メジャーで活躍するイチロー選手の凄さをもっと知りたい。
彼は天才なのか?
そうではないのか?
凡人である私にはわからない。
少なくともつい最近まで、彼を天才だと信じて疑わなかった。
しかし、先日NHKプロフェッショナル、イチロー特集をみて、もしかしたら彼は普通の人ではないかと少し感じた。
普通の人は、あんなに凄いプレーヤーになれない。
といわれたらそれまでかも知れない。
けど、あの番組で話すイチローを見ていたら、奇しくも彼を私達と重ねることができてしまった。
毎日毎日7年間も同じカレーを昼食に食べる。
毎日欠かさずだ(遠征などの時は違うかもしれないが・・・)
ゲンも担げば、プレッシャーに押しつぶされそうになり、体調を崩す時もある。
試合中にもかかわらず、吐き気、めまい、呼吸困難になる。
プレッシャーによってだ。
彼はとても気の小さな人間なのかも知れない。
オリックスにドラフト4位かなにかで入団した。
ちやほやされた選手ではなかった。
2軍生活も長かった。
仰木監督の眼にとまり、一軍に昇格。
いきなり年間200本安打を記録。
一気に時の人、スーパーヒーローになった。
外に出るとき、野球帽を被り、人が来るとそれを深く被り下を向く自分がいた。
反射的にとってしまう行動だった。
20歳過ぎたばかりの青年には辛すぎる周囲の変わりようであった。
180度彼を見る眼が変わった。
その変貌に人を信じることができなくなった。
マスコミ嫌いになった。
辛く当たり、人を寄せ付けないことで自分を守ることに精一杯だった。
200本打つのが当たり前。
首位打者とって当たり前。
イチローなら当たり前。
・・・
大きなプレッシャーに潰されそうになった。
毎日同じことを繰り返すことで、自身に繋がる。
家で家族といる時の一郎はイチローではなかった。
球場に行くまでに一郎からイチローに変わる。
それは、意識的に行うものではなく、日々の決まった行動の中で自然とスイッチが切り替わるように作られたものだ。
同じことを繰り返す。
同じ時間に球場に入り、同じようにアップを済ませ、同じようにバッティング練習を行い、試合に臨む。
イチローは、自分は天才ではないという。
なぜなら、僕はどうしてヒットを打てるか知っているから。
全ては僕の計算の中で起こってることだから。
ヒットは出たんじゃない、出したんだ。
,250でいいならホームラン50本は打てる。
彼にかかるプレッシャーは私達には計り知れない。
到底計り知れないものだ。
自分は強い人間か、弱い人間かと聞かれたら絶対に弱い人間だと思う。
今年、その弱い自分と決別する。
重圧から逃げない。
毎年ヒットが170本を超えると突然うてなくなる。
僕はプレッシャーを技術で超える。
重圧という真っ暗な中に光は見えているんですか?という記者からの質問に対してイチローは
全く見えない。でも、真っ暗な中でもがき苦しんでいれば光る星が見えるときが来ると信じている。
と答えた。
彼の一途さを感じた。
天才だとか、力があるとかそんなことよりも、努力し続けられるか、貪欲に自分を高めていけるかが全てを決めると感じた。
最後にイチローはこう語った。
「プロフェッショナルとは、ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な記録を残すこと」
と・・・