長沢浄水場以外にも山田守は沢山の水道施設の設計を行いました。ここでは最近探し当てた都内各所に散在する山田建築をご紹介します。

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和田堀給水所ポンプ室
代田橋駅近くの和田堀給水所内の一角にあるポンプ室です。井の頭通り、京王線から眺められます。ここは毎年ツツジの季節に所内が公開されます。

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代々木増圧ポンプ所
渋谷と原宿の間、国立代々木競技場、SHIBUYA-AXの傍らにひっそり建っています。山手線・埼京線車窓からも眺められます。

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亀戸増圧ポンプ所
全面緑色のタイル貼りが印象的です。建築にここまで緑色を使うのは当時珍しかったのではないでしょうか?

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尾久ポンプ所
首都大学荒川キャンパスの隣にありました。ここだけは庇がむくり上がった、盆を載せたような屋根になっています。
東海大湘南校舎J館と同じタイプです。
規模の大小があるものの、多くが唐破風デザインの屋根で、軒下に接するように水平連続窓があるのが特徴的でした。ちなみに長沢浄水場にあるマイクロストレーナー室の屋根も唐破風デザインです。(「唐破風」と表現しましたが「山田が伝統的な唐破風をモチーフにした」と言い切れるものではありません。或いは「水」から想起される波型の一部なのかもしれませんし、その辺は謎です。→厄介な軒先や雨樋のデザイン処理から考えても上手な方法です。)

▲長沢浄水場・マイクロストレーナー室
和田堀給水所以外は山田守建築作品集(1969年刊)にある120作品の中に無く、東海大学より文部省に提出された当時の教員業績調書(国立公文書館蔵)にあった山田教授の作品リストが出所です。残念ながらリストには「物件名」と「構法・床面積」が記載されただけなので、場所が特定できず、地名を手掛かりに都内を探し回った挙句にこれらを見つけました。建設年代の記載もないのですが、リストに日本武道館の記載があるのでいずれも1964年以前の建物だと思われます。
この調書を眺めると日本中に「知られざる山田建築」がまだまだありそうです。