政権交代  

本日午後、
安井潤一郎前衆議院議員が、ご挨拶に見えました。
元気でしたので、ご心配なく。
先のことはまだ決まっていないそうです。

組合はとうとう「自前の議員」を失ってしまい、
残念至極ですが、仕方ありません。
時代が求めれば、また復活することはあると思います。

それにしても、
安井さんは国会議員になっても
その態度はついに変わりませんでした。
これは希有なことです。
その変わらなかった4年間に拍手したいと思います。

ところで、
選挙の結果は、ご存知のとおり。

小選挙区制というのは、元々こういうものだから、
このようなことが起こるのは当たり前なのだが、
こんなに劇的な形で起こると、
さすがに驚く。
世界も驚いているだろう。

「政権交代可能な二大政党制」
を目指して導入された小選挙区制。
10年たっても機能せずに、
どうやら日本には向かない制度だったのではないか、
と事務局長は思いかけていたが、
ようやく13年たって実現した。
これで政治に緊張感が生まれるとすれば、
歓迎すべきだろう。

事務局長も数年前から
自民党的な政治のやり方では何も変わらない、
一度自民党から政権を引き剥がしてみないと、どうにもならない、
と思うようになった。
あの小泉さんでも変えられなかった巨大な象に引っ張られて、
日本はどこに行くのか、
と危惧していた。
それが、小泉後の三代の総裁の
ていたらくでこうなった。

特に、麻生さんのあまりの運のなさ
選挙に勝つために総裁に選ばれたはずなのに、
なった途端に世界的経済危機に巻き込まれて
身動きがとれなくなった。
その後も解散の機会を次々と失い、
最後は「麻生降ろし」に意地を張る形で、
都議会選の敗北という絶好の変化のタイミングを押し潰して解散。
前にこのことを「集団自殺」と書いたが、
まるで歴史の渦に飲み込まれるような形で
この結果になだれこんでいった。

一方、民主党の方は、最大のネックであった
小沢さんが、ああいう形で引っ込んで、
鳩山さんが選挙の顔になった。
麻生 対 鳩山
この段階で今日の結果は決まっていたといえる。
まあ、一度、麻生 対 小沢という絵柄を思い浮かべて下さい。
民主党はこの1年間に、
見事に変身してみせたのだ。

今回当選した民主党の新人たちが
83会の自民党若手とは顔つきが違い、
どこか決然とした、
志の高さ
が見受けられたので、
不思議に思ったが、
この人たちの大部分は
昨年9月にはスタンバイしていたわけで、
麻生さんがぐずぐずしている間に鍛えられたらしい。
自民党は、民主党若手が成長する期間さえ与えてしまったのだ。

4年前に83人の新人議員が出た時も期待したが、
結局は巨象の習慣に埋没し、
目に見える結果が出たようには思えない。
しかし、今度は
あの時よりも多い、
142人もの新人議員だ。
全く新しい視点で
国会の古い慣行をぶっつぶしてもらいたいものだ。
「とりあえず、ヤジはやめましょう
から始めたらどうか。

今回の結果の良い点の一つに、
自民党の古い政治家たちに
時代は強制的にご退場願ったことがあげられる。
世界は世代交代を求めているのだ。

「自民党は嫌いだが、民主党も心配だ」
というのがほとんどの人の共通した危惧だったが、
民主党の幹部たちが
菅直人以外は笑顔ではなかったのが印象的だった。
これほどの大勝を国民から与えられれば、
さすがに緊張するだろう。
今までは批判していれば野党の役目は果たせたが、
これからはそうはいかない。
まさに責任を問われる。

マニフェストには、↓のように困難な課題が満載されている。

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どういう優先順序でやるか知らないが、
この6割以上できれば大したものだ。
財源のことが心配されているが、
本気で無駄使いの根絶をすればいい。

頼むから自民党には、
足を引っ張らないでもらいたい。
細川政権の時のような
やぶれかぶれの品性のない姿はさらさないでもらいたい。
あの時は、政権に戻るために
社会党とさえ連立を組むということまでやってのけた。
あれで日本の歴史は後退してしまった。

