2011/7/17

国宝・住吉大社と堺市の文化財を訪ねて!その4.国宝の割拝殿を持つ桜井神社  文化財研修記

大阪府堺市南区片蔵645には国宝の割拝殿を持つ「桜井神社」がある。国宝の割拝殿があるのは奈良県天理市にある石上神宮(いそのかみじんぐう)の摂社出雲健雄(いずものたけお)神社拝殿とこの桜井神社拝殿のみである。最後にクリックすると石上神宮とその出雲健雄神社拝殿が見れます。この桜井神社は「延喜式」式内社で、社殿によると第14代仲衷(ちゅうあい)天皇とその妻・神功皇后とその二人の息子・応神天皇を祭神とし、第33代推古女帝の時代(592〜628)に八幡神を合祀しとされているが、この周辺一帯の山々には日本最古で最大規模といわれる須恵器(すえき)窯跡があることから、その技術を大陸から導入した百済系渡来人漢(あや)氏族の桜井宿禰(さくらいすくね)が、その祖である阿知使主(あちのおみ)を祀ったとも云われている。現在では「上神谷(にわだに)の八幡さん」として地元の人々に親しまれ、庶民の生活の中にとけこんでいる。又、この神社の名を高めている行事として「上神谷(にわだに)のこおどり(大阪府指定民俗芸能)」と呼ばれる芸能がある。これは近くの鉢ヶ峰寺地区の氏神で、法道寺にあった国神社に伝わる行事であったが、明治43(1910)年に国神社が桜井神社に合祀されてからは、現在のように毎年10月の第一日曜日に割拝殿の前で行なわれている。この行事は雨乞いのため、国神社を建てて祈願したところ、雨が降ったことを喜び、人々が踊り始めたことに由来する。元は和泉地方雨乞い・雨礼踊りとして広く行なわれていた行事が、現在まで伝わっていると考えられている。踊りは室町時代の風流踊りの影響がうかがえるもので、「ヒメコ」と呼ばれる紙花を数十本挿した竹籠(たけかご)を背負った赤・黒の鬼神と天狗で構成される中踊り4人と、それを取り巻き締太鼓(しめたいこ)もつ8人、投げ頭巾に軍配(ぐんぱい)をもつ新発意(しんぽち)・扇振り・鐘打ち・音頭とりなど、17名の青年により行なわれる。現在この行事を後世に残そうと「堺こおどり保存会」が結成され地元の小・中学生への伝承活動が行なわれている。

1.桜井神社の正門
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2.桜井神社の石碑
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3.手水舎(八幡神を合祀したために、この手水鉢には八幡宮の銘が刻まれている)
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4.桜井神社の国宝の割拝殿(鎌倉時代中期の建築で、切妻造・本瓦葺・桁行5間・梁間3間で、天井を張らず化粧屋根裏とし、組物は船肘木(ふなひじき)で、垂木(たるき)ほとんど反りの無い一軒(ひとのき)である。5間の間口の中央一間を馬道(めどう)の通り抜けとして、左右2間に床を張った割拝殿(わりはいでん)の形式をとっている。
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5.割拝殿の馬道(めどう)を見る。
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6.本殿
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7.本殿右側の「八幡稲荷社」
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8.八幡稲荷社の右がには「戎社(えびすしゃ)」がる。
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9.拝殿に向かって右側には「休憩所兼奉納所」がある。
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10.休憩所兼奉納所の左上には「上神谷こおどり」の大きな赤鬼の面が飾られている。
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11..休憩所兼奉納所の右上には黒鬼の面が飾られている。
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12.神輿蔵は江戸時代の享保16年(1731)再建、昭和53年修理等の表示がある。
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奈良県の石上神宮摂社出雲健雄神社の国宝の割拝殿は下記をクリックして見て下さい。
http://star.ap.teacup.com/ayabebunnkazai/886.html

割拝殿を持つ日本三奇の一つ石の宝殿・生石神社は下記をクリックして見て下さい。
http://star.ap.teacup.com/ayabebunnkazai/1022.html

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