文化祭日本一は、どこの学校か。演劇中心の文化祭とイベント娯楽中心の文化祭では比較が困難だ。たとえて言うなら寿司とステーキのどちらが旨いかを論じるようだ。
そこをあえて選んでみた。
日本一というからには、何か1つだけでなく2つの分野でトップレベルの学校でないと日本一とは言いにくい。
私が文化祭を見始めた1980年代から、時代別に選んだみた。
1980年代前半『埼玉県立浦和』
参加団体数が約100と充実。15000人くらいの来場者数。ゲームなどの娯楽が工夫されていて、教室の装飾が立派。実行委員会の運営がしっかりしている。
最大のポイントは後夜祭で、盛り上がりは素晴らしい。フォークダンスに加えて、応援団の絶妙なリードは他校では真似できない。90年代に入って低迷したが、ちかごろは再び盛り上がりつつある。
1980年代後半『東京学芸大附属』
喫茶店は他校を全く寄せ付けない凝り方。教室全体を1つの別世界にしてしまうほどの装飾のセンスの良さは、感動的。(都立青山の喫茶店もすごかったが、それ以上)
演劇は現在も素晴らしいが、当時から演劇も非常にすごかった。
1990年代前半『 ? 』
この時期は、多くの学校で文化祭が長期低落傾向にあった。これはすごいという学校を1つ選ぶのは困難。
1990年代後半『駒場東邦』
駒場東邦は、文化部の発表がメイン。発表内容は中身が濃く、個々の文化部が文化祭に向けて研究をしっかり重ねてきた跡がうかがえる。更に、実物を用意したり、係の生徒が直接説明する伝統は、他校には真似できない。1980年代から続いているが、他校が低落してきたため、この時期は日本一といっても過言でない。
2000年代前半『埼玉県立川越』
もともと1万人以上が来場していた埼玉の人気校・川越高校。アーチは本格的な大規模な作りで昔から日本一。後夜祭などの運営も計画的で、実行委員は文化祭の前後数日は泊まり込むこともあるとか。更にこの時期は、男子シンクロのウォーターボーイズの人気で、来場者数が3万人に達して、入場まで何十分も待つことに。
2000年代後半『都立国立』
現在の日本一は、ダントツで東京都立国立高校だろう。クラス演劇の出来も、これ以上のものは見たことがない。正確に演じて当たり前、より良い表現で演じるのに力を入れている。更に教室の前の装飾は、これ以上考えられないほどの凝り方をしている。一万人超の来場者のうち半分近くは地元の中学生らしいので、この先も伝統はしっかり継承されている。だから、3年次のクラス替えと、文化祭当日の電気配線の過熱による火災などの事故がない限り、当面無敵だろう。

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