「第一話」→
http://star.ap.teacup.com/clitorick/926.html
「第二話」→
http://star.ap.teacup.com/clitorick/927.html
「第三話」→
http://star.ap.teacup.com/clitorick/934.html
「あ〜 やっぱり無理。」
いざ、受話器を握るとびびってしまう。
3分一緒に踊っただけで恋をした。
会話なんてほとんど交わしてない。
名前も知らなかった。
共通のネタなんてある訳無い。
ただでさえ、女の子と喋るの苦手やのに、
何を喋ったらええんやろ?
電話をかけれないまま
1週間が経過した。
このままでは
ジェニーに忘れ去られてしまう。
よし!今日 絶対、電話する。
女の子はみんな9時からドラマ「101回目のプロポーズ」を見るらしいから、
8時に電話しよう。
近所の本屋に行った。
ファッション誌や女性誌で
トレンドをキャッチ。
情報誌で和歌山の流行ってる店をチェック!
和歌山市役所に電話して
ジェニーの住所を伝えて
どこの小学校や中学校に通うのかを聞いた。
どんなクラブ活動が盛んで、修学旅行は何処に行くのかも聞いた。
地図を開いて、
近所のスーパーや銀行、病院、コンビニなどをチェックした。
ジェニーの生活が
頭の中で、シミュレーション出来るようになり
少しは喋れる自信がついた。
「時間だ!」
極度な緊張状態の中、
ダイヤルをプッシュ。
プルルルル・・・・・・・・
繋がった!
オヤジの健治が出たらどうしよう・・
取り次いでもらえるかなぁ・・・・
プルルルル・・・・・・・・
出ろ!ジェニー
出ろ!ジェニー
ジェニー出てくれ!
ガチャ、
「はい、もしもし、」
(あ、女!)
「あ、ぁ・あのぉ、ススギムら 言いますけど、
留美さん・いらっしゃいますか??」
「はい、私ですけど・・・」
(やった! けど、凄いテンション低い!)
「あのぉ、俺、あの、覚えてるかな?、、先週、クーで会うた・・スギムやねんけど・・」
「えぇエーーー えーーー!何で、何で!」 (ジェニーのテンションが急に上がった)
「何で分かったん? 何で? 何で?」
(凄いビックリしてるけど、反応はいい)
「いやぁ・・実は、車のナンバープレートを覚えてて、そっから・・・」
(正直に言うた)
「なんか・・・・ うれしい。」
意外な答えだった。
気持ち悪がられると思ってたのに、
クーでは土器のガードにあって
ほとんど喋れなかったけど、
ジェニーはノリが良くって気さくな子だった。
「和歌山と言えばさぁ・・俺、中学の時、テニス部やってんけど、
1度、試合で○○中学に行った事あるねん」(←もちろん嘘)
「えーー!そこ私の出身校やで、」
「まじ?、それで試合の帰り、オークワでジュース買ってさぁ・・」(←もちろん嘘)
「えーー!私んちその近所やでぇ」
「もしかして近くに派出所ある?」
「何で? 何で?知ってるの?」
事前にシミュレーションしてたお陰で
話は盛り上がった。
デートの約束までした。
まさかこんなにうまい事いくとは思ってもみなかった。
電話を切って
「101回目のプロポーズ」を見た。
99回も振られ続けている冴え無い武田鉄也が
高嶺の花である浅野温子に恋する物語。
恋愛なんて、ちよろいな〜
どんな奴でも頑張ったら実る。
俺は完全に舞い上がり。
天狗になってた。
だから、
気づかなかった。
神様がしかけた
いたずらに・・・・
つづく・・・