音楽には様々なジャンルがあります。
その中であえて「クラシック」と「ポップス」という大雑把な分け方をした時、自然と出てくる特色、共通点や相違点。それを今日つくづく感じました。
結論から言うと…。
クラシックは『
楽譜中心主義』で、ポップスは『
オリジナル音源重視』
クラシック西洋音楽は特に、
作曲者自身の楽譜に忠実な演奏と解釈を大切にします。
演奏家が演奏する場合、いつもその基は「楽譜」です。
ところが、近代ポップス音楽の中心的なものは何かというと、それは「
オリジナル音源」なのです。
楽譜という抽象的なものでなく、実際的な「音源」なのです。
例えば、ジャズなら「マイルスデイビス」のあのトランペットの音…。ブルースなら「BBキング」のあのギターの音…。流行歌だと「美空ひばり」や「平井堅」のあの声&あの音響が好きなのです。ファンにとって。
そして大ヒットとなった曲では、CDの「オリジナル音源」が大切なのです。
つまり近代に発達した
「録音」というものがもたらした音楽形態(あり方)の変化と影響です。
マイクや電気楽器、そして録音技術というものが世界の音楽を変え、そしてその結果、世界共通の「音源」というものが誕生したのです。
クラシックでも「演奏」という意味では同じで、聴く側の立場で云うと、例えば、シューベルトの冬の旅は「ホッター」よりも「ディスカウ」が好きだとか、フルトヴェングラーのあの19○○年の「第九」が好きだ…ということになります。
特殊な専門家を除き、『楽譜(のみ)を見て感動した!』という人は少ないでしょう。つまり、文学などとは異なり、音楽は再生芸術ゆえに、実際的に対象となるのは現実の音(音響)です。だからこそ「生の演奏(ライブ)」は今でもなお人気があるし、やはりその現場なのです。
話をもとに戻して…。
クラシックの演奏家がベートーベンを演奏する時、もちろん参考にCDも聴きますが、基になるのはやっぱり『楽譜』なのです。
一方、ポップス音楽の世界では、演奏そのもの、つまり音源自体が大切で、その意味で現在は
アーティスト達がその『オリジナル』自体に(つまり、有名に)なろうとするわけです。このことは音楽商業ペースの業界システムから考えると大変面白い現象です。
「楽譜」と「オリジナル音源」…!
前者は「抽象」(設計図)。後者は具象というか「音そのもの」ですね。
『楽譜中心主義』と『オリジナル音源重視主義』…。
あえて言うなら、音楽はどうやらこの中核的な二つのものから成り立っているようですね。
(以上、ちょっとリキの入った音楽エッセイ終わり。笑)

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