今回の出来事は、
日本の政治も変わる、
変わることができるということを示してくれた。
しかも、かつてのような合従連衡による政権交代ではなく、
選挙結果による直接政権交代だ。
国民に与えた効果は大きい。
民主党が公約を果たさなければ、
最長4年以内にまた交代させればいい。
そう思えば、政治家も緊張するだろう。

しかし、その時、いかにも参議院が邪魔になる。
あちらはには解散がない。
安倍政権以降苦しんだ「ねじれ現象」は残っている。
このような政権選択の枷となる制度
やはり一度ぶち壊した方がいいだろう。

小沢さんのことが心配されているが、
あの人もそれほど馬鹿ではないので、
鳩山さんの邪魔をするようなことはしないと期待したい。

2009年8月30日という日が
日本の変換点になるように
見守っていきたいものだ。

8月も終わり。
今年も3分の2が経過した。





国産牛肉まつりスタート  

今日はお台場までサイクリング。
途中の景色は、
このブログで何度も載せているので、省略。

ただ、↓レインボーブリッジは今日も美しく、

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今はガンダムの巨大展示が人を集めています。

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先週の水元公園に続き、
何でまたサイクリングかというと、
本日、↓パレットタウンで、

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「国産牛肉まつり」キックオフイベントが行われるためです。

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ここは青海駅そばの複合商業施設で、
レジャーランドやトヨタのテーマパークや大観覧車があります。
中でも↓ヴィーナスフォートは、

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ラスベガスのフォーラム・ショップを設計したデザイナーによるもので、
日本離れした空間が広がります。

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本日のイベントは、入り口近くにあるパレットプラザで開催。
組合もここで4年前、
「牛肉大好きフェア」という和牛の試食イベントをやりました。

「国産牛肉まつり」は、
国産牛肉の消費低迷を打破し、
牛肉購買への理解醸成を目的に、
全国規模で行われるもの。
昨年に続き、2度目の実施で、
今年は、
「国産牛肉は日本中の頑張る人を応援します ! 」
というメッセージを発信するといいます。

試食のブースは5つ並び、

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11時半、試食会がスタート。

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今回は5つの県の牛肉がそれぞれのメニューで試食に供されており、
↓北海道産牛肉は、ホワイトシチュー。

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↓山形牛は、サーロインステーキ。

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↓宮崎牛は、サイコロステーキ。

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↓くまもとの和彩牛は、冷しゃぶ。

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↓鹿児島黒牛は甘酢あんかけ。

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↓それぞれの生産者団体から応援が駆けつけており、

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銘柄牛の売り込みを競い合い。

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お昼時とあって、

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試食の列は延びていきます。

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正午、メインのイベントが開始。

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↓主催者である財団法人日本食肉消費総合センターの
田家邦明理事長の挨拶。

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↓後援・農林水産省生産局の佐藤一雄畜産部長の挨拶。

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この行事に対する農林水産省の力の入れ方が分かります。

いよいよ、応援ゲストの
アニマル浜口、浜口京子さん父娘の登場。
(以下、主催者の許可を得て撮影)

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トークショーで、
牛肉がいかに素晴らしいタンパク源で、
どんなに力強い体を作るかを力説。

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その後は、
頑張る子供たちへの国産牛肉贈呈式を実施。

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贈ってくれるのは、
各生産団体PR大使の皆さん。

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暑い中、持って帰るのは大変なので、
目録だけ贈呈。
お肉は後日、届きます。

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↑は、レスリング「ゴールドキッズ」の未来の金メダリスト。
↓は、野球「東港オーシャン」の未来のイチロー。

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↓サッカー「東京ヴェルディジュニア」の皆さん。

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体育会系だけではなく、文化系の頑張る子供たちにも贈呈。

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↑「トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ」の「のだめカンタービレ」。
↓「東京書芸協会」の子供たち。

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最後にまとめて記念撮影。

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「気合だ ! 」の代わりに、
「国産だ ! 国産だ ! 牛肉だ ! 」と連呼。

フォトセッション。

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お父さん、大サービスです。

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ところで、今日のイベントは、
「国産牛肉まつり」全体のスタート行事で、
組合員各店での店頭キャンペーンは、
9月19日から
↓が、そのチラシ。裏面に国産牛肉の当たるクイズ応募ハガキ。

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↓は、店頭で配付する牛肉料理レシピリーフレット。
このキャンペーンのためのオリジナルで、3種類を順次配付。

