中台氏の祝賀会  

今日は、中台岩男氏の叙勲祝賀会がありました。

会場は、海浜幕張のホテルニューオータニ。

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幕張のホテル群の中で最高のホテルですが、
最も幕張メッセに近く、
道路をまたがる橋でつながれています。

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中台氏は、組合の上部団体にあたる
「全国食肉生活衛生同業組合連合会」(全肉生連) の会長なので、
各県の生衛組合の皆さんが大集合。
羽田から直行バスで来た方や
東京駅から京葉線で来た方など、様々。
事務局長の自宅は京葉線新浦安。
最も近い参加者ということになります。
このブログの読者の方は御存知のとおり、
幕張は事務局長のサイクリング範囲。
実は、今日も自転車で来ようかな、
と一瞬思いましたが、
さすがにやめました。

県事務局長の出席は、他に1名でしたが、
中台さんが千葉県組合の理事長に就任した時、
事務局長は全国食肉公取協の専務をしており、
それ以来の交流があるので゛呼ばれたようです。

会場となった広い「鶴の間」には、205名が集結。

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元法務大臣をはじめ、
沢山の方の祝辞が続きます。

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実は、お名前の「台」の字は、事務局長のパソコンでは出ないのです。

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壇上には、勲記が飾られています。
この時の総理大臣は鳩山さんでした。

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↓随分若い奥さんですね、

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ではなく、
お隣にいるのは、
次女の志萬子さん。
奥様は数年前に亡くなられているのです。
この日に並んでお座りになりたかったでしょうに。

ご親族は36名も出席。
お孫さんからの花束贈呈。
一番嬉しい瞬間ですね。

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受賞者ご本人の謝辞。
立派なご挨拶でした。

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関ブロの小松会長の発声によりシャンパンで乾杯。

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そういえば、関ブロ東京大会はわずか9日前のことでした。
遥か昔のことのように思えますが。

メニューは、フランス料理のフルコース。
メインディッシュは、
↓牛フィレ肉のソテー エストラゴン風味ソースと共に

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「エストラゴン」と聞いて「ゴドーを待ちながら」を思い浮かべた方は、
相当の演劇通。
しかし、ここで言うエストラゴンは、
キク科ヨモギ属の多年生植物のことで、
料理の香味づけによく用いられ、
料理の味を劇的に変化させることから「魔法の竜」と呼ばれています。
確かに、このソースは大変美味。
これだけでなく、
スープもスィーツもコーヒーも、
さすがニューオータニの美味しさでした。
(パンだけは例外)

アトラクションは、
琴美会の皆さんの琴の演奏
落ち着いた雰囲気で、いいですね。

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実は、4日ほど前の天気予報は「暴風雨」。
どうなることかと思いましたが、
台風が早く通過したので、
よき祝賀会日和となりました。



映画三昧の一週間と『ミレニアム』  映画関係

先週末、関ブロ東京大会が終わったので、
しばらく観なかった映画を。
24日の日曜日から今日30日まで1週間で9本
今日も台風の最中、渋谷に出掛けました。

7日間続けて毎日映画を観る、
というのは、普通の人はしませんし、
事務局長の人生の中でも
それほど頻繁なわけではなく、
最近では、記憶にありません。
酔狂ですね。

9本にかかった費用は、
2本が招待券、2本が3Dの追加料金ありで、
計7,900円。
塵も積もればで、結構な金額になりました
(シニア料金でなければ、もっと大変)が、
他の人は8千円のお金を何に使うのでしょうか。

9本の映画名と極短評を書くと、

「食べて、祈って、恋をして」
恵まれた女の「自分探しの旅」。いい気なもんだと、全く共感出来ず。

「終着駅 トルストイ最後の旅」
名優たちの演技が光る。10/26のブログに紹介。

「桜田門外ノ変」
150年たって、歴史の審判は残酷だ。10/27のブログに紹介。

「おにいちゃんのハナビ」
ベタな話だが、泣かされた。10/28のブログに紹介。

「大奥」
逆転の世界に見えて来る現代。10/27のブログに紹介。

「LAST MESSAGE 海猿」
努力はしたが、3Dの必要はあったのか。

「怪盗グルーと月泥棒」
子供向けでした。こちらの3Dは、なかなかいい。

「ミレニアム2 火と戯れる女」
「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」

これは、↓に紹介。

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原作である世界的ベストセラーについては、
このブログでもたびたび紹介。

