事務局長、最後の日  

今日は、事務局長、最後の出勤日です。
予定では、全ての仕事を前日までに終えて、
今日は挨拶だけにする予定でしたが、
とてもとても。
今日も定時に通勤してのあわただしい一日でした。

続々と、という表現がふさわしいほど来客が多く、
事務局長最後の日を見物、いや、挨拶に来てくれました。
中にはお菓子を持って来てくれた方や、

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タンテ・マリー。おフランスの高級なチョコレート菓子です。

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封筒を渡されて、
後で見たら、「お餞別」が入っていた例も。
どこに行くというのか。
よかった。「お香典」じゃなくて。

この日に限って、
表示関係の問い合わせが頻繁で、
今日でやめるので、これからは全国食肉公取協へ、
と申し上げると、
大げさに驚かれました。

わざわざ電話をかけて来て、
「お疲れ様」と言って下さる方も多く、
それは大抵、このブログの読者でした。

昼前に市場内の各団体を回り、
場長にも挨拶。

昼は親戚筋と焼肉を食べ、
ケーキを事務所に届け、
すべき連絡、通信をして、
もはやここまで、後は任せる、
と覚悟して事務所を出たのは、午後3時9分

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途中で食肉市場センタービルを振り返り、

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この光景を見ることは、

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もはやないだろう、
と感慨にふける暇もなく、
帰宅の途へ。

乗り慣れた山手線→京葉線ルートで揺られながら、
突き上げて来たものは、
解放感
国民の三大義務の一つである「勤労」から解放
(他の義務は、「納税」と「教育」)
「もう働かなくていいんだよ」の通告。
もはや誰の命令を受けることもなく、
誰に指示を出すわけでもなく、
人の思惑に配慮する必要もなく、
ことごとく一人で全てを決めて生きていける。
「定年」を寂しく思うことなど、みじんもありません。
実に素晴らしい制度だと思います。


最終日に早退して、
新浦安駅でカミさんと待ち合わせて向かったのは、
浦安市の市民墓地公園

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父母が眠る墓前で定年の報告。

事務局長の墓地、初公開です。

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その後、カミさんと夕食を取り、
夜は定年を祝ってくれた山本一力とテレビ電話でバカ話。
とても嬉しい夜でした。


そうは書いても、
同じ空間で共に過ごした事務局のメンバーとの別れはちょっとさみしく
本当は一人一人に手紙を書いて、
帰り道に投函しようかと思いましたが、
それも大袈裟、死ぬわけでもあるまいに、とやめ、
事務所を出る前に一人一人に
感謝の言葉を述べようかと思いましたが、
それもやめました。
泣いてしまいそうで。
こんなところで、男が涙を見せてはいけません。

だから、最後は、
みんなの前に立って、
「皆さんと一緒にいられて幸せだった。
ありがとう。
後はよろしく頼みます」

と言って敬礼したのが精一杯。

後を託すにおいて「よろしく頼む」以外の言葉はありません。


実は、事務局長、最後の仕事は、
佐藤理事長の了解のもと、
理事長名で出す「事務局長交代のお知らせ」の文書のFAX。
その後に、
事務局長自身の簡単な挨拶を付けさせていただきました。

その文章が、↓。

☆☆☆☆☆

組合員の皆様へ 

私は、本日付けで定年退職することになりました。
組合に就職して28年9カ月、
このような風変わりな男を迎え、
上手に生かしてくれた
組合員の皆様の懐の深さに心から御礼申し上げます。

思い出深いことは沢山ありますが、
何といっても、
平成19年度、
組合創立50周年の行事を
多彩に華麗に実施出来たことが何よりの喜びでした。
50年という節目に居合わせて、
皆様と共に祝うことが出来ましたのは、
名誉であると共に、
その年、
組合史上最高となる2億円を越える利息収入があったことも、
組合の強運を印象付けるものでした。
組合は神様から愛されています。

こうして役割を終えた老兵は去り、
組合は新しい理事長、新しい役員諸兄、新しい事務局長により、
新たな歴史が刻まれようとしています。
過去が教訓となることはあっても、
何よりもまず、
前に向かって進むことこそが組合にとって肝要であると思います。

皆様、どうか、私のことは忘れて下さい。


☆☆☆☆☆

最後のくだりは、
普通は「私を忘れないで」というところですが、
それとは逆の苛烈な別れの言葉です。
人生とは、そういう別離の連鎖なのですから、
記憶に留めることを求めるのは、
それ自体が人間の思い上がりだと、
人生の師、賢人・曽野綾子さんが教えてくれました。

もっとも、カミさんに言わせると、
「あなた、そんなこと書かなくても、
どうせ忘れられるんだから、
わざわざ書くことないわよ」
で、
カミさんの方がクールなようです。

