「#47/31「グローバル化とイスラム教の関係とは」」
掲示板での発言
グローバル化についてのバーネット氏の興味深い論考がリンク集の国際戦略コラム#2185.バーネットの「新地政学:世界グローバル化戦略」(上)で紹介されている。
5750 Reply 「2185.バーネットの「新地政学:世界グローバル化戦略」(上)」を読んで みみっく URL 2005/11/26 14:21
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国際戦略の分析方法は3つの立場(現実主義、自由主義、社会構成主義)だけで説明できるという解説はわかりやすく勉強になった。特に「ソ連の崩壊」のインパクトの解説は、現代アメリカにおける議論がどのような状況で行われているのかを解明してくれていると感じた。
ただ疑問に思うのは、リベラリズム(自由主義)とコンストラクティビズム(社会構成主義)の違いである。コバケンさんの論考においても、この2つの立場の違いを論じていないし、またリアリズムとの違いほどこの2つの立場がお互いに違うようには見えない。
私が思うに、この2つがスタート地点(人間への信頼の有無)が違えど、同じ手法(人間の関与を重視)と同じ結論(人の努力で理想を実現できる)を持つことがその理由と考える。あたかも性善説と性悪説が、「スタート地点(人間への信頼の有無)が違えど、同じ手法(人間の関与を重視)と同じ結論(人の努力で理想を実現できる)を持つ」のと同じように。(性善説とリベラリズム、性悪説とコンストラクティビズム[マルクス思想]は同じ立場を共有するということになるだろう。)
>ここでバーネットがひらめいたのが、「コア」(Core)と「ギャップ(Gap)」という世界の単純な色分けである。
>つまりグローバル化が進んだ地域が「コア」で、進んでない地域が「ギャップ」というわけだ。
この文章を読んで私はびっくり仰天したのだが、その理由は、これがイスラム教の「聖戦思想」とほぼ同一の内容になっているからである。イスラム教の知識を持つ人は少ないと思われるので解説すると、「イスラムの聖戦」とは根本的にはイスラム教の布教を目的として行われるものであり、「イスラム化の進んだ地域(コア?)」から「イスラム化の進んでいない地域(ギャップ?)」を征服することを目的とした政治軍事活動のことだからだ。
この両者がほぼ同一の内容であることは説明を読めば明らかだろう。またイスラム教が成立して以来、幾たびもこの「聖戦」を行ってその版図(布教範囲)を広げてきたことはちょっと歴史を調べれば確認できると思うので解説しない。またバーネットが「関与政策」を薦めているということもイスラム教そのものとしか思えない。なぜならイスラム教は「宗教に強制なし」、「敵に害意が無い場合は自らも手を引くこと」を薦めているからだ。
イスラム圏にはそもそもの始めから「宗教の自由」があることは強調しておいた方がいいと思われる。このグローバル化とは何だろうか。新たなレコンキスタ(国土回復運動)なのか、それともアメリカの(ひいては全世界の)イスラム化を意味するのだろうか?今後の展開を待ちたい。以上