「1」は、↓
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20091006/archive

「2」は、↓
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20091016/archive

「3」は、↓
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20091030/archive

映画の「1」は、
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20091018/archive

映画の「1」は、今年1月に公開。
続編の「2」「3」は、9月に同時公開。
2本立てではないので、2本分の料金が必要。

評価は、どちらも「3」で、
そつなくまとめた感じの、そこそこの出来。
原作以上でもなく、以下でもなく。
読者の想像力で補う小説は、そこに味とコクが生まれるが、
映像でリアルに示されると
よほどの才能がないと、
味とコクは生まれない。
従って、原作に愛着ある人には残念な出来だし、
原作未読の方には、食い足りない印象となる。
まして、これだけの原作だと、
読者の心の中には、
自分の想像力で出来上がったキャラクターが存在するから、
それだけ損となる。
事務局長自身の造形では、
リスベットのノオミ・ラパス
ミカエルのミカエル・ニクヴィスト
印象が違うので、少々困った。

デヴィッド・フィンチャー監督、
ダニエル・クレイグ主演の
ハリウッドのリメイク版に期待。


タグ: 映画

議員会館と2つのミュージカル  

今日は午後から
芹田理事長と共に、
再び参議院議員会館へ。
関ブロ東京大会で記念講演をして下さった
義家弘介議員にお礼の挨拶のためです。
手ぶらも何ですから、
「世界で一番美味しいシュークリーム」と
「世界で一番おいしいロールケーキ」を
持参しました。

義家議員、当日のことを書いた
このブログを読んでくれていたようです。
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の拡大交渉や
少子化、移民受け入れなど、
多岐にわたる話をしました。

その前に、義家議員を紹介してくれた
組合顧問の中川雅治議員の事務所もお訪ねしました。
新しい議員会館で、みなさん気持ち良く仕事をしていらっしゃいました。


ところで、月が変わると忘却の彼方に去ってしまいそうので、
ここで、
[ニューヨーク便り]を。

いつもニューヨークに行くとミュージカルを観まくる事務局長ですが、
今回はオペラがメインだったので、
観たミュージカルは、たったの2本。
先のトニー賞を争った、
高いレベルの作品を2つ観ることが出来ました。

一つは、ユージン・オニール劇場の「FELA!」。

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着いた日、シャワーを浴びてから、徒歩で劇場へ。
日本の劇場と違って、
ブロードウェイの劇場は広いロビーなどなく、
チケットを切って (最近では、バーコード確認が主流)、
中に入ると、すぐ客席。
既に↓のようなアフリカンビートの演奏が始まっています。

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アフロビートの創始者で
ナイジェリアの政治活動家、フェラ・クティの半生を描いたミュージカル。
彼が、ナイジェリアの首都ラゴスに作った
ナイトクラブ「SHRINE(聖堂)」を模しています。
従って、劇場内にバーがあり、
酒を飲みながら観劇できる、という珍しくも粋な計らい。

とにかく、生演奏のアフリカンビートに体が揺れ、
既にミュージカルの世界に引き込まれてしまいます。
これだけで「来て良かった」という感慨がわき起こります。

しかし、いざ芝居が始まると、
フェラのことも知らず、
アフロビートにもなじみの薄い事務局長は、
知っている曲もなく、
ストーリーも進展せず、
やや取り残されてしまいました。
それでも、アフリカンのネイティブな踊りには圧倒。
(トニー賞の振付賞を受賞)

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フェラ・クティを演じるサ・ンガウジャ
はサックスの当てぶりもこなす達者さ。

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後半、軍事政権に反対し、
逮捕、投獄、拷問を受ける展開と、
葬列のシーンは胸を打つものがあり、
最後は、周囲の観客に混じって、
スタンディング・オベーション。

