ピアノを買いに行った日

2012/8/20 | 投稿者: miya

 幼い頃1年間オルガンを習っていました。そして、1年間ちゃんと続いたので、ピアノに昇格。父がピアノを買いに楽器店に連れて行ってくれました。黒塗りのピアノや、木目調のピアノ、堂々たるグランドピアノがズラリと並ぶ中、黒のアップライトピアノを選びました。幼い私に音の違いは分かりませんでしたが、付いている値札の額に違いがあることだけは分かりました。決して裕福な家庭ではないけれど、父は、私たち子どものためには、いつも恥ずかしくないものを与えてくれました。
 そのピアノで初めて弾いた曲は、ピアノに付属していた数曲の楽譜の中の「もしもピアノが弾けたなら」です。オルガンを習っていた時に譜面は読めるようになっていたので、この曲をしっかり練習して、父に聞いてもらいました。
 それから13年間、ピアノを習いました。音楽の道に進むつもりはありませんでしたが、練習曲やソナタを弾く中、趣味として父の好きな曲もたくさん練習しました。そして、時々家でミニコンサートを開いて、妹と連弾したりしました。観客は主に父です。
 今となっては、ゆっくりピアノを弾く時間もなくリビングに飾りのように置いてあるピアノ。私が弾くピアノを、一番熱心に聞いてくれていた父も他界して、ミニコンサートも開けませんが、父と一緒にピアノを買いに行った日のことは、今でも鮮明に覚えています。
そんな父もすっかり高齢になりました。
最近自動車保険料が高齢者という理由で高くなった、とぼやいてました。
父には安全運転でいつまでも車を運転してもらいたいものです。
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