建築家山田守研究所
時空を超えたモダンデザイン
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2006/12/12
「建築家山田守とは?」
山田守とは?
山田守は戦前から戦後を駆け抜けた、日本の近代を代表する重要な建築家の一人です。
1894(明治27)年4月19日岐阜県羽島郡上中島村(現羽島市)に生まれ、東京帝国大学(現東京大学)在学中には学生仲間(堀口捨己、石本喜久治、森田慶一、滝沢真弓、矢田茂)と日本初の建築運動とされる「分離派建築会」を起こし、自分達の理想の建築像を百貨店等での展覧会と出版物を通して主張しました。
大学卒業後、逓信省に入省し、技官として沢山の電信、電話局および郵便局などの設計を行いました。中でも「東京中央電信局」は曲線を駆使した特徴のあるデザインで一世を風靡しました。
関東大震災後、復興院橋梁課嘱託として永代橋等の橋のデザインも行いましたが、中でもお茶の水のランドマークである「聖橋」は山田のデザインの特徴を良く現しています。
1929〜30年には欧米視察に出かけ、第二回国際建築家会議(CIAM)に出席、当時欧州で花開いていたモダンムーブメントに強く影響を受け、帰国後の「鶴見邸」や「東京逓信病院」の設計で日本での先駆けとしてその理念を実現します。
戦後は紆余曲折を経たのち、個人の設計事務所を立ち上げ、特に病院建築や水道関係施設の設計を多く手掛けました。
1964(昭和39)年に完成した「日本武道館」や「京都タワー」は建築界のみならず、一般市民も巻き込んだ、大きな論争になります。
晩年は東海大学建築学科の設立に尽力し、広大な東海大学キャンパスの設計も行いました。しかし残念な事に、夢であったキャンパスの完成を見ぬまま、1966(昭和41)年6月13日にこの世を去りました。
[主な作品リスト]
*;現存しない
1923年(大12) 下関電信局電話課局舎(下関市役所第一別館・現在閉鎖中)(山口)
1924年(大13) 門司郵便局電話分室(現・NTT門司電気通信レトロ館)(福岡)
1925年(大14)
東京中央電信局(東京)
*
1926年(大15) 永代橋(東京)(重要文化財)
1927年(昭02) 聖橋(東京)
1927年(昭02)
天下茶屋郵便局電話分室
(現・NTT天下茶屋第1ビル)(大阪)
1929年(昭04) 千住郵便局電話事務室(現・NTT足立電話局)(東京)
1929年(昭04)
万代橋
(新潟)(重要文化財)
1931年(昭06) 甲府郵便局・電話局(現・甲府市役所南庁舎)(山梨)
1931年(昭06)
鶴見邸(東京)
*
1932年(昭07) 荻窪郵便局電話事務室(現・NTT荻窪電話局)(東京)
1935年(昭10) 広島逓信診療所(現・広島逓信病院被爆資料室)(広島)
1936年(昭11) 熊本貯金支局(現・熊本市役所花畑町別館)(熊本)
1937年(昭12)
東京逓信病院(東京)
*
(逓信協会賞)
1937年(昭12) 広島電話局西分局(現・NTT広島西営業所)(広島)
1937年(昭12) 渡辺邸(無辺洞)
1943年(昭18)
航空科学専門学校駒越校舎(静岡)*
1944年(昭19)
東京中央電話局麹町分局(=国防電話局)(東京)
*
1953年(昭28)
東京厚生年金病院(東京)
*
(芸術選奨)
1954年(昭29)
大阪厚生年金病院(大阪)*
(日本建築学会賞)
1955年(昭30)
東海大学代々木校舎1号館(東京)
1955年(昭30) 防衛庁東京中央病院(東京)
1957年(昭32)
長沢浄水場(神奈川)
(DOCOMOMO100選)
1958年(昭33)
野田市郷土博物館(千葉)
1958年(昭33) 熊本逓信病院(現・NTT西日本九州病院)(熊本)(DOCOMOMO100選)
1958年(昭33) 東海大学代々木校舎2号館(東京)
1958年(昭33) 和田堀増圧ポンプ所(東京)
1959年(昭34)
山田邸
(現・蔦サロン・珈琲店)(東京)
1959年(昭34) 東海大学代々木校舎3号館(東京)
1960年(昭35) 社会保険横浜中央病院(神奈川)
1960年(昭35)
AOAビル(東京)*
1960年(昭35) 代々木増圧ポンプ所(東京)
1961年(昭36) 亀戸増圧ポンプ所(東京)
1962年(昭37) 東海大学付属相模中学校・高等学校(神奈川)
1962年(昭37) 高松逓信病院(現・NTT西日本高松診療所)(香川)
1962年(昭37) 大和郡山市庁舎(奈良)
1962年(昭37) 東海大学代々木校舎4号館(東京)
1963年(昭38) 東海大学付属工業高等学校(現・翔洋高等学校)(静岡)
1963年(昭38) 郵政互助会ビル(東京/現・古河千代田ビル)
1963年(昭38)
東海大学湘南校舎
1号館
(神奈川)
1964年(昭39)
日本武道館(東京)
1964年(昭39)
京都タワービル(京都)
1964年(昭39)
東海大学湘南校舎
望星学塾1号館(現J館)
(神奈川)
1965年(昭40)
東海大学湘南校舎
2号館
、
研究実験館A、B
、望星学塾2号館(現K館)(神奈川)
1965年(昭40) 鈴与株式会社労働福祉センター(静岡)
1966年(昭41)
東海大学湘南校舎
3号館
、研究実験館C、D、E、
松前会館
、
武道館
(神奈川)
1966年(昭41) 東海大学短期大学望星学塾(熊本)
★位置情報→telescoweb
[拙著参考論文]
■建築家「山田守」の現存する設計図面について(東京家政学院大学紀要45号)
京都タワー夜景(2006/08/28)
山田守
作品
投稿者: グウジ
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建築家山田守作品集
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東海大学出版会刊
ISBN4-486-01748-X C3052
212頁 B5横判 箱入り
定価2940円(税込)
私は各作品の解説やコラム「メディアと山田建築」、「山田守の都市計画」等を執筆致しました。御意見、ご感想をお寄せ下さい。
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筆者プロフィール
大宮司 勝弘
(グウジ)
■一級建築士
[作品1]
[作品2]
■
東京家政学院大学
住居学科
助手
■
東海大学連合大学院
理工学研究科建築土木コース博士課程
(
岩岡竜夫研究室
)
建築家山田守の研究を進めているグウジです。 山田守は生涯に渡り、時代の潮流から脱する(分離する)ことを試み、新しい建築のあり方を探求しつづけました。時にはそれが物議を醸し非難されることもありましたが、時代の潮流が見えにくくなった現代において、参考になる部分も少なくないように思います。 また山田守の大胆さや豪快さには舌を巻きますが、一方で周囲の人を惹きつける程の面倒見の良さや分け隔ての無い付き合いなど、人としても学ぶところがあります。 ご意見、ご感想を頂けたら幸いです。 どうぞよろしくお願い致します。
※このページは「建築家山田守展」の公式ページではありません。
※コメントはあくまで私自身の個人的見解であり、山田守の歴史的に定まった評価ではありません。またこのページの情報によって発生した損害等については保証致しません。
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