今までのブロードウェイ・ミュージカルの概念を越えた作品で、
「こんなミュージカル、初めて観た」という
初日の興奮が想像できます。

劇場前には、
↓「こんなのブロードウェイにはなかった」と書いてあります。

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オフ・ブロードウェイで絶賛され、
ブロードウェイに移ってきた作品。
最近、こういう作品が多い。
それだけブロードウェイの底辺が広いということでしょう。

昔のような心温まる話に甘い音楽、
というのは、
時代が受け付けなくなってしまったようです。

もう一つは、「FELA!」と争って、
トニー賞のミュージカル作品賞を獲得した
「MEMPHIS」

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シューベルト劇場の前には、
「BEST MUSICALのWINNER」だと、誇らしげに表示されています。

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確かに、一般性があって、
ストーリーも分かりやすく、音楽もなじみがあります。
オープニング・ナンバーの歌と群舞で、一挙に巻き込まれました。

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舞台は、1050年代のテネシー州メンフィス。
御存知のとおり、メンフィスといえば、
エルビス・プレスリーの町。

この年代は、人種差別が問題となり始め、
公民権運動が潮流となる少し前。
黒人音楽と白人音楽がまざり、
ロックンロールが生まれた時代。

主人公のDJのヒューイーは、
実在のDJデューイー・フィリップスがモデル。
メンフィスのラジオ局で
黒人音楽をオンエアしていた人物で、
エルビスの曲を最も早くラジオで流したことでも有名。

このミュージカルの中で、
主人公ヒューイーは、
黒人専用ナイトクラブで聴いたリズム&ブルースに惚れ込み、
強引にオンエアして、大反響を呼ぶ。
そして、黒人女性歌手と恋におちる。
しかし、二人の間に道の違いが生じ、挫折していく。

というストーリーを歌とダンスで綴る。
作詞・作曲は、ボン・ジョヴィのキーボード、デイヴィッド・ブライアン
ヒューイーを演じるチャド・キンボール
なかなか個性的な演技を見せる。

2時間半、たっぷり歌とダンスにつかって、
気づいてみれば、
またもやスタンディング・オベーション。
ホクホクした気持で劇場を後にしました。

いいものを観た、
心が豊かになった、
という思いは、
はるばる太平洋を越えてやって来ただけのことがあります。
これが日本でのミュージカルとの違いです。

今回は、ネットで予約して、
前から4〜6列目の良席。
本当に便利です。

↓42番街にあった大看板。

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「スパイダーマン」は9カ月も遅れて、
ようやく11月に開幕します。



クーポン始めました  

組合のホームページ・消費者用のトップページに、
本日、↓のような、新しいボタンが出現。

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このボタンををクリックすると、
↓のようなクーポンページが出現します。

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先の理事・支部長会で発表し、募集しましたが、
正直なところ、どれだけの応募があるか心配でした。
結果として7店舗が協力してくれて、
第1回として、掲載。
それぞれいろいろな工夫をしてくれています。
これから順次増やしていくつもりです。

実際のクーポンは、↓をクリックして組合のホームページに入り、

http://www.t-meat.or.jp/

「お得なクーポンページ」をクリックし、
プリントして、
ご近所のお店にお持ち下さい。
地図も出ます。


[映画紹介]

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これももうじき終わる映画で恐縮ですが、
「おにいちゃんのハナビ」

潟県小千谷市片貝町の花火大会は大変ユニークで、
町民が奉納して花火を上げる。
たとえば、米寿のお祝いとか、
新居に入ったお祝いとか、
子供が生まれたお祝いとか。
成人を迎えたグループは自分たちの企画した花火をあげ、
その後も33歳や還暦などの節目節目に、
花火を奉納する。
当日は、そういうアナウンスが流れ、
自分たちの記念の花火を町民一緒に見て祝う。

一瞬で消え去る花火に思いを乗せるという、
なかなか素敵な花火大会ですが、
映画に描かれるのは、
一人の兄が白血病の妹のために
アルバイトをして貯めたお金で花火を上げる。

