建築家山田守研究所

時空を超えたモダンデザイン

 
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投稿者:グウジ
>きくちさま
ところで「えん蓋」ですが、上の写真で後方の平らな屋根部分(屋上庭園)を覆うように建設され、その足が外壁外側に何本か柱に付加された、かなり大掛かりなものだったようです。
戦後も残ったので、一定の効果はあったのかもしれません。(建物はGHQに接収されたようです)
写真と断面図は12月に刊行される作品集に掲載されます。(手元に無いものですいません)
投稿者:グウジ
>きくちさま
コメントありがとうございます。
この建築案における当時の山田と(上司)和田の確執の話は、現代から見るとパラボラの派手さにあると誤解してしまいますが、当時の時代背景ではむしろパラボラでは無く、「様式の無さ」「装飾の無さ」に問題点があったと言う事ですね。山田は若干31歳にしてそんな問題案を辞職覚悟で通したのですから大したものです。
パラボラアーチの起源については興味深いですね。
投稿者:きくち@分離派建築博物館
もう1点だけコメントを、と言うか戦時下に加えられた「えん蓋」は大変興味深いですね。初めて知りました。航空写真以外にも資料があればありがたいのですが・・・。
もしかしたらバットレス付きのパラボラ状アーチだったのではないか、と秘かに想像したりしております。
投稿者:きくち@分離派建築博物館
当時のジャーナリズムの書きたてもありこの建物が分離派の金字塔であることは今や疑うべくも無い定まった見方でしょう。ただしかし、「パラボラアーチ」の要素だけをとってみればこれは山田の発案だったとは言い難いと感じております。
よく言われるドイツ表現主義の1921年以前の作例にパラボラアーチはそうは見かけない。ペルツィッヒはどちらかというとフリー曲線か半円アーチを多く用いた。
一方、逓信省内では中電の計画されていたのと同時期かそれ以前に山田以外の設計者が独自のアレンジでパラボラアーチを局舎の設計にいくつも取り入れていたのも事実です。
山田は「ある電話局の草案」を上司に否定された経緯を持つが、パラボラアーチが否定されたのではなく(むしろその使用は前提条件で)当時のことなので、山田のあまりに斬新なモダニズム的提案の逆に言えば古典的様式感の備わらないあたりが問題になったのではなかろうか。
では、逓信省パラボラアーチの発祥は誰がいつから・・・・?
渡辺仁などの候補はいるものの未だ闇の中のようです。


http://www.sainet.or.jp/~junkk/

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建築家山田守作品集

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東海大学出版会刊
ISBN4-486-01748-X C3052
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定価2940円(税込)
 
私は各作品の解説やコラム「メディアと山田建築」、「山田守の都市計画」等を執筆致しました。御意見、ご感想をお寄せ下さい。

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筆者プロフィール
大宮司 勝弘(グウジ)
■一級建築士 [作品1] [作品2]
東京家政学院大学住居学科
助手
東海大学連合大学院理工学研究科建築土木コース博士課程
岩岡竜夫研究室


 建築家山田守の研究を進めているグウジです。  山田守は生涯に渡り、時代の潮流から脱する(分離する)ことを試み、新しい建築のあり方を探求しつづけました。時にはそれが物議を醸し非難されることもありましたが、時代の潮流が見えにくくなった現代において、参考になる部分も少なくないように思います。  また山田守の大胆さや豪快さには舌を巻きますが、一方で周囲の人を惹きつける程の面倒見の良さや分け隔ての無い付き合いなど、人としても学ぶところがあります。  ご意見、ご感想を頂けたら幸いです。  どうぞよろしくお願い致します。
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