■所在地;京都市下京区烏丸七条下ル
■完成;昭和39(1964)年12月
■構造;SRC9階地下2階
■面積;25,124m2
■施主;京都産業観光センター
■施工;大林組
■現況;現存
京都駅前に建てられた、観光物産館とホテル、展望塔を併せた複合施設である。当時は各地に競うように展望塔が建てられ、ここでも計画の途中でタワーを加える事になった経緯があるが、9階建てビルの上にタワーを載せるスタイルは他に例が無い。当時はまだ高さ制限があり、タワー部分は電波塔工作物として許可が下りたものである。構造は京都大学の棚橋諒によるものだが、タワーは各地によく見られる鉄骨で組み上げられるものではなく、「応力外被構造」という、鋼板によるモノコック構造が選択された。結果タワーの重量は800tに抑えられ、技術的にも注目されるものである。この建築は当時、大きな景観論争の主人公に躍り出る。その論点の多くは「古都に似合わない」という反対意見であった。しかし山田自身は「京都に新しい美を与えるもの」と主張している。そして当時完成した新幹線の駅前に建つ建築であり、古都を背景とするよりも、むしろ最新の高速交通システムを背景にした未来の建築を志向していたのである。タワーのモノコック構造が鉄道車両の構造に近似しているのも興味深い。

ちなみに展望台にはガラス面の外側に楕円形のフレームが空を切っている。これは元々このフレーム面がガラスの位置で、山田は曲面ガラスで楕円形断面の展望台を思い描いていたようである。しかし現場で景色の歪みを問題とされ、取り外されてしまった。山田は相当落胆したようで、東京に戻る新幹線のホームで担当所員を厳しく叱ったそうである。
★「建築家山田守展」では構想段階のスケッチブックなどが展示される予定です。展望台デザインの思考過程が面白いですが、中には巨大観音様を建物角に設置した衝撃的なものもあります。
★展覧会関連シンポジウムが行われます。
「再考/山田守の後期の作品を検証する 〜京都タワーを中心に〜」1月13日(土)13:00〜16:00 建築会館ホール
パネリスト/井上章一、藤森照信、岩岡竜夫、藤岡洋保(司会)
定員300名、入場無料、先着受付順
京都タワー
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京都タワー研究会
http://tawaken.web.fc2.com/top/
京都タワー(グーグルマップ)
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