警報がなる。ニヤッとしたやつが出てくる。そして、手に銃を持ち、襲い掛かってくる警備員を打ち落としていく。
「この俺にかなうと思ってんのかよ、バカだな、相手は。」
やれやれとでもいうような顔をし、ビルの屋上に顔を出した。
「俺様の名前は『ガイル』!まあ、俺様以外にも仲間がいるって事だけはサービスで教えてやるぜ。じゃあな!」
ガイルが投げた物は周囲を闇に包むという道具だった。警備員、警察はそれのせいであたりが見えない。唯一、闇になれているガイルは別だが。ガイルの事件はもう百件になる。だが、捕まえられない。それだけ、厄介なのだ、ガイルは。他の仲間らしき者も起こしている。政府も困り果てた。
「だれか、あいつを捕まえられるやつはいないのだろうか・・・。」
政府の者はため息をつく。すると、秘書が駆け込んできた。急いできたらしく息切れしている。
「み、見つかりました!ガイルを捕獲できる唯一の者が!」
「本当か!?」
秘書は鞄から写真を出し、皆に出した。そして、
「唯一捕まえられる者、あの少年、リュードです!」
FnatasyU
〜帰還〜
―現実世界編―
Story.2
「盗賊」
「へぇ。」
ガイルがパンを齧りながら逆予告状を読み上げていた。ガイルの仲間が拾ってきたものだが。
それはこう書いてあった。
『 強盗団・・・、いや盗賊団の長ガイル!
これで貴様も終わりだ!こっちにはお前を捕まえられる秘密兵器がある!
明日、午後八時に空白美術館へ忍び込んで来い!
そのときはせいせい堂々勝負しようじゃないか!
政府の長より』
読み上げると、バカらし、と手紙を捨てた。ん、と思い直すと、小さく何かが書かれていた。
『兄貴!これってきっと脅しらしくて、相手はどうやら兄貴と同い年ぐらいの黒髪の深紅の瞳の男の子らしいよ!』
ガイルはニヤッと笑うと、
「受けてたとうじゃないか、政府さんよぉ。」
ガイルは立ち上がってゴミ箱に逆予告状を丸めて捨てた。
「はぁ・・・。」
あの日から何日か経った。今日は雲もなく快晴の天気。リュードはいいことが起きる。と信じていた。だが、どうも起こりそうにない。前なんか渋谷に行き、引かれそうになった。小学生を助け、有名になってしまった。あと、政府の長が家の近くを散歩していたところ、誰かに銃で撃たれそうになったところを助けた。もう、リュードはなんだか、物事が大掛かりになりそうだと思った。
「もう!いい加減にしてくれよ!」
リュードは前の声がぜんぜん答えてくれないのにイラついていた。なんであの時だけ答えたんだよ!リュードは二階から一階に降りる。すると、母親が困ります、と声を上げていた。どうしたの、と駆け寄っていくと、
「あっ!貴方がリュードさんですね!」
それは報道陣だった。はい、とぽかーんと眺めているリュードはこれは夢だと思い、二階に行こうとする。
(嗚呼。俺、疲れてるんだね。きっと、いや多分。絶対。そうであってほしい。)
だが、パシャパシャとカメラの音がし、カメラがこちらを覗いている。そして、いままでの怒りを報道陣にぶつけてしまった。
「さっさと帰れーーーー!!!」
思いっきり玄関のドアを閉めた。玄関から覗かせていた、報道陣を外に追いやったのだ。もう来るな!と付け足すと、スタスタとリビングの方に行こうとした。すると、母親が、
「これ、リュード宛ての手紙よ。しかも政府からなんだけど・・・。」
リュードはギクッとした。まさかあの時のお礼状か?それとも政府にスカウト?そして、嫌な予感をしながら手紙を見た。
『拝啓・リュード様へ
先日は政府の長殿を助けていただき有難うございます。
この手紙は東京でも有名な盗賊団を逮捕するために貴方に手伝っていただきたいのです。
なので、断る事は出来ません。もう盗賊団に予告状を出したのですから。
是非とも予告状通りの今日午後八時、空白美術館にお越しください。
追伸
出来れば、この事を誰にも分からないよう秘密にしてください。
政府の者より』
読み終えると、リュードは、
「サッ、サイアクだぁぁーーー!!」
と、叫び声をあげた。その叫び声は近所中響き渡った。
「えっ!あの盗賊団を逮捕するためにリュードが!?」
秘密にしろ、といわれたが、ジャーンとミキはリュードに詳しいのでこそこそすると余計怪しがれる。
「それは災難だったね。」
「それですまないって!」
ミキはう〜んとうなってしまった。ジャーンは一緒に行くかと尋ねたが、リュードは遠慮した。
「やっぱり、一人で行くのかなぁ・・・。」
「まぁ、もう一人のリュードなら大丈夫じゃない?」
んなこといったって、と困った声で返した。すると、
「んじゃ、オイラ達は頼まれて来たって言うよ。」
「あ、いいね、ジャーン!もしかしたら、盗賊団の人ってイケメンかもぉ・・・。」
イケメンにしか目のないミキはジャーンに賛同した。リュードははぁと、ため息をついた。
そして、午後八時になった。
「よし!盗賊団とやらを成敗しようじゃないか、リュードくん!」
「俺ははっきりいって嫌です。」
声を潜めて言った。幸い聞こえてなかったようだが。リュードはこれから波乱万丈な逮捕作戦にならない様願っていた。
To Be Continued....

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