2005/9/19
僕は今までCSやビデオなどで数多くのヒーロー番組を見てきましたが、ここでは過去のヒーロー番組から時代を追って、45年以上にわたる壮大なヒーロー番組の歴史を紹介します。今回は1966〜70年、『ウルトラQ』以降のヒーロー番組について語ります。
怪獣ブームの時代
1954年、一つの怪獣映画が東宝で公開され大ヒットとなりました。
映画の名は『ゴジラ』。
東宝はこの映画のヒットを受け以後、『モスラ』など数多くの怪獣・特撮映画を製作しました。
それらの映画で特撮シーンを手がけた円谷英二監督は、63年、円谷プロダクション(当時は円谷特技プロダクション)を設立。そして、SFテレビ特撮シリーズ『Woo(ウー)』の企画に着手しました。日本SF作家クラブが原案協力の形で参加した『Woo』は、宇宙を漂流し地球にたどり着いた不定形生物・Wooと地球人と友好関係を結ぶ展開でしたが、もうひとつ『アンバランス』も企画されていました。
しかし結局企画は諸事情で『アンバランス』の方に一本化、同年10月にクランクインしましたが、当初SF路線の『アンバランス』は途中から円谷監督の意向で怪獣路線に修正され、タイトルも『ウルトラQ』に変更。この番組には、一般的な30分番組の制作費が150万の時代に、1話あたりの制作費に約500万が費やされていました。
制作に2年余りの歳月を費やした『ウルトラQ』は66年1月2日に放送が開始。たちまち子供たちの間で話題となりました。
また当時は映画でも大映が『ガメラ』『大魔神』などの怪獣・特撮ものを製作し、こちらも東宝の怪獣映画としのぎを削ることになり、1大ブームが起こりました。
そして円谷プロは『Q』の続編企画として、今度は『Woo』をアレンジした企画『ベムラー』『レッドマン』を企画し、最終的にあるヒーローの誕生につながります。
ついに同年7月、『Q』をスケールアップさせた(モノクロ作品からカラー作品に、など)『ウルトラマン』がスタート。この作品は、ヒーロー界における新しいラインを確立、まさに説明不要の作品でした。
そして、もう一つ、時を同じくして(ただし少し早く製作されている)手塚治虫先生の原作による、本邦初の全話カラー特撮番組『マグマ大使』もスタートしました。この『マグマ大使』を手がけたピー・プロダクションは、うしおそうじの名で活躍していた漫画家・鷺巣富雄さんが60年に設立したアニメ制作プロでしたが、この作品以降、特撮作品も数多く手がけることになります。
そして東映は森田拳次先生の『丸出だめ夫』藤子不二雄先生の『忍者ハットリくん』水木しげる先生の『悪魔くん』など、少年向け雑誌に連載されていた漫画をテレビ作品として発表し、また円谷プロも『快獣ブースカ』という怪獣コメディものを製作しました。
そして67年4月、『ウルトラマン』が終了。変わって東映がSFドラマ『キャプテンウルトラ』を製作し、同時期には横山光輝先生原作の特撮時代劇『仮面の忍者 赤影』も製作。同年10月には同じ横山先生の作品である『ジャイアントロボ』放送開始と、この時期、東映は大活躍ぶりを見せていました。忍者アクション、巨大ロボアクションなど、これらの作品の要素は、現在の作品にも受け継がれています。
そして同年10月、円谷プロは『キャプテンウルトラ』の後番組に『ウルトラセブン』を製作。『マン』以上にSF性の強いストーリーとなりました。
また、ピー・プロも日本特撮映画社との共同制作の『怪獣王子』を製作しましたが、惜しくもこの作品は2クールをもって打ち切られ、その後日本特撮映画社は倒産にいたっています。
68年。円谷プロはこの年『マイティジャック』という大人向けの一時間特撮ドラマを制作。この番組は1話あたり1000万円という破格の予算でしたが、惜しくも人気を得られず途中から30分番組の『戦え!マイティジャック』に変更されてしまいました。この作品も、当時放送が開始された野球アニメ『巨人の星』の裏番組となり、結果として2クールで終了しました。
また9月には『セブン』も数多くの名作を生みながら終了し、変わって『怪奇大作戦』がスタートしました。当時、アニメ化された『ゲゲゲの鬼太郎』の影響を受け、妖怪・怪奇をテーマにした作品が登場し、アニメと特撮の合成による『バンパイヤ』などがスタートしましたが、結果としてそれらはほとんど短命に終わっています。
そして東映製作の特撮時代劇『妖術武芸帳』が69年3月からスタートしましたが、同年6月に終了し、当時のスポーツものブームの影響を受け『柔道一直線』に変更。また同時期『タイガーマスク』『あしたのジョー』などスポーツアニメも数多く製作され、スポーツものブームが起こりました。
しかし、ウルトラシリーズなどが再放送などで着実に再び人気に火がつき始めていることを知った円谷プロは『マン』『セブン』の映像を編集し、もしくはこの2作品に登場した怪獣とセブンが戦う新撮編の2パターンによる5分間のミニ番組『ウルトラファイト』を70年10月から放送し、再び怪獣ブームの到来を感じさせました。
また69年末には、『サイボーグ009』などのSF漫画をヒットさせた漫画家・石森(後に石ノ森)章太郎先生が、講談社の「少年マガジン」で『スカルマン』という読みきり漫画を発表。そしてその『スカルマン』をベースに、71年春、あるヒーローが誕生することになります・・・。
<この時期に放送された主な作品>
66年
ウルトラQ
丸出だめ夫
忍者ハットリくん
マグマ大使
ウルトラマン
悪魔くん
快獣ブースカ
67年
仮面の忍者 赤影
キャプテンウルトラ
光速エスパー
コメットさん
忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ
ウルトラセブン
怪獣王子
ジャイアントロボ
68年
マイティジャック
戦え!マイティジャック
怪奇大作戦
バンパイヤ
河童の三平 妖怪大作戦
怪盗ラレロ
69年
魔神バンダー
妖術武芸帳
70年
チビラくん
ウルトラファイト

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かなり詳しく記載され感服いたします。教えて頂きたい事があります。昭和40年代にモノクロで体長数メートルの肉食恐竜タイプの怪獣物。オープニングで悪者数人を踏み潰す姿が忘れられません。タイトルをご存知でしょうか?