結局書いてしまいましたが、
「私のことは忘れてください」と書いた時、
突き上げて来るものがあって、
事務局長、ちょっと泣きそうになりました。


なにはともあれ、こうして、
事務局長は今日、
食肉組合を去りました。

明日から、このブログは、食肉組合から離れた
個人のブログになります。
事務局長にとって、
人生3度目の不連続線。
ページはめくられ、
新しい章に入ります。


(最終日を読む読者のために、
この記事は、明日一杯、
冒頭に掲載されます。
新しい題名を含め、
更新されるのは、
6月1日、午後10時です。)





公取協総会〜最後の会議  

今日は事務局長最後の公的会議、
東京都食肉公正取引協議会の総会

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略して公取協ですが、
事務局長、この公取協の仕事を随分長いことしています。
全国公取協の専務をしていた時は、
「お肉の表示ハンドブック」を編纂し、
講習会に呼ばれて全国各地に行きました。
島根県を除く46都道府県に足を踏み入れることが出来たのは、そのため。

講義が終わると、
可能な限り近所の温泉に一泊して、
露天風呂を楽しみ、
おいしいものをいただきました。
たいてい平日ですので、
空いていて、
広い部屋に一人で泊まり、
出された料理は、全部平らげました。

講義はビデオを使ったりいろいろ工夫し、
最後に行き着いたのがパワーポイント
行政が説明会で使っている
資料を拡大しただけの
退屈なものではなく、
アニメーション機能満載で
絵が動いたり、字がとびはねたりします。

などとなつかしく思いつつ、
毎年やっている総会を終了。

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出席者に個別の挨拶をしてお別れしました。

お肉の表示については、
どこからどう質問されても、
明快に分かりやすく答えることが出来るようになりましたが、
おそらく、
それらの知識は、
あっという間に脳味噌の中から消え失せていくでしょう。


今日はK県の組合の方が来訪して下さいました。
「最後だから、お顔を見に来ました」
とのことですが、
それほどの顔ではありません。
それでもいろいろな方が来るのは嬉しいですね。
おそらく今生のお別れでしょうから。

いろいろなモノももらいましたが、
今日は、↓のようなステキな絵をいただきました。

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奥様が作った押し花絵。

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スキャンするために額から外したら、
密閉されており、
薬品のようなものが背後にあるのは、
押し花が劣化しないためのガスが充満するようになっているようです。
表装の技術です。

知っている人は知っていますが、
事務局長、字と絵はおそろしくヘタクソで、
絵が描ける人と楽器が弾ける人は
無条件で尊敬してしまいます。
実の母も姉も絵が描けるのに
何でこうなのか。

↓は絵に付いていたしおり。

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これも素敵で、読書の友になるでしょう。


いよいよ事務局長のデスクの引き出しの中もきれいになり、
明日はこの職場を去ることになります。

前にも書きましたが、
やるだけのことはやったし、
やはやこれ以上のことが絞り出されることはありません。
惰性とマンネリになる前に
良い時期に定年退職が回ってきたものと感謝しています。
自分が満足していますから、
誉めてもらわなくてもいいのですが、
それでも「よくやった」と言われると、
やはり嬉しい。

中でも
芝浦の大長老が言ってくれた、
「君は組合の歴史を作りましたね」
「貴方は、組合運営に知性を導入しました」

という言葉は、
思いがけない観点で意表をつかれました。
他に
「貴方のおかげで、どれほど組合のレベルが上がったか分かりません」
と言ってくれた方もいました。

事務局長には「3つの武勇伝」があり、
一つは全肉連からの脱退
あの時は知識を動員して知恵比べに勝って、
組合の資産約3億を守りました。
全国のなだたる会長さんたちと
真っ向から対峙して、節を曲げることはなかった。

もう一つは、
食肉偽装事件裁判の報道
業界紙が全く書かないことを事務局長だけが追い続けた。
「あそこのブログを読めば裁判の内容は分かる」
とばかりに、裁判の翌日はものすごくアクセス数が増えました。
農水省の方も読みに来ていました。
ついには証言台に立ち、
「食肉の王」を前に
「厳正に処罰してほしい」と発言。
後に検察関係の方から
「勇気がありますね」
と言われたのは、ほめてくれたのか揶揄なのか。

最後の一つは、
組合の時計が逆戻りされそうになった時、
その人物を排除するために、
組合の三役と結束して闘ったこと。
あの時の、
微動だにしない三役の姿は見事の一言です。

こうした武勇伝は、ちょっとした自慢。
日露戦争の経験を
炉端で語るじっちゃんのように、
いつか子孫に語って聞かせましょう。
いやがられるだろうね。


毀誉褒貶は世のならいですから、
事務局長のことを快く思っていない方も沢山いるはず。
そうでなければ、おかしい。
そういう思いを様々まといながら、
明日には組合、それどころか食肉業界を去ります
この半年高かった血圧も下がり始めました。
自分が思った以上にストレスがあったのでしょうか。



終点見えず、と『ファミリーツリー』  

今日は次長に席を譲ってお休み。
市役所で手続きしなければならないことや
6月から行くフィットネスクラブの見学や
図書館での資料探しなどをして、
夕方から事務所へ。