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参加店舗全国24000店のうち、
東京の組合からは900店が参加
上記チラシ、リーフレットは、
のぼりやポスターと共に、
9月9日前後に拠点に配送されます


総務部会と雑誌3冊  

本日は総務部会
理事・支部長会の運営、
表彰申請の状況、
定款変更、
臨時総代会

等について審議。

メインは定款変更で、
今朝、資料を修正して、それを配付。
事前郵送した資料より分かり易くなったはずですが、
やはり難しいことは難しい。

定款が必要以上に詳細・複雑になったことは確かで、
これについては、
東京都の担当者にも
「この部分(たとえば議事録の内容)は、
『法に従う』では駄目なのか
と疑問をぶつけているのですが、
「全ての組合員が法律にあたるわけではないので、
定款に書いて、
全組合員が読めるようにしないといけない
という回答でした。
いやはや。
東京都の担当者も、
「法を作った人が現実の組合運営を知っているわけではないので、
チグハグはある」
などと言ってはいるのですが。

まあ、今回は
特別積立金の活用方法についての定款変更を
果実として受ければいいようです。

事務局長はあまり雑誌は買わない方なのですが、
この1週間に、珍しく、たて続けに3冊ほど購入したので、紹介。

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丸ごと一冊、映画を特集。
Newsweekで辛口レビューを書くデービッド・アンセンがまとめた300本。
この人、事務局長と同世代で、
12歳の時から映画観賞リストを作ったという。
事務局長も12歳の時に映画観賞リストを始めているので、
よく似ている。

↓は、事務局長最初の1960年映画観賞リスト。

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当時のロードショーは学生100円だったのが分かる。
年間ベスト・テンなんか作って遊んでいる。

事務局長、職業の選択を間違えたかな。

次は、↓「モーストリー・クラシック」

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この本、20日発売で、どこの本屋に行っても品切れ。
そんなに売れる本かと思ったら、
本屋さんに、1,2冊しか入らないとのこと。
7軒目で、ようやく発見。
「イタリア・オペラの快楽」
という題名がよかったのか。
9月にはミラノ・スカラ座が来ますからね。

最後は、↓初めて買った芸術新潮

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世界中の博物館・美術館に分散したエジプト美術を特集
事務局長の[ニューヨーク便り]でレポートした
メトロポリタン美術館のデンドゥール神殿も出て来ます。

↓は、ツタンカーメンの墓から出た胸飾り。

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↓は、アマルナから出土したネフェルティティ王妃の胸像。

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ドイツの考古学者が、
取り決めにより発掘物の半分をエジプト政府に渡し、
ドイツに持ち帰るもののリストに
「石灰岩の王妃の首」とだけしるして、
密かにベルリンに運んだもの。
今でもエジプト政府は返還を求めている。
エジプト史上最高の美人の像、と呼ばれている。

アマルナ(テル・アル=アマルナ)は、
アメンヘテプ4世(アクエンアテン)がテーベの神官団の横暴を嫌って、
都を移した場所。
世界初の一神教による宗教改革を行い、
独特な文化が花開いた時代。
ユダヤ人の起源はここだ、という説さえあります。
(現段階では珍説)
事務局長は一度アマルナは訪ねてみたいと思っています。

などという写真が満載。
これだけ楽しめて、1400円(税込み)は安い。


万里の長城と部会準備と選挙  

8月24日のブログで書いたとおり、
今事務局長は背後の「万里の長城」に圧迫され、
書棚とダンボールの間を横歩きしながら仕事をしています。

この「謝礼品」をどうやって調査員に送るかを
担当者は涙目になって模索中。
いろいろな袋に入れてみたり、
各種サイズの箱に入れてみたりで実験。

こういう現場の苦労を上部団体は知っているのだろうか。
「かさばらないものでお願いしたい」という
何年も前からの現場の声を無視された結果、
真面目な担当者不要な労力を使うことになる。
改善されないのなら、
来年からは、この事業を拒絶するしかないだろう。
ダンボールの箱のサイズが分かった段階で、
今年も返上すべきだったかもしれない。

