2008/5/20

宇治市の県(あがた)神社とその奇祭について  文化財研修記

京都府宇治市の平等院の南方100メートルのところに「県神社(あがたじんじゃ)」がある。祭神は天孫・天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひおににぎのみこと)と妃・木花咲弥姫命(このはなさくやひめ・別名は吾田津姫あがたつひめ)である。「あがた」の名は上古の県(あがた)の守護神であった事を示し,神代以来当地の地主神であった。後冷泉天皇の永承七年(1052)の時、関白藤原頼道の平等院建立にあたり、同院総鎮守となり、藤原氏の繁栄を祈請したのである。明治維新までは大津市の三井寺の管理下にあったが、之は平等院が三井門主の開眼にかかわり、天台宗に属していたためである。維新後、神仏分離令により、自立した。当社の大祭は6月5日から6日の未明にかけて行なわれる「宇治の県(あがた)祭」、叉は「暗闇祭」とも云う。午前10時に朝御饌(あさみけ・食事をお供えする)、午後5時から夕御饌の儀式がり、6日午前1時にお旅所である宇治神社から触太鼓(ふれたいこ)を先頭に雌雄の獅子頭、梵天などの祭列が県神社へ向かう。梵天(ぼんてん)は奉書紙1600枚を束ねた3メートル、八尺八節の竹につける。重さ60キロの御幣神輿である。行列は宇治橋西詰で梵天回をし、県神社本殿で梵天の神霊移しの儀式を行いお旅所に遷幸する。この間2時間。梵天は悪魔退散の動きを表すと共に、生殖の神事とも云われている。

鳥居と県神社
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県神社本殿
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県神社本殿2.
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県神社境内の宇治市古・名木200選の一つ「銀杏の木」
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県神社境内の宇治市古・名木200選の一つ「むくの木」
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