とつぜん技術の話になって恐縮ですが、昔の無線にお詳しい方、教えてください。
明治期の火花送信のすこしあとで、瞬滅式というのが流行りました。
これは明治の終わりに提案されたり研究されたりして、大正時代に盛んになり、しばらくして消滅した回路方式です。
金属ギャップに火花を出して電波を発生させるのは最初期のヘルツの実験からマルコーニの装置から木村駿吉の装置まで同じなのですが、明治末にドイツの学者が、金属ギャップをとても小さくすると、ギャップの抵抗が増えて火花がすぐに消滅する。そうすると良質の電波が効率よく出る――という発見をしたのが発端のようです。
金属ギャップの形状としては、その後の研究で、平板を重ねたり、一方の平板電極を廻転させたりして、瞬滅を達成したようです。後者は日本の発明らしい。
瞬滅させれば良質の電波が出ることは、要するに衝撃波に近い振動をつくってそれを二次側の共振回路で共振させる――という原理でまあまあ理解できるのですが、ギャップを狭くするとなぜ抵抗が増えて火花が瞬滅するのかが判らないのです。
なお実用機では、電極の間隔は0.4ミリとか0.2ミリとかいったものだったようです。何センチもあるマルコーニの無線機とはまったく違うギャップです。
単純に考えると、ギャップが広い方が抵抗が大きくて瞬滅しそうに見えるのですが、放電というのは一筋縄ではいかず、本を読んでもどうも理解しにくいのです。
というわけで、電極ギャップを狭めるとなぜ火花が瞬滅するのか、わかりやすい説明を、どなたかしていただけないでしょうか。
(これを書いたあと、別の掲示板で無線に強い方が、単位ギャップ当たりの放電電圧が、ギャップが小さいほど大きくなることを教えて下さいました。ただし1ミリ以下のデータは無いので、そういうデータがもし有りましたら、どうかよろしく)