補助金事業とはいうが、
こちらからお願いしたわけではなく、
上の事業に協力しているのであって、
その協力実費をもらっているにすぎない。
しかも割の合わない仕事だ。
持ち出しも多い。
民間の感覚では、業務契約そのものが成り立たない。
なのに、お役人は威張って無理難題を言う。
(7月13日のブログ参照)
こうして、上から目線で「やれ」と言って来ることに
唯々諾々と従っているからいけないので、
いつか反乱を起こす必要があるだろう。

事務局長はこの日、総務部会の資料作り。
定款変更の新旧対照表については、
こういう形を取れば、分かり易いかもしれないと
手がかりを掴んだ。
総務部会では間に合わないが、
常務会、理事・支部長会、臨時総代会ではやってみようと思う。

その臨時総代会
日曜にしてホテルを使おうと思って見積もりさせたら、
45万円もかかる。
急遽、平日にして、
いつもの金融機関の会場を使わせてもらうことにした。
無料。
ありがたいことだ。

帰宅の途上、
有楽町駅が燃えている

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誰が来ているのかと思ったら、

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大川隆法サンだった。

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初めて拝見したが、
語り口は、平易と幼稚のすれすれのところ。
ただ、自分の発言を批判されることなく
常に受け入れられている人独特の安直さは感じられた。
周囲は信者で固め、
発言の要所要所に拍手と歓呼が応える。
こういう環境の中に長くいると、
知らず知らずの錯覚が起こるのです。

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↓そのマニュフェスト。

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A4判32ページの立派な冊子で、
ちょっと他とは違う視点でものを言っている。
宗教政党らしい背骨が感じられるのは、
他のバラマキマニュフェストとは異なる。

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実は事務局長、幸福の科学の行く末に、少々危惧を抱いている。
公明党の希有な成功例以外、
(事務局長は、公明党が「公明政治連盟」といった時から知っている)
宗教が政治に進出して、よいことがない。
無垢な信者たちが
現実の壁を思い知らされた時、
後は内部で固まってドグマで防衛していくしかないからだ。

1つでも2つでも議席を取れば、
逆に世間と折り合いがなされて、「大人化」していくのだが、
ゼロとなると、きついだろう。
オウム真理教も選挙の惨敗から先鋭化していった。

一方、↓のような2つの小冊子が上部団体から送られて来た。

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前にブログで紹介したのとは、別なもの。
こういうものを団体を通じて、
しかも速達で送って来るところに
自民党の焦りが感じられる。

各紙の選挙結果予測では、
とんでもないことになりそうだ。
閣僚経験者や総理経験者が、
昨日今日出馬したばかりの新人候補に苦戦している。
100議席を切ったりしたら、
自民党の崩壊が始まるだろう。

それほど、この数年間で自民党があきれられ、
嫌われたということだが、
問題は、当の本人がそれを自覚していないことだ。
今度の選挙に参加して、
自民党をやっつけることが、
新しい国作りになるのだという
トレンドというか流行というか、
その風潮は止められない。

民主党は勢いに乗って、
もう組閣作業を始めたらしい。
こんなことなら、
社民党や国民新党と連立を組むなんて言わなければよかった、
と思っているだろうが、もう遅い。
しかし、あんまりいい気になっていると、
明日は我が身」であることを忘れない方がいい。

よく耳を傾けてみると、
「みんなの党」(なんとかしてくれ、この政党名)や
「新党日本」の主張にも良いものがあるのだが・・。




表彰一覧と『風と共に来たる』  

昨日で表彰の推薦は締め切りましたが、
やはり遅れて来るものがある一方、
表彰規程のルールでは当然受けるべき人に対する申請がなく、
50周年記念誌の支部長の変遷一覧をチェックしつつ、
関係方面に連絡。
その結果を一覧表にまとめていく作業・・・。
結構、気をつかいますね。

中には、
申請用紙に署名・捺印だけしてきて、
「後はそちらで記入してくれ」などと言う人もいる始末。
そういう人がいるから事務局が給料をもらえるわけで、
嘆いていても始まりません。

さて、今日は小劇場でお芝居を観ました。
場所は恵比寿のエコー劇場
作品は『風と共に来たる』

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エコー劇場はテアトル・エコー自前の劇場で、
140席ほどの空間。
テアトル・エコーというのは、
代表者が熊倉一雄、といえば、思い当たる人もいるかもしれません。
主に喜劇を上演するユニークな劇団です。
前身は「やまびこ会」(1950)といい、
それを英語にして「テアトル・エコー」(1954)に。

