割を果たしています。
スポーツや事故などで傷つけてしまうことも多いのです。
このようなときは、関節鏡を使って部分切除したり、縫合するなどの治療を行います。
しかし、半月板は治療が難しい部分なので一度傷がついてしまうと治りにくく、治るまでには長期間を必要とします。
半月板は取ってしまっても大丈夫ですか


一般にヒールの高さが6cm以上の靴をハイヒールといいます。
最近は、ヒールの高さが10cm以上もあるようなハイヒールをはいている若い女性をよく見ます。
このようにヒールの高い靴をはいて膝をまっすぐに伸ばして立つには、足の指に力を入れて、つま先で立たなければなりません。
ハイヒールはひざに良くない?


変形性膝関節症は、特殊な検査をしなくても診断は容易にできます。
治療についても、手術以外はどこでもできるので、とくに総合病院と近所の整形外科のどちらがよいとはいえません。
たびたび通院しなければならない疾患の場合は、近くの整形外科にかかったほうが便利です。
総合病院と近所の整形外科どちらが良い?
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