アイドルタイムを減らす一番の方法は、迷ったり考えたりする時間を分散させずに一カ所にまとめることです。段取りのための時間を設けて、ここですべての「迷う」と「考える」を片付けてしまいます。
具体的には、その日にやるべき仕事を作業レベルにまで分解し、取りかかる順番に並べたリストを作り上げることです(タスクリスト)。作業レベルとは、リストに書かれた作業名を見ればすぐにすべきことがわかり、容易に取りかかれるレベルです(イメージしやすくするために本稿の末尾にタスクリストのサンプルをつけておきます)。
タスクリストが朝一番にできあがっていれば、すぐさま仕事に取りかかることができるでしょう。もし、すぐに取りかかれないとしたら、原因は次のいずれかです。
1.タスクリストの一番上にある作業が作業レベルになっていない( → 作業レベルに分解する)
2.タスクリストに書かれている作業すべてをその日のうちに終えられそうもない
( → 勇気を持ってリストラする)
1 については、もしあなたの仕事を誰かに引き継ぐことになった場合に、そのタスクリストを手渡すだけで事足りるぐらい徹底的に分解します。こうすることで、たとえ疲れているときでも、とにかくタスクリストに沿って手を動かしさえすれば仕事が進む、という状態をつくることができます。こういったタスクリストがないと「今日は疲れているから明日に持ち越そう」といった先送りの誘惑に屈しやすくなります。
こうして翌日に先送りされた仕事は、それ以前からその日に予定されていた仕事と優先順位を争う形になり、混乱を招くことになるでしょう。仮に自分一人の都合で進められる仕事ばかりであったとしても、それはまぎれもなくダブルブッキングであり、避けるべき事態です。
2については、詳しくは次回にご紹介しますが、「その日のうちに終えられそうである」という確信を持てるだけの数値化された基準を自分なりに定め、これを超えるものについては意図的かつ機械的に翌日以降に先送りするようにします。こうすることで、「これなら今日中に終えられそうだ」という見通しが得られます。
見通しがあれば、おのずとやる気もわいてくるものです。逆に終わるかどうか見通しがつかない、あるいは到底終わらない、という状態では現実逃避に走りやすくなります。
以上をまとめると、スピードアップのためには、いかに良いスタートダッシュを切ることができるかにかかっている、と言えそうです。

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