京都タワーの塗装が綺麗になりましたね。
私は改装後の実物をまだ見ていませんが、
キョウトタワケンさんのHPでその様子がよく伝わります。
その純白の美しさに評判は上々のようですが、建設当時に現場に居られた所員の方曰く、
「あの色は違う、本当はミルキーホワイトだ」
とのこと。
元々のタワーの色は今の「純白」ではなく、少しアイボリーがかった白だったそうです。それには意味があって、その色はタワーの完成とほぼ同時に開業した
国鉄0系新幹線車体の白なのだそうです。それがミルキーホワイトとのこと。
京都タワーが何故「赤・白」なのかは当時の鉄塔の塗装に関する法律(現在は廃止)が影響しています。航空機などがぶつからない様、目立つ赤・白の縞模様にしなければならなかったのです。東京タワーなども赤・白ですね。
山田は困ったそうです。せっかくこだわってデザインしたタワーが赤白の縞模様になっては台無し。そこでタワー最上のアンテナを白・
赤、塔体を白、
展望台を赤、その下の塔体も白、
土台になる展望レストランは赤だから、結果縞模様だろう・・・とお役人を説得したそうです。当時のお役人は粋なのか?融通が利いたのか?OKをくれたとか・・・。
そんなわけで赤と白を選ぶしかなかったわけです。ただしその白の詳細にはこだわりました。そこで引用されたのが新幹線のミルキーホワイトでした。
山田はタワーのデザインを考える時に、京都への門でなく、京都から見た外界に繋がる門として新幹線京都駅とタワーを捉えました。従ってタワーは新幹線車両との対照を意識したと思われます。当時世界一のテクノロジーである新幹線の青と白に垂直のタワーの赤と白を対照させ、京都の人々に未来を見せたかったのかもしれません。
それから40年以上が経ち、新しいJRの
N700系新幹線の白はミルキーホワイトでなく純白です。そういう意味では今回の改装による「純白」は正解なのかもしれません。