2007/7/25

近江国・湖南三山その三・長壽寺  文化財研修記

滋賀県の湖東三山は昔から有名であるが、小生は最近売り出した、湖南市の、全て国宝の本堂を持つ「湖南三山」の方が好きです。第三番目は湖南市石部町(いしべ宿)がある所で、常楽寺から車で8分の直ぐ近にある天台宗の「長壽寺(ちゅじゅじ)」通称「東寺(ひがしてら)」とも呼ばれています。この寺は天平年間(729〜749)に良弁僧正が天皇の勅願により建立した寺です。いわれは、当時の聖武天皇が大仏造営のために、柴香楽宮(しがらぎぐう)に遷都されていた折、世継ぎが無かったので良弁僧正に祈祷を申し伝え、良弁が阿星山中の瀑布に籠って祈願したところ、間もなく皇女が降誕された。そこで天皇は、柴香楽宮の鬼門にあたるこの地に、七堂伽藍、二十四坊の立派な寺を建立して、皇女降誕因んで子安地蔵尊を行基菩薩に刻ませ本尊とし、皇女の長壽を願い、長壽寺の号を与えたのが始まりとされている。国宝の本堂は一度焼失したが、鎌倉時代に再建された。桁行(正面)五間、梁間(側面)五間、屋根一重寄棟造,向拝三間桧皮葺、四面回廊と、天台伽藍には珍しい建築です。中央三間は桟唐戸(さんからど)の入口、左右には連子窓(れんじまど、和様窓)、内部は正堂と礼堂にとに分かれ、奥行きの深い堂を構成している。本堂内部の厨子は文明十二年(1480)作られた国宝で、内部に秘仏の木造子安地蔵尊を安置する。50年に一度2日間のみのご開帳で平成22年にご開帳予定との住職の話でした。向かって左の釈迦如来座像(国重文・座高177CM)と右手に阿弥陀如来坐像(国重文・座高142CM)が拝顔できる。
拝観料は同じく500円で、春秋のシーズン以外拝観予約が必要です。

長壽寺の山門
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聖武天皇を弔う巨大な「石造多宝塔」およそ4メートル(市指定文化財)鎌倉時代
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国宝・本堂
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国重文の弁天堂「桁行一間、梁間一間、文明16年(1484)の建立
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長壽寺の鎮守「白山神社」の鳥居
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白山神社拝殿(国重文)永享8年(1436)室町末期の建築
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