2009/10/24  23:16

のんびり紀州鉄道・キハ603引退へ  鉄道・旅行

和歌山駅から各駅停車で1時間で御坊駅に着きました。中核都市である
御坊市のはずれにある御坊駅は周囲に田畑や住宅が点在する、およそ
市街地とは言いがたい場所にあります。ここから御坊の街の中心部に
いたるアクセス鉄道があります。偶然?にも和歌山には本線核である
紀勢本線の駅から分岐するアクセス鉄道がいくつかありました。
しかし、現在そのような形態で残る鉄道は、たま駅長で最近は活況を
呈する和歌山電鉄(旧南海貴志川線)と、今回訪れた紀州鉄道線
(旧御坊臨海鉄道)です。

かつては海南から分岐した野上電鉄(日方〜登山口・会社解散)や、
藤並から分岐した有田鉄道(藤並〜金屋口・バス事業は継続)など
鉄道ファンの耳目を集めながらも、マイカーや過疎化には勝てず
消えていきました。そして平成不況の今もなお、日々変わらず淡々と
走り続けているのは紀州鉄道。貴志川線ではたま駅長など観光にも
役立っていますが、紀州鉄道線は御坊市民の足として活躍しています。

そんな御坊の街に、1976年から遠路はるばる大分からやってきたのが
今回の主役・キハ600形603号。製造は1960年、さかのぼること49年前。
前面非貫通2枚窓、側面は2段バス窓、車体長18500mmという気動車。
路線全長3キロほどの路線、出る速度は平均20キロ、カーブのたびに
軌鳴りが響く。室内はセミクロス仕様、床板は板張り、油染みていて
テカテカになっている。鉄ちゃんにとってはこれ以上ないノスタル
ジックな車両だが、地元の足としては老朽化は死活問題。しかも夏場
冷房が無く、短距離とはいえ、不快な思いをしなくてはならない。

キハ603に転機が訪れたのは2000年7月、北条鉄道からレールバス1両
を購入(現在のキテツ1号)し、導入されたとき。キハ604が休車に
なり、キハ603が週末のみの運行で予備者扱いとなった。路線の主役
の座をキテツに譲り渡した。それでも熱心なレールファンの声に
応えるがごとく、今の今まで老体に鞭打ちがんばってきた。しかし、
それにも限界が訪れ、いよいよ10月25日を最後に、定期運用を離脱
することとなった。その1日前の今日、キハ603を見てきました!





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