チラシにある地図を見て、
はて、こんな場所だったろうか、
と思いつつ行ってみると、
前は1階にあった劇場が2階にあって、
似てもにつかぬ建物。

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劇場の人に聞いてみると、
1991年に自社ビル (劇団は株式会社) を作って引っ越したのだといいます。

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ということは、
事務局長、テアトル・エコーの芝居を
少なくとも18年観ていないことになります。

1939年、ハリウッド。
『風と共に去りぬ』のプロデューサー、
デイヴィッド・O・セルズニックが、
撮影3週間で監督を降ろし、
ヴィクター・フレミングを新たに監督に起用、
早書きライターのベン・ヘクトを缶詰にして
シナリオの作り直しを敢行、
ところが、肝心のヘクトは、
原作の小説を読んでいなかった。
そこでセルズニックとフレミングは、
ヘクトにストーリーの説明から始めて・・・
という、名作誕生秘話。
面白そうでしょう。
どうやら実話らしい。

装置はセルズニックのオフィス一つ。
登場人物は以上の3人に女性秘書の4人だけ。(他に声だけの出演あり)
こうしたウェルメイドプレイは事務局長の好み

映画『風と共に去りぬ』は、
セルズニックの執念が生み出した傑作で、
こうした名画が生まれる背景には、
一人の人物の狂気があることは確か。

そのシナリオを作る5日間を描くこの戯曲は、
2004年シカゴで初演。
原題は「月光と木蓮」といい、
芝居の始めの方に、セリフに出て来る。
『風と共に来たる』という題名は、
日本で付けた題名で、うまい。
この題名がなければ、
事務局長も観る気が起こらなかった。

芝居の出来上がりは、
期待しただけに、イマイチ。
こういう知的企み満載の芝居
軽く、お洒落にやるのは難しい。

前半より後半が面白い。
原作を変えたがる脚本家と監督に対して、
「原作どおり」にやりたがるセニズニックとの相剋は、
いかにもありそうだ。

スカーレットが愚かな黒人奴隷をひっぱたくシーンに
反発する脚本家との衝突もなかなか興味深い。
(ベン・ヘクトはクレジットされることを拒否。
この映画の脚本にはものすごく多数のライターが関わったが、
映画にはシドニー・ハワード一人がクレジットされている。)

ユダヤ人問題が出ると、
日本人の我々にはやや荷が重い。

ラストシーンのセリフ、
Tomorrow is another day.
に、
「これが最後のセリフか。
明日は明日、また別の一日、だなんて、
当たり前じゃないか」
と脚本家が怒る姿に笑えた。

このセリフは字幕製作者によっていろいろ違って、
「明日は明日の風が吹くのだから」
というのは、やや投げやりで好きではなかった。
今手元にあるDVDは、
「明日に望みを託して」となっていて、
翻訳者の意思が入り過ぎ。
どこかで見た
「明日はまた別の日なのだから」くらいが妥当か。

作品全体にもう一捻りが感じられないのは、
フレミング監督の役割が今一つ効果的でないからだ。
彼が馬鹿の一つ覚えの物差しばかり振り回しているような人物で、
(たとえば、カメラアングル)
それがこの映画に奇跡的に上手く作用した、
などという設定を加えたら面白かったのに。

役者陣はなかなかいいが、
やはり、セルズニックの安原義人に奥行きと余裕あり。
ヘクトの多田野曜平はよれよれになってからの後半がよく、
特にユダヤ人問題を出すあたりからぐんぐんよくなる。
フレミングの後藤敦は、
戯曲に書き込まれていない分、損をしているが、
この造形一つで芝居そのものの色合いが変わるほど重要な役。
老練な職人監督らしい重みがほしかった。
秘書役の太田淑子は、
「はい、社長」の言い方のバリエーションを工夫して面白い。
戯曲上の問題だが、
この役がスカーレットと二重写しになったりしたら、
もっと面白かっただろう。

ラストにちょっとした演出上の仕掛けがしてある。
これから観る方はお楽しみに。
9月2日まで。
残席わずか。

品川駅からたった4つ目の駅近くに
こんな素敵な演劇空間があることを忘れていた。
これからもっと行ってみよう。






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