結局10時すぎまで仕事をしてしまいました。
なかなか終わりませんねえ。
文章と同じで、磨けばきりがない。
どこかで折り合いをつけなければならないわけで、
まあ、あと2日で自動的に決着が付きます。


〔映画紹介〕

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「ファミリーツリー」というのは、
日本で付けた甘い題名で、
原題は「Descendants」。
つまり「子孫たち」。文学的に言えば「末裔たち」。
                
ハワイに暮らす弁護士のマットは、
社会的地位も財産もあり、家庭にも恵まれ、
人のうらやむ生活をしている。
しかし、妻がボートの事故で昏睡状態に。
次女は精神が不安定になり、
長女は反抗する。
仕事ばかりで家庭を省みなかったツケがまわって来た。
やがて見えてきたのは、
妻が不倫をしており、
離婚まで考えていたという事実。
マットの心は千々に乱れ、
浮気相手を探そうとするが・・・。

これにカメハメハ大王の血を引く先祖が残した
広大な土地の売却問題がからむ。

というわけで、深刻になりがちな話を
ハワイの明るい風土の中で、
ユーモアに包んで展開する。
まさに上質な、大人の創作物
監督はアレクサンダー・ペイン

マットを演ずるのが、ジョージ・クルーニーで、
この人、監督の時は「家族の絆が大切、なんて映画は作りたくない」
という社会派だが、
家族の絆の話は役者として演ずる。
しかも、うまく演ずる。                             
長女を演ずるのはシェイリーン・ウッドリーで、
今後の活躍が期待できる。

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役者はみんなうまい。
特に泣く演技がうまい。
じめじめしていないのに、悲しみが伝わる。

原作は読んでないが、
映画的にうまく処理したことが伺えて、
見事にアカデミー脚色賞を受賞
ストーリーの展開、
人間の配置、
そのからみあいが絶妙。

小さなことに喜んだり悲しんだり、
喧嘩したり愛したりしながら、
それでも人生は続き、
血は受け継がれ、
一つの大きな木を作る。
日本題もなかなかよかったね。

この映画の不運は、
「アーティスト」と同じ年に公開されたこと。
そうでなければ、
作品賞、主演男優賞は堅かった。

5段階評価の「5」。



挨拶回りと最後の送別会  

今日は午後から、
次長と共に赤坂へ出かけ、
全国団体へ挨拶回りしました。

その後は、石原サンのお城に行って、

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決算報告書と役員変更届けを提出。
ちょっと肩の荷を下ろした感じ。
↓は、都庁21階からの眺めです。

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そして、夕刻、銀座に出て、
一連の送別会の最終回

ここ「コルザ」は、このブログに何回も登場しました。

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娘の就職祝いも、ここでした。

こんな巨大なアワビを、

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豪快に料理。

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すごい厚切り。

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もう二度と口にすることはないでしょう。

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と思いつつ、賞味。実に、美味。

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和牛の肉も超厚切りで、

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こんなサイコロステーキに。

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車海老や

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イカも。

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ご飯はガーリックライス。

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これも美味。

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デザートに出て来たのは、豆腐ではありません。

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アイスクリームの鉄板焼き、炎付き。

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何回も送別会を開いていただき、
幸福でした。
みなさん、ありがとうございました。


昨日、「2000号到達」と書いたら、
2000年もののワインが来ました。

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今は日本では手に入らないものだそうです。

こちらは、「貴腐ワインが好き」と書いたらいただいた
国産の貴腐ワイン。

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別に、さいそくしたわけではないのですが、
ありがたいことです。



2000号記念  

このブログ、
本日、
2000号に達しました。

2005年11月22日から始めて、
「1000号」が2009年3月9日で、
それから3年2カ月、1175日
つまり175日休んだことになりますが、
その前の1000号までは1204日。
204日休んだので、
今度の方が休みが少ない。

「よく書くことがあるものだ」
とか言われながらも、
続けてこれたのも、
読者の皆様のおかげ。

前の1000回での写真の掲載は5482枚。
今度の1000回では7727枚ですから、
写真の頻度は増えています。
通算13159枚で、
1日平均6.58枚の写真を掲載。
これも多い。

というわけで、
ぎりぎりに2000回を達成して
ブログ「今日の食肉組合」は、
あと4回で終わります。
(「お知らせ」にあるように、個人のブログに移行)


その2000回の記念日も、出勤。
いわば、「最後の日曜出勤」。
引き継ぎ資料の作成も
そろそろ終わり時かな。
100点とは言えないが、
まあ、仕方ない。


その後は、歩行者天国の新宿に出かけ、

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こんなものや、

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こんなものや、

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以下の、こんなもの

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をいただき、
組合での古い古い交わりの方々が
事務局長を送ってくれました。
気の置けない人たちと過ごす時間は
実に楽しい。
またひとときの「送別の時」でした。





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