事務局長は元々、病気の話は苦手。
結論が分かっているし、
病気という極限状況によりかかった安易さが目につくからだ。

だから、この映画も、人から招待券をもらわなければ、見なかった。
でも、観たら盛大に泣いた。

青春真っ只中で白血病にかかり、
それでも明るくふるまう妹と、
引きこもりの兄。
その兄を励ましながらも、妹はドナーが見つからず、
再発してしまう。
年を越せないと告げられて、悲しむ両親。
受け止めきれずに、再びひきこもりに戻ってしまう兄。

あまりにベタなストーリー、演出、演技に
いつの映画だ?
と少々驚いたが、
真面目に作っているせいで、
話が進むにつれて、感情移入し、
気づけば涙が頬を伝う。
恥ずかしい。
だから、病気の話はいやなんだ。

ただ、、兄が立ち直るきっかけとなる、
成人の日の、ある小道具は、
「ああ、そういう手があったか」
と思うようなうまい、現代的な使い方で、意表をつかれた。
こんなのを見たら、そりゃ、兄は泣くでしょう。

このあたりから花火大会までの展開で、
相当涙を絞られる。

主役の高良健吾谷村美月
さわやかで、とてもいい。
母親役の宮崎美子とは、本当の親子のような顔だち。

悪人が一人も出て来ず、
善意と愛につつまれた話。
汚い心を持った大人でも、
素直な心に戻れば泣かされる。

でも、あまりに普通すぎて、
評価は、5段階の「3」



冬に向かい、映画を2本  

昨夜から冬に突入
もし今週末が関ブロ東京大会だったら、
ヴァンテアン号のオープンデッキに上った方は
一人もいなかったでしょう。
一夜明けての先週土曜日の好天に、
「どういうことだ」
とつぶやいた事務局長でしたが、
なるほど、こういうことだったんですか。

一段落ついたので、せっせと見逃した映画を観ているのですが、
最近時代劇が多いですね。
アメリカでも西部劇が少なくなったように、
衣裳でお金のかかる時代劇は少なくなっていましたが、
ここへ来て時代劇が、しかも佳作が増えているのは、
時代劇の方が現代をうまく描けるということに
監督たちが気づいたせいでしょうか。

藤沢周平も言っていますが、
作家たちは時代劇の形を借りて現代を描いているわけで、
身分差別やしきたりが人を縛る分、
ドラマを作りやすくなるのが時代劇です。
その中から2本紹介。


「桜田門外ノ変」

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今年は事件から150年目。
歴史的な出来事の評価は、
時代を経てみないと分からないものだし、
今の物差しを当てはめて価値判断するのも間違いだが、
観ていると、
やはり今の時代と重なって見える部分が沢山ある。

幕末というのは、
国のあり方の根幹が揺さぶられた時代で、
心ある若者であれば、
大変な危機感の中で行動を迫られた。
こういう経験は敗戦 (既に半世紀、65年も前のことだ)という
未曽有の価値転換の時代があり、
事務局長らの世代が巻き込まれた学生運動の時代があった。
本当は今も国難の時代なのだが、
間に「高度成長」という儚い夢を見せられたために、
日本人全体がすっかり腑抜けになってしまった。

幕末が違うのは、
一つ間違えば、自分の行動の結果が命にかかわったわけで、
それが安全を確保された学生運動の時代と違っている。

この映画の登場人物たちは、
自分たちの行動の代償を命で支払わさせられる。
その経過を描くのがこの作品の要で、
一人一人の命の終わらせ方
丹念すぎるほど丹念に描かれる。
(原作は吉村昭)

まさにサムライとはそういうもので、
いざという時命を懸ける覚悟が必要だったからこそ、
社会的地位も高かった。
今の時代において
どんな政治行動をとっても命まで奪われることはない。
だから、甘くなる。

襲撃を受けた彦根藩の中間たちは、
みんな逃げてしまい、
井伊大老の籠を守ったのは、
ほんの数人で、獅子奮迅の戦いをした、
というのは歴史的事実だが、
その後、
「主君の命を守れなかった」
ということで、
逃げた者はみな切腹させられた。
事件の結果は、
意外なところにもあらわれ、
一人一人の幸福は奪われた。

