思わぬ大敵の来襲を受けてしまった。
この状況下では「悪友」とでもしておこう。
「禁煙中」を仄めかすとたちどころに襲ってきた。
「ホレ! タバコは旨いよ〜!」 「一本だけ吸ってみてそれで止めればいいじゃん!」
過去にも紹介したバイカーの「Y君」だ。
とても旨そうに「シガー」を吸う輩だ。本日は彼女の「W美チャン」も同席だ。因みに二人揃ってヘヴィースモーカー!!(参った・・)
彼に言わせれば「タバコ」は人生そのもの。いや、「バイク」「酒」があるから正確に言えば人生の三分の一だ。(あっ彼女が・・・1/4だな)
前回の禁煙で一本だけ吸ってしまって終了してしまった苦い思い出があるため「この人達」と会うのは少し時期が早すぎるような気はしていたのだが、季節は既に「バイク」の季節に突入していた。(彼は年中が季節なのだが・・)
「ハイライト」と言うとても強い葉っぱを吸っている男で、僕の車の中でも容赦無く「パカパカ」吸い出した。
丁度一週間を迎えようとしていてほとんど欲求も無くなってきていたのだが「最後の・・」をあまりにも強調する為、人の良い僕は最後の一本を決めありがたく「W美チャンのマイセン」を頂いた。
ライターを借り、コンビ二の駐車場で相性抜群の「缶コーヒー」を買い火をつけた。
忽ち、頭がクラクラして体中に痺れが走った。「快感」と共に「吐き気」が襲ってきた。暫くは運転する気にさえならないほどだった。
でも旨い。一週間を待たずして終わった。「禁断の果実」
信じられないが終わったのだ。所謂「やっちゃった〜!」わけだ。
後悔が自分の弱さが又もや浮き彫りとなった。
寂しかったんだな〜! 愛煙家が居なくなる事が・・・「バイク」を降りそして「タバコ」を下りた僕に彼は制裁を下したのかもしれない。
「青春を忘れたのかよ!」そう叫んでいるようにも聞こえた。最後の一本。
しかしその一本が本当の一本になるのかもしれない。
前回経験した拭いきれない過去を払拭するにはキッパリ、アッサリ克服せねばるまい。
だが、その一本を吸い終えることなくもみ消した。
「ゴメンよ! そこまでは付き合いきれない。本当に止めようと思うからさ・・・」
彼女が先に「可哀想〜!」と切り出した。
何故か女の子に同情されている僕はとてつもなく小さい男に見えたし、悲しい男に見えた。
「Y君さ〜! そんなに寂しがるなって〜!」
心では「バイク」も「タバコ」の良さは忘れていないからさ・・・
「良いもんはいいんだよ」 「人生色いろ・・・」だからさ・・・