15失点 王ホークス屈辱まみれ
2008年6月30日(月) 10時31分 西日本スポーツ
ドッヒャー、20安打15失点だ。王ホークスが記録的大敗を喫した。先発の和田毅投手(27)が13安打、10失点で5回途中降板する大誤算。2番手の西山道隆投手(28)も打ち込まれ、7年ぶりの20安打、3年ぶりの15点を奪われた。4位楽天に0・5ゲーム差に迫られ、7月1日からは4カード連続で苦手とするロードの戦いが待ち受ける。どうか、このままプレーオフ圏外に転がり落ちませんように。
■会見30秒足らず
燃えたぎるマグマを懸命に抑え込んだ。屈辱を塗り重ねた大敗から約5分後。緊急ミーティングを終えた王監督が、試合後の記者会見の席に付いた。テーブルに用意されていたコーヒーを口元に運ぶ間もなく、一気に言葉を吐き出した。
「とにかく、こういう結果に終わっちゃったんだから。これから遠征に出るわけだし、ここで思い切って気持ちを切り替えてね。選手にもそう話したし、オレも切り替えてやる。いいかな」
30秒足らずで切り上げた試合後の会見で、王監督は何度も「切り替えて」と繰り返した。それ以外に語りようのない大敗だった。先発の和田が5回途中で自己ワーストの10失点。眼下の敵と激突した後半戦開幕カードの勝ち越しプランは、左腕の背信投を皮切りに崩れ去った。
【3年ぶり】 和田と2番手西山で、6回までに今季リーグ最多タイとなる15失点。2005年5月1日のロッテ戦(ヤフードーム)までさかのぼる大量失点だ。「こっちの投手が頑張る間にスキを見つけてね」。王監督は今季絶好調の岩隈攻略法を口にしていたが、もくろみは完全に外れた。
【7年ぶり】 楽天打線に浴びた20安打は、01年5月19日のオリックス戦(福岡ドーム)の24安打以来。王監督は「一生懸命やった結果。しょうがない」とかばったが、ホークスとの差を「0・5」に縮めた4位楽天に球団新記録を献上した。
【誕生日】 この日は5歳年長の野村監督の73歳の誕生日。27日のカード初戦の際に「白星を贈ってくれよ」と舌戦を仕掛けられ、王監督も「(白い)砂糖の塊を贈ろうかな」と冗談で切り返したが…。3連戦の結果は〇●●。あまりに悔しい連敗となった。
■14泊15日遠征へ
あす7月1日のオリックス戦(京セラドーム)から今季最長の4カード連続の遠征が待つ。王監督も「あまり記憶がない」と話す14泊15日の戦いは、5年ぶりのV奪回の大きなヤマ場。悲願の初制覇を飾った交流戦の勢いを、ここでしぼませるわけにはいかない。
「(シーズンの)144分の1だから、こんな試合もある。長いロードになるし、新たな気持ちで準備をしっかりしていこう」。王監督は緊急ミーティングでナインに呼びかけた。中継ぎの西山と高橋秀の入れ替えも決定。万策を尽くして正念場に臨む。
(相島聡司)
=2008/06/30付 西日本スポーツ=