桜田門外の変というのは、
「水戸藩(一部薩摩藩)の浪士たちが
時の大老井伊直弼を
江戸城桜田門で暗殺した」

くらいの知識の持ち主がほとんどだろうが、
その背景とその後について
大いに勉強になった。
テロの首謀者が関鉄之介という人物だったことさえ、
初めて知った。

桜田門外の変について、詳しく知りたい方は、↓をクリック。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E7%94%B0%E9%96%80%E5%A4%96%E3%81%AE%E5%A4%89

勉強にはなったが、
映画的感興が希薄なのは、
登場人物一人一人に感情移入できないまま
物語が進行するからだろう。
そういう意味で、
桜田門外での襲撃を冒頭に持って来て
過去の部分を回想で描いたこの作り方には大いに疑問を感じた。
後半、逃亡する浪士たちのていねいな描写は、
前半をちゃんと描いておかないと駄目で、
その中心に襲撃を持ってこないといけないはずだ。

役者たちは短い登場シーンの人を含め、
力の入った演技を見せる。
ただ、主人公・関役の大沢たかおは疑問。
事務局長は常々大沢たかおはいい役者だと買っているし、
モデル出身者の成長ぶりに目を見張っていたが、
今回だけは役どころを掴みかねたようだ。

現代のテロリストたちの逃亡劇のようにも見え、
現代と二重映しになって見えるこの作品、
興味深く観たが、
評価は5段階評価の「3」

余談だが、
もし当時事務局長が幕末の水戸藩にいたら、
きっとこの事件に参加して、
どこかで斬首にあっていただろう。
カミさんも娘も可哀相に。
観てて思うのは、
当時の武士たちの行動を縛ったのは「藩」の存在。
彼らにとっては、藩の生き残りが最高の価値判断の基準で、
窮屈そのものだった。
その後、その伝統は企業戦士の中に引き継がれていく。
サムライは大変だ。
特殊な価値観と武士の意地。
あの時代に生まれなくてよかった、
とつくづく思う次第。


「大奥」

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江戸時代、
男だけが罹る伝染病が流行り、
男の数が女の4分の1に減ってしまった。
その結果、力仕事を含めて、
社会の中核は女が占めるようになり、
将軍も女
大奥は美男の男たちがひしめく社会になる。

という、男女逆転の架空の世界を描く時代劇。
男女逆転というのは、
映画や演劇の一ジャンルで、
モーツァルトが女だったとか、
諸葛孔明が女だったとか、
いろいろある。
だが、女の園・大奥を男の園にしたのは、秀逸なアイデア

さんざん予告編を見せられて、
相当なバカ映画だろうと思って観たら、
これが意外にちゃんと作っていて驚いた。
逆転の世界から現代が透けて見えるから面白い。
こんな奇妙なことを誰が考えたのだろうと思ったら、
原作はコミック(よしながふみ原作)だった。

映画をしっかり支えるのは、
将軍吉宗を演ずる柴咲コウで、
紀州からやって来て登城した初日から、
質素倹約の指示を守らない側用人をさっさと解雇する。
大奥にも来ることはなく、
町娘に身をやつして庶民の生活を見て周り、
「事業仕分け」もやってのける。
日本の政治をやらせたいくらい。
初の女性首相は柴咲コウだ。

慣習に押されて大奥に来た日も、
着飾って平服する大奥の武士たちに侮蔑の言葉を投げ捨てる。
まさにはまり役で、
こういう演技 (映画もふくらませる)には、助演女優賞をやるべきだ。

主役は二宮和也で、頑張ってはいるが、
美男とはいえないので、
大奥のメンバーとしては違和感がある。
周りが大きいので、ちんちくりんに見えて、これも損。
堀北真希との恋愛模様も学芸会的で、
阿部サダヲのような内面性のある演技と比べて
作品の質を落している。

ある決断をした二宮に、
上の非道を阿部がなじる場面があるが、
「それ以上言わないでくれ。心が曇る」
というシーンはなかなかいい。

夜伽の場面も、泣かせる。

ジャニーズ系を配して、
商業主義になっているから、
映画としては軽く見られるだろうが、
相当なブラックユーモアのスパイスが効いていて、
事務局長は面白く観た

珍しい世界を見せてくれたから、
評価は「4」






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