年齢では山田守の一つ下にあたる建築家今井兼次の回顧展が開催されています。なかでも今井に宛てられた数々の書簡の展示において、山田からのものも2通ありました。
ひとつは1929年8月2日に神戸オリエンタルホテルより差し出されたもの、もう一つは1929年12月27日に伯林(ベルリン)より差し出されたものです。何れも山田の一度目の洋行において書かれたものです。神戸からの書簡は東京を発った翌日に宿泊したホテルの便箋に書かれています。伯林からの書簡は朱のインクで書かれており、その封筒にはMAMORU YAMADAと伯林の滞在先住所らしきものが活字印刷されています。内容については達筆すぎて私には読めませんでした(苦笑)。
展示はオリジナルの図面がたくさんあり、また今井による洋行においての彼が撮影した当時の先進的な建築家であるタウトやコルビュジエらのポートレートなど興味深いものがありました。参考展示として映像が流されていた東京初の地下鉄(上野−浅草)工事の風景なども面白いです(各駅の出入口のデザインは今井のものです)。
この展覧会は多摩センターにある多摩美術大学美術館にて10月21日(日)まで開催されています。
★多摩美術大学美術館
★建築家 今井兼次の世界U −初期作品から航空記念碑まで−展