開幕して、とうとう三週間が経ちました!
「絶望の夜」から、思えば随分と頑張ってきたもんだ・・・
(感涙)
でも、まだ九週間もあるのです・・・嬉しいですね。
ベンを色々試行錯誤してきましたが、最近、実を言うと全くやっていません。
しかし、面白いもので結果的には随分と変わってきているようです。
「はるパパ、また変えたでしょ?」
阿部にいが終演後再び私に言います。
「へ!?」
「書斎のところ(二幕の後半、阿部にい演じるジュリアン大佐と対峙する場面)さ」
「へえ、そうだった?」
私には全く覚えがありません。
「でも、変わってたよ・・・だから、こっちもすごく新鮮だった」
意図的にどこをどうしようとは思っていません。
ただ・・・
あの日以来、心がけていることがひとつだけあるのです。
あの日・・・
4月22日、休演日開けの二回公演の日、夜の部の「階段サミット」の時です。
一幕が終わり、例によって祐さんと私はえっちらと階段を登っておりました。
その回、ボートハウスでベンが去った後マキシムが歌う「♪過去などのりこえてー!」の歌がいつもにもまして迫力がありました。
「祐さん、今日の歌、良かったねぇ!じーんときちゃった!」
「またまたぁ」
「いや、ほんと。すごい迫力あったよ」
「そう?いや、その前の治田さんがすごいテンションだったから」
「え?」
「あんなに声出して大丈夫かなっていうぐらい出てた」
この後、祐さんは私の目を覚ます一言を発するのです。
「昼の部の分を取り返そうみたいな・・・」
休み明けのマチネ、私はいまひとつ調子が上がりませんでした。
声が落ちている感じで、集中力にも欠けていました。
それでも一生懸命やりましたが、中途半端に終わった感は否めません。
それと、ひとつ気にかかっていたこともあったのです。
それは稽古中からずっと悩んでいたことです。
ベンにパニックの発作が起きるところなのですが、これをどうやればいいかという疑問です。
実際、自閉症のパニックは半端ではありません。
自分で自分の身体を傷つけることもしばしばです。
ただ、私が演じるのはあくまで舞台、それもミュージカルです。
お客様に「わ・・・きもちわる・・・!」なんて引かれたらどうしよう・・・12500円も払ってるエンターテインメントだし・・・
そんなことを考え、ギアをトップに持っていくことを戸惑っておりました。
しかし、4月22日のマチネを消化不良で終えてしまった私は、突然、思いたったのです。
「見逃し三振」はお客様に失礼です。
好感度は下がってもいいから(あほか!)、行くところまでいこう!
「空振りしてもいいから、思いっきり振ろう!」
そう決意したのです。
そして、4月22日のソワレ、私は「昼の部の分を取り返し」ました。
今週、ベンのテーマは「来た玉を思いっきり振る」です。
あれこれ考えて作戦を練るより、舞台に立って感じたままに、相手役を見て感じたままにギア・トップで行こう、そう思っております。
「だってさ、なーんにも考えないっていったってさ、もう散々考えてきたんだもんね」
私は阿部にいに言いました。
「そうだよね、そういうもんかもしれないね・・・」
着替えながらジュリアン大佐も考えているようです。
阿部にいは「ベンが変わった」と言いますが、私はそうではないと思います。
多分、あの日、ベンを相手する「ジュリアン大佐が違った」のでしょう。
ベンはそれをただ「感じて反応した」だけなのだと思うのです・・・
稽古場でも、時折、貴重な助言をくれました。
いつもきっかけになる一言、祐さん、ありがとう!
休演日も休みなく続くクリロー植え替え作業。
左は去年、山形で買ったブラック・シングル。
右は新潟イエローくん。
「指名手配」犯人、いまだ逃走中です。
引き続き捜査、よろしくお願いいたします!
懸賞金の噂も!!