今日のお勧めはこの映画。
「ミツバチのささやき」 ビクトル・エリセ
この作品は、スペインの73年製作の映画。
話的には少々難しいと思うがその深さに面白みがある。
子供の頃、誰でも現実には存在しないものを想像し存在するのだと信じていた事だろう。
この映画の主人公のアナもそんな年頃の女の子である。スペイン内戦時代で映画「フランケンシュタイン」を中心としてそのストーリーは展開していく。。。ですがストーリーは話してしまうとネタバレになってつまらなくなってしまうと思う・・・というか様々な解釈がされうる映画ではあると思うので私が間違った理解をしている事もあり得るので書きません。
また、この映画は構図もすばらしいところが多くある。いちいちかっこいい(笑)
シーンの連続性、光、音の使い方、全て興味深い。ラストの方の登場人物が一切話す事なく緊張感だけが続いていくシーンはすばらしい。
この構図関連でもう一つお勧め。

知っている方は多いと思うが有名ジブリ作品「となりのトトロ」はこの「ミツバチのささやき」が元にされたと言われている(三年前に「ミツバチのささやき」を見たのだが、このことをを知ったのがこの本を読んだ最近という・・・不覚)。構図、登場人物、ストーリー設定がほとんど似ている。しかし、パクリではなくあくまでオマージュとしてである。いつの時代もオマージュ作品はある。ある芸術家を尊敬し、彼らの技術を取り入れ、そうして芸術は飛躍、進化していくのである。この二作品は「精霊」というキーワードでつなげられる。自然に宿る精霊。宮崎駿は何を伝えたいのか。彼の作品には決まって神というものが存在する。「もののけ姫」が最も顕著に現れているであろうか。これらの謎が知りたい方はこの本を読んでみては?陰陽道五行にもとずく解説、自然論、さらにはケルト族の時代の欧州史にまでその謎はさかのぼる。主に「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」が取り上げられています。非常に面白いです。ジブリ作品の魅力の真髄、自然に対しての考え、いろいろ気付かされます。
現在の多くの日本人(クリスチャン、子供を除く)は、神様なんか信じないだろう。それどころか神様がいたらこんな不幸者じゃないとか文句たらす奴もいる。しかし、良いことが起こってほしい時、最終的に最悪な事が起こったりすると誰しもが「神頼み」という事をほざく。自分の都合のいいように神様を扱っている。産業革命以前までは日本人も神というものは自然に宿ると多くの人が信じていた。神社の木や目の前の草、花、全ての自然全てに宿っているのだと。こんなにも身近にいた神は今どこに行ってしまったのだろうか。温暖化、CO2削減、あらゆる環境問題・・・大きな口たたく前にまず自分の目の前を見てみろと。

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