大体において、私は母から言われた事は守らなくてはいけない事なのだと意識して暮らしていく。
この友達が面白い事をしたと話せば、ある時は一緒に笑った。
笑ったときは、その友達とは仲良くしても良いという事だ。
ある時は、言葉少なく不機嫌な顔をした。
そういう時は、それ以上はなしても会話は広がらない。
中学生になり、友人の家でクリスマス会をやろうという事になった。
6人、集まったように記憶している。
それぞれが500円までと金額を決めてプレゼントを持ち寄り、交換をする事になっていた。
母は、クリスマス会自体には何の反対も無かったが、伺う友人宅が気に入らなかったようだった。
それでも許しをもらい、出かけて行き、皆で友人の母上が作ってくれたご馳走を食べながら、いよいよ交換会になった。
ある一人がもってきたプレゼントが、どう見てもみすぼらしい。
「?」と思い、何を持ってきたのか皆で聞くと、ペン1本だという。(約100円くらいと記憶している)
当然、皆は500円ギリギリまではプレゼントを購入して持ってきていたので、不満が出た。
それでもどうにか交換会が進み、そのペンが当たった友人は、勿論納得がいかず文句を好きに言い出した。
友人は泣いた。
なだめていると、門限が近くなってきたのだが、帰れる雰囲気ではなかった為、皆自宅に電話を入れた。
友人たちは、両親から門限に遅れる事への了承をもらっている。
最後に私の番になり、自宅に電話を入れ母に事情を話した。
答えは「NO」だった。
そのお宅の母上が電話を変わってくれ、「車で送っていきますから」などと説明しているようだった。
相当長い時間話していた。
最終的に、30分だけ遅れる事を許されたのだが、帰り道の車の中で、友人の母から
「非常識だと言われたよ。」と伝えられた。
そんな事を言ったのか…
子供ながらに、母が憎く思えて仕方が無かった。
私の立場も考えてよ…。
帰宅すると、母は怒っていた。
もう一度事情を詳しく話したが、母の怒りの矛先は、100円のペンを持ってきた友人ではなく、お邪魔した友人宅の母に向けられていた。
揉め事を止められなかった、解決策を提案出来なかった保護者に責任があるというのだ。
私には、全く理解できなかったが、それが我が家の考え方、ルールなのだと理解するしかなかった。
当然、翌日からお邪魔したお宅の友人との関係はぎこちないものになった。

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