2009/3/25
若紫 V 源氏物語
僧都の家へ移った光源氏は、僧都から少女の素性を聞くのでした。
僧都の話によると、前の按察使大納言あぜちだいなごんの北の方というのが僧都の姉で、未亡人になり尼になったのですが、このごろ病になって心細くなっていたのでこちらに来ているということ。残された姫君に兵部卿の宮ひょうぶきょうのみやが通って来るようになったこと。兵部卿の宮の北の方がやんごとない方だったので、姫君は心労の末に亡くなったとのことでした。その忘れ形見の姫君が尼君に引き取られて育てられているということで、あの時に見た少女の父、兵部卿の宮といえば光源氏が愛してやまない藤壺の宮の兄であるから、似ているのも当たり前だと思うのでした。光源氏は僧都に少女の後見をしたいと切り出しますが、少女がまだ幼いことを理由に断られるのでした。
その夜、色々な思いをめぐらせて気分が優れなくてなかなか寝付けないでいると、読経なども聞こえたり、奥の部屋にいる人たちのまだ起きている気配や数珠の音、女たちが動く度に聞こえてくる衣擦れなど気になって仕方がないのでした。光源氏のすぐ近くでしたので、人を呼ぶために扇を鳴らすと、一人がそれに気づいて「聴き間違えかしら」というのを、「仏のお導きですから、間違えることはありませんよ」そして、少女のことを「若草」にたとえて話を切り出すのでした。光源氏は尼君に昼間に僧都に相談したように少女の後見を願い出ますが、尼君も少女が幼いことを理由に断るのでした。尼君は光源氏が少女を見たことを知らないでいるので、とてもうれしい話ではあるのだけれども、不似合いだと思うのでした。
京よりの迎えのものがきて戻るときに、もう一度僧都に少女のことを相談するのですが、「四・五年先はともかく、今すぐには・・・」と言葉を濁されたのでした。
0
僧都の話によると、前の按察使大納言あぜちだいなごんの北の方というのが僧都の姉で、未亡人になり尼になったのですが、このごろ病になって心細くなっていたのでこちらに来ているということ。残された姫君に兵部卿の宮ひょうぶきょうのみやが通って来るようになったこと。兵部卿の宮の北の方がやんごとない方だったので、姫君は心労の末に亡くなったとのことでした。その忘れ形見の姫君が尼君に引き取られて育てられているということで、あの時に見た少女の父、兵部卿の宮といえば光源氏が愛してやまない藤壺の宮の兄であるから、似ているのも当たり前だと思うのでした。光源氏は僧都に少女の後見をしたいと切り出しますが、少女がまだ幼いことを理由に断られるのでした。
その夜、色々な思いをめぐらせて気分が優れなくてなかなか寝付けないでいると、読経なども聞こえたり、奥の部屋にいる人たちのまだ起きている気配や数珠の音、女たちが動く度に聞こえてくる衣擦れなど気になって仕方がないのでした。光源氏のすぐ近くでしたので、人を呼ぶために扇を鳴らすと、一人がそれに気づいて「聴き間違えかしら」というのを、「仏のお導きですから、間違えることはありませんよ」そして、少女のことを「若草」にたとえて話を切り出すのでした。光源氏は尼君に昼間に僧都に相談したように少女の後見を願い出ますが、尼君も少女が幼いことを理由に断るのでした。尼君は光源氏が少女を見たことを知らないでいるので、とてもうれしい話ではあるのだけれども、不似合いだと思うのでした。
京よりの迎えのものがきて戻るときに、もう一度僧都に少女のことを相談するのですが、「四・五年先はともかく、今すぐには・・・」と言葉を濁されたのでした。
0